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「癒し系だね」って言われるたびにモヤっとする。


わたしはどうやら「癒し系」の部類に入る人間らしい。

ただしこれには注釈があって、
“わたしのことをよく知らない人から見た場合”
に限る。

わたしの仲の良い友だちに言ったら笑われるだろう。何が癒し系だふざけるな、と。

これまで言われることが多かったワードを思い返すと、
・癒し系
・おしとやか
・落ち着いてる
あたりがトップ勢だろうか。

言われて嫌な気持ちはしないが、実は毎回、すごくモヤっとしている。

なぜならこれは、わたしじゃないから。

こんな言葉をかけられると、「ああこの人はわたしのこと分かってないんだなあ」と勝手に距離を感じてしまう。

そして、自分を曝け出せていない事実に嫌でも気づかされ、勝手に悲しくなる。

顔は目鼻立ちがはっきりしているタイプではないし、声もふにゃふにゃしてるから、そう思うんだよね、っていじける。

相手は良かれと思って(むしろ距離を縮めようと思って)言ってくれているはずなのに、完全に逆効果だ。

わたしは長年、第一印象や表面上の付き合いで持たれるイメージと、実際の自分とのギャップに悩まされ続けてきた。

ほんとはふざけて自虐ネタなんかをかましてゲラゲラ笑うのが好きだし、どんどんいじってほしい。

ほんとは姉御肌なので、気を遣わずにめちゃくちゃ頼ってほしい。

でも、最初に持たれる印象は絶対に違う。
「癒し系」に代表されるように、みんながふざけてるのをニコニコ笑って見ていて、少し気を遣うくらいのポジションに設定される。

だから、クラス替え、入学、新歓サークル、就活のグループワーク、入社、大勢の飲み会、新しいプロジェクト…など、わたしのことを知らない人にまわりを固められる時期や環境が、すごく苦手だった。もちろん今も苦手だ。

一度持たれた印象は簡単には変わらない。

わたしはお酒も弱いし、酔っ払って「今夜は無礼講で」なんてできるタチではない。
だから「癒し系」と名付けられたわたしの印象を崩す機会なんてほとんどやってこない。

本当の自分をチラ見せしながら、ゆっくりゆっくり時間をかけて、印象を再構築するのがいつものオチ。

時間をかけられないような場では、「癒し系」のままわたしの印象を持って帰っていく人も多いだろう。まあその翌日には彼らの頭からわたしの記憶なんて消えているだろうが。

さらに厄介なことに、わたしは
①自分の性格
②他人から見られる印象
だけでなく、
③他人に見せたい印象
の3つが全て違う。

すごくわかりやすく極端な例にすると、
①SHELLY のようなキャラなのに
②有村架純 のような印象を持たれ
③中村アン のように見られたいと思っている
という、はちゃめちゃな人間だ。

※実際には有村架純に似てるなんて人生で一度も言われたことがないし、そういう癒し系とは違うかもしれないが、あくまで例えばの話だと許してほしい。

雑誌CLASSY.を愛読するくらいには、前髪かきあげ系の大人っぽくカッコいいサバサバした女性に見られたいと思っているのに、そうなれたためしがない。

1年半ほど前髪を伸ばして、かきあげスタイルを目指してみたものの、あまりの似合わなさについ先日前髪を作り直したばかりだ。

こういう芸能人を始め、自己ブランディングが上手い人を見ると、尊敬の眼差しで見つめてしまう。(実際には芸能人は虚構のブランディングで仕事をしている人の方が多い気もするが)

きっと、ブランディングの一つの参考にするために、顔タイプ診断や骨格診断が巷で流行ってるのだと思う。

まあ高いんだが。

でも長年の悩みが2万や3万で解決できるなら安いもんだろうとも思うが、まだそこまで踏み切れない。

まだうだうだしているから、こうして気持ちを吐き出してみたところで解決策もわからない。

もう少し大人になった30歳くらいになれば、この悩みも消えていくのだろうか?

迷える女子の悩みは続く。

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