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「夫へのDVをやめたい」お悩みに回答しました。

湘南に暮らす心理カウンセラー 
渡辺サヤです。

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本日も『ココロノマルシェ』に寄せられたお悩みにお答えします。

ココロノマルシェとは
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『夫へのDVをやめたい』
相談者:文旦さん

結婚5年目、生後3か月の娘を持つ31歳女です。
夫への暴言がやめられなくて悩んでいます。
交際中(大学在学中から7年ほど)からその傾向はありましたが、出産してから頻度・程度が酷くなっており、昨日ついに言葉だけでなく暴力(物で頭を叩く)に及んでしまいました。

夫とは普段はとても仲が良く、下らないことで笑い合える関係です。
お互い安定した仕事に就いており、ジェンダーバイアスも薄いので、夫婦二人で育休を取って育児に励んでいるところです(育児はどうしても私に負担が偏りがちなので、その分家事はほぼ全て夫がやってくれています)。

それが、ささいなきっかけ(例えば、私がたまに家事を手伝った際に、分けてあった汚れ物を一緒くたんにして洗濯してしまい、夫に注意されたなど)で私が過剰に反応して、怒りを爆発させてしまいます。
具体的には、持論(小学生レベルの屁理屈)を展開して「私は悪くない、あなたが悪い」と言い張ったり、「私が間違ってるのであなたの指示通りにしか動かない」と拗ねたり、「こんな私いらないでしょ?」と家から出ていこうとしたりします。

夫は優しいので、家出や自殺を仄めかせば毎回引き止めてくれるし、良くも悪くもおおらかなので、意味不明な暴言を吐いても受け流すか翌日には忘れてくれることが多いです。ただ、疲れていたりして受け止めきれないと罵り合いの口喧嘩に発展します。昨日はそういう喧嘩の末に、どうしようもなく感情が昂って夫を叩いてしまいました。夫からは「越えてはいけない一線を越えた、もう許せない」と言われ、二度と暴力を振るわない、次やったら離婚し親権を夫に譲る旨の念書を書くことで何とか溜飲を下げてもらっています。

私自身、自らの怒りの沸点が低めであること、親しくない人の前(職場など)では温和だが親しい人(親と夫)に対しては感情的になりやすいこと、原因として自分の「完璧主義・100/0思考」「プライドが高い割に自信がない」という性格があることを認識しており、たびたび改善を試みてきました。よく言われるアンガーマネジメントの手法(怒ったら6秒待つとか怒りの程度を10段階評価してみるなど)も一通り試しましたが、効果は一時的で、ひとたび怒るとその怒りに乗っ取られて思考や行動を制御できなくなります。今回念書で「二度と暴力を振るわない」と約束したものの全くできる自信は無く、このままではまたすぐ同じことを繰り返して夫に失望されそうで怖いです。

癇癪を起こす心理的背景として、「ありのままの私を認めてほしい」欲求が強すぎるのではと感じています。昔から、「とりあえず皆に合わせて」「嬉しくなくても笑って」などと言われると、「私の心や感情は要らないんだな、だったらここにいるのは私じゃなくて私の姿をしたロボットでいいじゃないか」と考えて、どうしようもなく悲しくなってしまいます。具体的な失敗を指摘された場合でも、それがどうにも苦手な事だったり、自分なりに考えて行動した上での失敗だったりした場合は特に、「できない私かそんなに駄目か、だったら私じゃなくてきちんとできる他の誰かを連れて来ればいいじゃないか」と逆上してしまいます。

それに加えて夫からは、「常に受け身で自ら決定することを避ける、全部他人のせいにして生きている」とも指摘されています。調べてみると、根本先生の言う「被害者意識」の話が近いと感じました。私の母も似た傾向があり、常に父を立てて一歩引いている、その割に大人しくはなく感情的で、「いつもかわいそうな人」という感じで、影響を受けたのかもなと思います(私自身若い頃は「世界中の誰よりもかわいそうでありたい、そうでなければ自分の正当性を保てない」と半ば本気で思っていました)。

