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イラスト3か月上達法をためしてみた(その11)

来ていただいてありがとうございます!スタマック・ジャックです♪
さいとうなおき先生の3か月上達法、この5巡目からラスト1か月に入ってます!
焦りも力に変えてがんばりたいところですね。
前回の5巡目の絵からの練習テーマは「人物が大きい時の描きこみの研究と練習」に設定していたんですけども。
練習方法を考えたり実際に練習していく中で、若干の練習テーマの軌道修正をしまして。

練習テーマの軌道修正(言い訳編)

……言い訳を聞いてやってください。
前回の「人物が大きい時」っていうのは「人物がアップになった時」ということで考えていたのですけども。
人物がアップになった時に一番描きこまなくちゃならない部分っていったら……そう!顔じゃないですか!
じゃ、顔で一番目がいくところといえば、たいていの場合「目」だと思います。

目の描きこみの練習をはじめます。

そもそも目って顔の一部だから、顔の中での位置や大きさも考えないと。
アップになったら目立つだろうし。

その顔の形だって再度よく観察しないとじゃないか。
アップになったら目立つだろうし。

髪だって顔の一部と考えるべきだろう。
アップになったら目立つだろうし。

いや、アップもそうだけど、そもそも顔をもう一度ちゃんとやるべきよね……?
そこに問題点を感じてるわけだし。(結論)

う〜む。
さいとうなおき先生がこの練習テーマを決める段階でおっしゃっていたことは、
「テーマをひとつにしぼること」でした。
「ひとつ」って難しいですよね。自分は人物が大きい時の描きこみ、すなわち顔全体の描きこみというつもりだったんですが、
考えていたような上っ面だけでなく、顔ってかなり複合的な要素をもっていたんですね……。
「ここを練習すれば顔に関しては大丈夫!」みたいなのはないもんなぁ。
とはいえ自分の中では「顔の描きこみと研究」。これが大きな「ひとつ」になるわけなんで!先生の言いつけからは外れていないはずなんで!
そしてなにより……もう練習してきちゃったんで!!

顔の描きこみと研究

あらためまして。前置きが長くなりすぎましたね笑。
もちろんアップの構図にすれば描きこみが増えるのが基本なのは変わらないでしょうし、
「やってみたら予想よりもいろんな練習が必要で驚いたよ〜!」みたいなことが言いたかったんだと思います。

目の描きこみとバランス

絵を見た瞬間につい一番に目がいってしまう目の描きこみ。
キャラの顔を「ここぞ」と見せたい時には一番力が入る部分がここなんじゃないでしょうか。
これをお手本の絵師様はどのように処理しているのでしょうか?というのを観察して自分でも描いてみました。

目の描きこみ

目とひとことで言っても、やはりたくさんのキャラを描きわけていて、イラスト全体のタッチも使いわけているお手本絵師様ですから「大きく分けてこんな感じかな」という雰囲気はつきまといますが。
比較的シンプルでポップな絵柄の方なので描きこみもシンプルかと思いきや、よく見るといろいろなことが行われていました。
自分的にやっていて思ったのは、シンプルな形をした目に追加される小さな違和感のような「ひっかかり」が大事なのではないかな、ということです。
具体的には、まずはまつ毛の目頭と目尻のあたりに明るめの色を置くとか、
黒目の中に複数の彩度の高めの描きこみを入れてみるとか、
ほかにもいろいろな方法がありました。
気づいたことをできるかぎり画像内に書きこんでおきました。
そう。問題は自分の字が汚いという。ぜひ解読していただきたい!
そして次にやったことは。

黒目と白目のバランス

白目と黒目のバランスです。
カラーの描きこみ練習から、白目と黒目のベタ部分をぬきとってモノクロにしてみました。
これで白目と黒目がどれくらいの比率で描かれているかが見やすい気がします。
毎回のことですけども、あくまで手本として設定している絵師様の描く目を観察してどれだけ近づくかが目標です。この比率がけっこう絵柄の印象を決めてると思うんですよね。
これを見てどうするかというと、現状の自分との差がどれほどあるかの確認ですね。
個人的には黒目を大きめに描くクセがあったようです。それをまたお手本を見ながら繰り返し描いて、大きすぎず小さすぎずの感覚を探っていきます。

目の形状のバリエーション

目の形状

つづいて、一気にラフになりますけれども、目自体の描きわけのバリエーションです。
画集に描かれているものを網羅となるとずっと終わらない感じになってしまいそうなので、これもあくまで「大きく分けて」です。
黒目ひとつとっても「まん丸」ではないんだな、と今回はじめて気がつくことになりました。常識だったのかな……。
どうしても目って丸いものという先入観があったんですけど、これを記号化してくずすことによって、ある程度目だけでキャラの性格・年齢・感情が表現できる、ということですね。
個人的にはこのへんが特に目からウロコ的な部分でした。

それらをふまえて顔の観察・練習

次はその目が顔のどのあたりに、どんな大きさで置かれているのか、というのも重要な気がします。
このあたりは1巡目の練習で……それこそ悪戦苦闘しながら模写をしたんですよね。
模写をしてだいたいのバランスを身に着けたはずです。

でもまた同じ練習をしたっていいじゃないですかーーー!

