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ハラスメントセブン

「動くんじゃねえ! 銀行強盗だ!」

そう叫ぶと強盗の一人が発砲!

客はため息をついて彼らの命令に従う。

サカナシティではこの手の犯罪は日常茶飯事だった。

だが、強盗の指示に従わぬ者がいた。

仕立ての良いスーツを着た中年男性だ。

彼は自身に満ちた足取りで強盗たちに近づいていく。

「動かないでもらえるかな。私はヒーローだ」

中年男性はそう言うとスーツのネクタイを緩め始めた。

強盗たちは鼻を塞ごうとしたが、遅かった。

蒸れた中年男性の肉体が刺激臭を放つ!

「クッセ!!!!」

昏倒する強盗たち!

「一件落着、と。市民の皆さん。もう大丈夫ですよ」

しかし、彼に称賛や感謝の声をあげる者はいない。

市民も悪臭で悶絶していた!

「そんなに臭いか?」
中年男性は独言ると、自分がドアの前に陣取っていたことに気付き、市民たちのために道を開けた。

彼は「ハラスメントセブン」のリーダー、キャプテン・ワキガ。

犯罪都市に必要な仕事をしている、真の英雄だ。


【続く】
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https://note.mu/karate315/n/ne0ae5b16b4fc

メイクマネー、したいのさ。