家族構成は、特殊な仕事でほぼ不在だが存在感のある格好いい父、専業主婦で教育熱心な母、年子の賢い弟、の4人です。比較的裕福で家族仲も良く、父がいる時は家族で旅行に行ったりと楽しい思い出が多いです。一方で、不在がちだからこそ家族の一体感にこだわる父と過干渉気味の母により、家族に縛り付けられているような息苦しさも感じていました(そのためか、弟は大学進学、私は就職で実家を出て遠方で暮らしています)。また、家族間のコミュニケーションは割りと攻撃的というか、「他人には言って許されないことでも家族では許される、むしろそれは仲が良い証拠である」みたいな雰囲気があり、互いに容姿やコンプレックスをいじり合うのが常でした(交際初期に夫に同じノリで接したらドン引きされました)。
私自身の性格は、上記の通り完璧主義・内弁慶・集団行動が苦手といったところで、ストレス耐性も弱く過去数回の自殺未遂(根性無しなので命に別状無い範囲)や適応障害を経験しています。また、自閉症の傾向もあるようです(診断がある訳でなく、適応障害で通院中に臨床心理士から指摘されたのみ)。

関連しそうなことを思い付く限り挙げたため大変長く読みにくくなってしまいましたが、とにかく夫への暴言・暴力をやめたい、そのために自分の中で地雷のようになっている何か(自分で考える範囲では「ありのままの自分を認めて欲しい」「相手よりかわいそう=正当でありたい」という欲求?)を取り除けたら、と思っています。どなたかご助力いただけると幸いです。

文旦さんご相談いただきましてありがとうございます。
 
生後三か月ですか・・・
まだ育児も始まったばかりで母乳の出が気になるとか、、いろいろ初めてだらけのことで大変かと思います。

夜もまとまった睡眠時間が取れないこともストレスの原因かと思います。
実は私も、出産後、夫への攻撃が激しくなってしまいました。

>夫に注意されたなど)で私が過剰に反応して、怒りを爆発させてしまいます。

わかりますよー!一緒です笑

さて、私からの回答です

私たちの感情というのは心の器の中で処理されていきます。

しかし、ストレスや女性ならばホルモンのバランスにより、器の中で処理できない感情が外に溢れたときに、感情を爆発させてしまうようになります。
 
特に怒りの感情の取り扱いには注意が必要で、今はその怒りが旦那様に向けられていますが、それが子供の成長とともに、子供に向かうようになると、子供へのDVも心配になってきます。

文旦さんが取り組んだほうが良いことは、怒りをはじめとする感情を処理する心の器の耐性を強くすること。
そして、自己受容を進めることだと思いました。
 
怒りを爆発させると、一瞬はすっきりするので「感情を開放する」というところから考えると、良いことのように思いますが、実が逆で、怒りを爆発させる回数が多くなってくると、残念ながら、心の器の耐性がどんどん弱くなっていってしまいます。

ですので、文旦さんが取り組まれていたように、怒ったら6秒待つとか怒りの程度を10段階評価してみるなど、も良いとは思うのですが、次からは、怒りを感じたら、まずはその場を離れたり、水を飲んだり、何か一呼吸おけるような動作を挟むこともおすすめしますよ。

そして、その後に時間をおいてから、「なぜ?私はあんなに怒ったのだろうか?」考えてみるとよいと思います。
 
この時に、本当は紙に書き出すと一番良いのですが、育児中で時間がないと思いますので、出来るときだけ紙に書き出してみるというのはどうでしょうか?
 
