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長年連れ添ったパートナーとの別れ④

おはようございます。

今日も見ていただきありがとうございます。

廃車の決まった我がパートナー。お別れの最後の日、僕は罪滅ぼしの気持ちで一心不乱に車を洗っていました。

最後にトランクルームを綺麗にし、洗車道具をすべて外に出して洗車は完了。

ふと、見直すと

「あぁ、そうか、意外に綺麗だったんだ」

もちろん、あちこちぶつけたキズが消えた訳ではありませんが、それでも、

「みすぼらしかったのは15年間乗り続け、古ぼけていたからではなく、僕が掃除をサボっていたからなんだ」

そう、気付かされました。

随分、申し訳ないことをしてしまったな。

車にも、家族にも。

奥さんだって、息子だって、汚れた車に乗せられるのはきっと気分の良いものではなかったハズです。

スーパーで知り合いに出くわした時。友達が遊びに来た時。妻の実家にいった時。そこでお兄さん家族と出会った時。

もしかしたら、随分と恥ずかしい想いをさせていたのかもしれません。

家族で出かける機会が減ったのも、案外、原因は車が汚れていたせいなのかもしれません。

あの(汚れた)車に乗るの、と考えると遠出をしたいと思わなくなってしまっても致し方ありません。

もし、僕がちゃんと車をきれいに維持できていれば、家族の楽しい想い出をもっとたくさん作れていたのかもしれません。

そして、ちゃんとお金を掛けてでもきちんとメンテナンスをして車検を通すことを許してくれていたかもしれません。

そんな想いが胸に去来したまま、僕は、最後のハンドルを握り、買取業者さんに向かいました。

手続きを終え、自宅まで送って頂き、その車中で担当してくださった方のお話はとても面白く一時その寂しさを忘れることが出来ましたが、

自宅に戻り、今まで僕の大切なパートナーがいつも当たり前のようにいたその場所が、ポッカリと空いてしまった空間を見た時、

後悔と寂しさと、何とも言えない想いが駆け巡りました。






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