そうなんですよ。普通そうなんですよ。
なんでもかんでも1回練習しただけで「全部理解した!」なんてことにはね、なりませんから。むしろこうなるのが必然なんですよ。
……そうに決まってるんですよ!
というわけで、正直1巡目の練習で得た感覚が抜けてまた自分の手グセが戻ってきちゃったかな、というのもありましてね。
1巡目の練習ではこんなことをやっていました。

1巡目の顔の練習の一部

この時は髪のない頭部・目・鼻・口を抜き取って位置や大きさをおぼえる、というものでした。
今回はそのへんを変えて、髪の毛も加えます。
顔が整っていても、髪型がうまくいっていないと結局ヘタに見えてしまいそうだな、と思ったんですよ。
ホントならここで「こんな練習をしました!」って画像を貼るところなんですけど。
顔から髪型まで全部模写だったんで前回以上に貼るのはアウトです……!
目まわり以外に気をつけたところとしては、輪郭です。頬のふくらみや、そこから顎へおりていくラインでもキャラの個性を出している気がしたんです。微妙な違いではあるのかもですけど。
目はまつ毛の印象だったりで、実際よりも大きく見えることがあるようです。
自分が思っていたよりも小さめを意識することが大事みたいですね。こんなことを1巡目も言ってた気もしますが〜……あらためて。

髪の描きこみで気をつけることを探る

つづいて髪の描きこみですね。これ意外とそこまでちゃんとやってこなかった部分です。
髪って相当大事じゃないかと思ってはいたんですけどね。なんとなくで描いてきてましたね。
なんとなくではなく、理屈や目安をたたきこんでおきたいところ。

髪の練習

頭のフォルムを見てほしかったんで、ちょっと無茶して顔を消してしまいました。そうまでして何が言いたかったのかというと、つむじあたりからの放射状の流れを意識することが大事なんだな、という発見があったからです。
これがなかなか微妙とこで。かといって、髪自体は頭部全体からはえているので、あくまで流れの意識は基本的に放射状ですけれど、短めの女の子や男キャラなど毛束に動きをつけてみることもありそうです。

今回は特に顔をテーマにしているので、髪の中でも重要なのは前髪とか顔にかかる部分でしょうか。
具体的に「どのラインで切りそろえているか」を意識しながら長さを決めていくような考えがいいのかなと思いました。
もちろん、たとえば両目の間あたりに長めの毛束がストンと落ちていたりといったアクセントがあることも多いかと思いますけども、それ以外の部分では毛束の長さはラインを意識してみたほうが良さそうです。
全体的な流れがありつつも、前髪と顔まわりはそれぞれプラモデルみたいに別パーツと考えたほうがうまくいくのかもしれませんね。

顔そのものからはすこし遠くなってしまいますが、髪の長いキャラなどは、そこからなびく髪と描きこみなんかもありますよね。
もちろん大きなシルエットとしてのまとまりをとらえるのも必要だと思うのですけど、特に毛先にむかう部分はテープ状の描きかたをしているようでした。「魅せどころ」な感じがしますね。
平たいテープが曲線的な流れにそって表面、裏面と交互に見えながら末尾までむかうような感覚だと思います。影のつけかたなんかもけっこう独特で。これもよく観察しないとわからなかった部分ですね。

そして6巡目へ。

ずいぶん長くなってしいました。どうしても練習を報告する記事が長くなりやすいみたいですね。
今回は結局、顔全体の見直しをベースにそこからの描きこみみたいな内容になりました。
発見がたくさんあったので、ちょっと伝えきれないこともあったりしたんです。顔の塗りがよく見ると、ブラシを使ってうっすら陰影をつけていたり……化粧をしているみたいだな、という面白さも感じましたねぇ。
目まわりも同じようにうっすらぼかしを入れて目力アップをさせていたり。ゴスロリさんとか、目のまわり真っ黒のメイクだったりしますもんね。目まわりの描きこみもやはりメイクって感覚なんでしょうか。
さて、次はこれらをふまえて絵を描いてきます。
毎回思うことですけど、成長が感じられるものを描きたいですねぇ。
では、よろしければまた♪

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