そもそも怒りは二次感情であり、本当は最初に感じた感情があるはずなんですが、私たちは大人になり、自立すると、本当に無意識に、悲しさや虚しさ、くやしさ、恥ずかしさといった感情を怒りにすり替えてしまいます。
 
例えば、洗濯物の例

>私がたまに家事を手伝った際に、分けてあった汚れ物を一緒くたんにして洗濯してしまい、夫に注意されたなど)で私が過剰に反応して、怒りを爆発させてしまいます。

私が過剰に反応してしまうのはどういった感情からなのか?考えてみると、、ひょっとしたら

「家事も出来ないダメな私」
「仕事を休んでいる不安な私」
「家事や仕事だけでなく、育児も余裕がない私」

こんな風に、自分をたくさん責めているのかもしれません。

普段から自分を責めている感情で器がいっぱいなので、旦那様に少し指摘されると、器から感情があふれてしまうのだと思います。

なので、文旦さんがアプローチしなければいけない感情というのは、一番目に感じた、「自分なんて駄目だ」という感情になってくるんですね。

怒りの感情の出し方は、もちろんすぐに改善されるわけではないですし、怒りの感情の取り扱い方については一生の学びとなりますので、焦らず、少しづつ取り組まれていけばよいと思いますよ。

しかし、今後は怒りを感じた時には、先ほど提案しました「その場を離れる、水を飲むなどの行動を挟む習慣をつけられるとよいと思います。

そして、どうして?そんなに自分に厳しいの?そんなところから見ていかれると、自己受容という言葉に行き着くと思います。

格好良いお父さんとは距離があり、過干渉気味のお母さんとは距離が近かったとのことですね。
 
「過保護な親」や「過干渉な親」に育てられた子は、なかなか自己受容ができない傾向があります。

私たちの中には、「見つめる自分」と「見つめられる自分」がいて、「見つめる自分」が「見つめられる自分」を受容できればできるほど、自己受容が進んでいることになります。

逆に受容できていない場合には、以下のどれかの形で表れることが多いです。

・自分に自信を持てない
・周囲の人の言葉や態度に傷ついてしまいやすい
・人からの評価が気になる
・自分を責めてしまう(自分にダメ出しをしてしまう)
・人に自分の気持ちを言えない(我慢してしまう)
・将来の不安が強い(=悲観的な考えが優位になる)
・完全主義的思考(=できなかったことが気になる)

おそらく、今の文旦さんにはたくさん当てはまる項目がたくさんあるのではないでしょうか?
自己受容が進むと、上記項目が全部逆になります!!
もちろん全部逆にしたいですよねー

**

お母さんが過干渉気味だったということですが、お母さんとしては良かれと思ってやってきたり、愛情深さの表れだったりしたと思うのですが、完ぺきな親はこの世の中には存在しないので、子供に対して時には間違ったメッセージを投げかけてしまう時もあります。

子供を心配するがあまり

「あれをしなさいこれをしなさい」
「あれはやめておきなさい」

といったように子供との境界線を越えてコントロールしてしまいます。
子供が自立を確立しようとしても、途中で妨害してしまうんですよね・・・
詳しい解説はここではしませんが、それにより、子供は自分で決められないようになり、なんだか金縛り状態になってしまいがちです。

こういった子育ては、子どもにしてみれば、

「そのままの自分を受容してもらえない体験」

になってしまい、それが、

「過干渉な親」や「過保護な親」に育てられた子がなかなか自己受容できない理由になります。
では、自己受容できるようになるためには、どうすればいいかというと、

まず、自分に、

「誰の期待に応えなくていい」
「自分の気持ちや欲求を優先してもいい」

という許可を出してあげるといいのです。

>親しくない人の前(職場など)では温和だが親しい人(親と夫)に対しては感情的になりやすいこと

まずは、家の外で

「誰の期待に応えなくていい」
「自分の気持ちや欲求を優先してもいい」

というところを意識してみるようにしましょう。

本来の自分を出せるところが家だけなので、ストレスが家族に集中してしまうのを避けるためでもあります。

そして、親との関係を見直していくこと

感謝の手紙とお恨み長を書くなどして、小さいころからの感情を整理することをしていったらよいと思います。

ここは、カウンセラーを頼ったら取り組みやすいと思いますよ!

自分の親との関係を心理的に再構築することは、親としての自分を育てることでもあります。

出産後のこのタイミングで、文旦さんにこの課題を学ぶべき時が来た!という感じが致しました。

子育ては学びの連続です。

公式ラインから是非ご連絡ください。

応援しています!

渡辺サヤ

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