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軟水のたそがれ【フォトエッセイ】

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毎週日曜日の夜に更新 社会心理学の立場から感じたことをツラツラと… 日常が冷たく流れてしまうその前に、身近な温もりに気づいてもらえるような、そんな文章を意識しています。 写…
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2020年2月の記事一覧

積極的な慎ましさで想いを汲み取っていく

積極的な慎ましさで想いを汲み取っていく

注いでも注いでも、渇いていくものってな〜んだ?

・・・その答えは”愛情”だと、僕は思う

きっと僕らは「愛情を注ぐことで相手の心は潤うはずだ」と、そう思いたいんだ

自分の心が渇いていればいるほどに、愛おしい人へ愛情を注ぐことで、無意識に自分の心を潤そうとしてしまう

相手のために優しさや思いやりを与えるという、その愛情を行動で示すことで、自分の心が温かく潤っていくような実感を得られるからね

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"普通"にだって心地よさはあるんだ

"普通"にだって心地よさはあるんだ

ここ最近は混じり気のない関係について考えている

子ども時代の僕は「周りと違う自分」へ畏れを抱き、懸命に”普通”であろうとしていた

物心ついた時から自らの一部となっていた、火傷の手術跡という『異質さ』を、僕はなかなか受け入れることができなかったのだ

長年を同じ仲間で過ごした小学生時代には、その異質さをいじられたり、からかわれることもあった

だけれど、時に熱を帯びてぶつかり合い、時に冷たさを共

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煙のように流れてしまうその前に

煙のように流れてしまうその前に

僕らは煙のように人生をゆらゆらと漂うこともできるし、大きな川の流れに思いきって身を投じることもできる

時には、海に浮かぶ流氷のように凝り固まって、停滞しながら大きな波に流されてしまうことだってある

たとえ今がどんな状態であったとしても、僕らは周囲の”流れ”と”温度”にさらされながら、日々を過ごしていく

・・・そんな中で、いわゆる『自由な人』とは一体どんな生き方をしているのだろう?

1つ思い

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夕凪のもと移ろいゆく感情を共に感じる

夕凪のもと移ろいゆく感情を共に感じる

空の色や雲の形がゆらゆらと移ろうだけでなく、空を眺めた時の心境によって、僕らの感じ方も移ろいゆくものだ

美しい夕焼けを眺めた際に、「お疲れ様、自分!」と今宵の晩酌に浮足立つ人もいれば、「子どもたちが帰ってくる!」とせかせかと夕飯の支度を始める人もいる

こういった感じ方の違いは比較的身近に起こりうることで、想像するのは容易いはず

(こんなツイートをしてみたら、色んな感想を貰いました(^^))

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