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園児さんに見る 鬼が来た時のリアクション

節分と聞いて真っ先に
思い浮かべるのは

園児さんの節分イベントである。

私は
幼稚園や保育園での行事を撮影する
カメラマンの仕事を
していたことがある。

園の先生方の繰り出してくる
作り込んだ演出の楽しさや

各々、最高のリアクションをとってくれる
園児さんたちの

楽しいひとときを
この時期、思い出すのである。

お遊戯室に
集められた園児さん。

すると
どこからともなく聞こえてくる
「ドゥーン!ドゥーン!」という
地響きのようなBGM。

誰か大人の声がする。
「鬼が来たぞーーーー!!」

すると
出入り口にいつの間にか
鬼(園長先生)が
立っているではないか!!

「うおおおおう!」と
叫び声をあげて走り出す鬼。

大人からすると
まろやかな叫び声で
全然怖くないのだが、

園児さんたちは右へ左へと
大混乱をきたし

沸騰直前の
ブラウン運動のように動き回る。

私の仕事は
全力で跳ね回る園児さんたちを

可能な限り沢山、
可能な限りかぶりなく、
可能な限りいい感じに撮影すること。

大体どの園の園児さんも

①泣き叫び逃げ惑う派
(保育士さんに泣きつくのも含む)

②振りかぶって豆を投げる派

③知っているよ派

に分かれる。

②の「振りかぶって豆を投げる派」は
投球の腕に覚えあり、なのだろう。
オレが世界を救うというつもりで
全力で投げてくるので
流れ弾に当たると大変痛い。

しかし、その必死さが
可愛らしい。

ちなみに
私の娘は常に
①「泣き叫び逃げ惑う派」であり、
猛烈に泣いてしまったりすると
夕方、担任の先生から
「お詫びと心配のお見舞いの電話」がかかってきた
こともあった。

(自宅では「豆まき?ああ、鬼は大して怖くなかったよ」と
言っていたので、そこもまた味わい深かった。)

学年が上がると
③派が増えていく。

みんなたった数年で
成長していってしまうのだ。

みんな
今しかない可愛らしさを発揮していた。

子どもの成長、鬼はやい。
「今」をうんと大事にしないと、と
自分に言い聞かせる。



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