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仕事や実生活に生きている。2021年読んでよかった本6選

今年の総括として、2021年読んでよかった本をご紹介します。
読書会や個人で読んだ本の中から、仕事やプライベートなど、実生活に生かせている本をセレクトしました。

気づけば久々の更新になってしまいました。早いモノで今年も後残すところ後数日!このnote時間で自身も変化することができたと実感しています。そのnoteに読んでよかった本を書き記しておきたいと思います。

経済系の本3冊、自己啓発書2冊、マーケティング本1冊をあげてます。

1.人新世の「資本論」 (集英社新書)

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新書大賞で話題になっている本。12月の読書会で読んだ本でした。
この本は資本主義とSDGsについて書かれた本でした!
てっきり経済の本だと思ってましたが、まさかのSDGs。

私はSDGsに関心がある方なので、今この本を読めてよかった!と思いました。

この本の著者の主張は、資本主義経済(経済成長を目指す)である限り、環境問題を解決することはできない、と明言しています。

エコバッグ、マイボトル、太陽光発電、電気自動車etc..
SDGsの取り組みの象徴である物質的なこれらは新たな環境負荷を増やし、無意味に終わると著者は言います。
ではどう解決していったらよいのか?それは「脱成長」を目指すしかないそうです。

電気自動車を例にあげると、リチウムイオン電池の原料である「レアメタル」はチリの地下水を組み上げて蒸発させて採掘されるそう。これが大量に行われることで生態系に影響を与えると懸念されています。
さらにこれらの採掘で、石油燃料を使うので生産過程でCO2を排出してしまうので、結果的にはCO2排出削減量はたった1%であるとも推測されています。

資本主義の限界について終始書かれていて、「脱成長」を目指すしかSDGs目標達成への道はないと強く言及されてます。

「脱成長」とはコミュニティや地方自治体による横のつながりが大切なのだそう。
自分たちで電力・農地を運営して地産地消の取り組みを推奨されてます。

これに思い当たる取り組みとして、生協みたいなものかな、と思いました!自分たちで出資金を出しあい、運用していくというもの。

資本主義から脱却するのはコロナみたいな何かが起きないと難しそうですが、徐々に成長を追い求めない社会にはなって行きそうな気もしてます。(中国・アメリカあたりの覇権争いがある限りは難しそうですが、、)
資本主義の今の状況は、物質的な欲を満たすだけのカラクリにハマっているというのは実感してます。

とにかく、SDGs的なモノだけを使ってても意味ないよーもっと根本的な考え方・仕組みを変える必要があるよーっていう価値観が変わった本でした!

ただ論文を読んでいるみたいに難しい言葉を使って書かれた本だったのが難点。。

2.グリーン・ジャイアント 脱炭素ビジネスが世界経済を動かす (文春新書)

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この本はオリラジのあっちゃんのYouTube大学で見て、今の市場経済で逆転現象が起きていることに驚き購入した本。

無名に等しかったネクステラという再生可能エネルギーの企業が、エクソンモービルという石油大手企業の時価総額を一時逆転した!という衝撃的なニュースが2020年にありました。

再生可能エネルギーの話は今はかなり聞きますが、日本はというと、、
東日本大震災が起きてから石炭火力発電のほうに比重が置かれていて、世界的な流れとは逆走していたそうです。
実は中国はEVも再生可能エネルギーもすでに市場シェアが高いとのこと。日本出遅れている、、!

当の日本はトヨタが水素車の開発を進めているそうですが、水素ステーションを作る必要があり、それを世界的に行えないと、普及が難しいのでは?と言われてますよね。

あとは牛乳不買の流れも徐々に来ていると。
牛のげっぷが、メタンガスというCO2の25倍以上もの環境負荷があるそうです。そのため、牛の生産数が減り、いずれは牛肉が高級品になるとも言われています。

その代替え品として注目を集めているのが、オーツミルク。原料がオーツ麦からできたミルクです。

先日、牛乳の大量廃棄ニュースありました。給食が減ったことがニュースには書かれていましたが、それだけではなく、段々と消費者が牛乳を買わなくなってきていることが大いに関係していると思います。
店頭を見ても豆乳をはじめ、オーツミルク、アーモンドミルクなど色んなミルクが並んでいるし、ただでさえ分散しているうえ、こうしたSDGsの流れからマーケットの動きに変化が出ていそうです。

余談ですが、私は乳アレルギー(遅延型)のため、乳製品を控えてます。そういう人も多いと聞くし、乳製品は徐々に生産数が減っていきそうです。

この本を読んで経済ニュースを眺めていると動きが俯瞰できて面白いです。

3.安いニッポン 「価格」が示す停滞 (日経プレミアシリーズ)

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30年間で日本人の平均所得が増えていないという現実に危機感を覚えた本です。
給与が上がらないから安いものに走る。
安いものが売れるから給与が上がらない。

デフレスパイラルという沼にハマっている日本を感じました。

そして最もショッキングだったのが、気づかない間に日本は他国から置いていけぼりという状況になっている、ということ。
ディズニーランドもダイソー、ビックマックも日本よりは海外の方が高い。
それは、なぜかというと、人件費が日本よりも高いから。アメリカはもちろん、タイや上海だってそうです。気づかない間に、日本人が安く買い叩かれていました。

中国人が爆買いしていたのは、日本の製品がお買い得で安いから。
京都の物価が外資に買われて、高すぎて今や日本人が住めない地域になっている。
いい魚は日本は買い負けして買えないから、いずれは美味しい寿司が食べられなくなる。
海外の物価が高すぎて海外旅行にも行けなくなる日が来る。といったことも。。

直近で、小麦粉の値上げのニュースもありましたが、まさに輸入品が値上がりするのはそれだなと。


一定の金銭感覚を持っておくことは必要ですが、全て安物ばかりに手を出しすぎると、日本経済がデフレのままになってしまいます。買い物をする時は、お金を出せるモノには気持ちよく出すことが大事だと思いました。

日本経済の動向が目に入ってくるようになったきっかけの本です!

4.ゼロ秒思考(ダイヤモンド社)

アウトプット無双と言われている元マッキンゼーの方が書いた本。
こちらもオリラジのあっちゃんのYouTube大学で見て購入し、さらに実践できている本です。

A4一枚(裏紙でよし)に議題・テーマを決めて(モヤモヤしていること、考えたいことなど)、テーマに対して考えたことを箇条書きで1分で書き出すというシンプルなもの。

これをやることで、考えがまとまったり、思わぬ発見が出てきたり、脳内整理をしてくれます!1分という時間もハードル低く実践しやすいです。5分あれば5つのテーマに向き合うこともできます。

仕事、ニュース、自分アップetc.A4のクリアファイルにカテゴライズして、紙をファイリングしておき、たまに見返して考えをまとめることもできます。
書くことはやっぱり大切!と思えた本でした。

ちなみにマッキンゼーの方は何千枚も束になって保存しているのだとか、、!笑

5.続けるほど、毎日が面白くなる。もっともっとマイノート(大和書房)

ライフオーガナイザーemiさんのマイノートの最新版!最近発売された本です。
マイノートについて綴ったemiさんの過去の本も持ってましたが、読んだっきりになって実践叶わずでした。

最新版を読んだら、実践する気持ちになれて続けられております。

こちらもやり方はシンプル。
A5のノート(emiさんは)一冊に、「心が動いたことを書く」というシンプルなもの。
ジャンル別に分けずに、日付を書いて一冊に書き記します。

なぜ一冊に書くことを推奨しているかというと、ジャンル別にわけるとどっちに書いていいかわからないという迷いが生じてしまうためだそうです。

これは私も経験があるけど、食事記録をとっていたノートが見つからなくなってしまい、それから書かなくなってしまいました。


今回発見だったものは、
「事実を左に、感想を右に」を書くというもの。

Voicyで話が整理されて聞きやすい方は事実と感想(意見)を分けていらっしゃるなと思います。私もそのクセをつけるために、事実と感想を左右に書くこと、話すことを実践していこうと、この本で改めて思いました。

6.USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門 (角川書店単行本)

多くの人に刺さるコンテンツを作るためには、マーケット市場の大きいところを狙う必要があることが必要と学んだ本。この本を通して伝説のマーケター森岡毅さんを知りました。それからnewspicksの有料版の(株)刀の講義も見るほど、森岡さんの考え方を享受したくなりました!

すでに有名な話ではありますが、
USJが業績低迷していた時は、映画好きをターゲットを絞って園内のコンテンツを作っていました。マーケター責任者である森岡さんは、より市場の大きいエンタメ業界全体のコンテンツにシフトさせました。そこからというのも、USJはV字回復!

映画業界は元々マーケットシェアが小さいため、映画好きだけを呼び込むためには、東京から大阪の3万の川を渡らせるのは難しいと戦略を変えました。

私もこの本を読んでから、コンテンツ作りは興味のある消費者が多い、マーケットの大きいところを狙うようにしてます。ただマーケットが大きいだけのコンテンツを作っても誰に刺さらせたいものなのかぼやけてしまう可能性もあります。大きいものをベースにおきながら、小さいものも組み合わせるようにしてます。

例えばわかりやすい例でいくと

家事(大きい)×保存容器(小さい)
無印良品(大きい)×ワークスペース(小さい)etc..

マーケティングを学んでいる人にとっては当たり前かもしれないけど、私にとっては消費者ニーズを理解できた本でした。

もちろん市場の大きいところを狙っただけでは、熱狂を生み出すことはできないですが、その熱狂の生み出し方もこの本に記載してあり、消費者のインサイトを探るヒントになる本でした!

こちらの本は過去わたしのnoteでも紹介しています。note始めたてに書いた文章なので、青いです。。ただほぼ1年前に書いており、この時よりは確実に前進してると今実感できてます!

それでは良いお年をお迎えください。来年もボチボチ更新していければいいなと思っています。


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