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アナログとデジタルの合間の私

アナログとデジタルとの関わりを、振り返ります。

この記事は、私的な経験則と観察で論じます。音楽・写真・一般的な情報管理が中心。

音楽体験の変化:

カセットテープ→iTunes StoreかSpotifyなど。

レコードは父が触るものであり、操作を教えて貰いましたが、見ている方が好きでした。昭和の終わりのことなので、レコード屋さんで、『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』のカセットテープを買って貰い、繰り返し聴いていました。
少年時代はMDやDATの携帯プレーヤーを持っている友人もいましたが、私はCDとカセットテープを気に入って使っていました。1曲リピート機能が無いので、60分テープにCDラジカセでリピートした状態を記録して聴くなど、工夫するのも楽しかったです。
2002年頃、CD-Rに書き込んだmp3を再生出来るポータブルプレーヤーが手に入り、650MBだと約アルバム10枚持ち運べるので、喜んで使っていました。gigabeatを2006年まで使い、その後はiPod mini・iPod touchへシフト。iTunes Storeがメインに。SONYのMusic Unlimitedも便利に使っていました。
Amazon Music UnlimitedやSpotifyも経験。サブスクは大きな魅力が有ります。Amazonは異なるOSで利用しやすい。Spotifyは、タワレコの店員さんに「シェリル・クロウのWhere Has All The Love Goneの声質が好きなのですけど、英語圏以外でオススメありますか?」などと質問しなくても、かなり高い精度で曲を勧めてくれます。また、ネットで著作権に配慮して、情報共有しやすくなったのも、凄い。
現在は、書くことに集中したいから、音楽を聴く頻度は減っています。

あ、LE SSERAFIMの『Eve, Psyche & The Bluebeard’s wife』は、魔術的EDMなので、例外的に買いました。

ハイレゾの方向性も素晴らしい、レコードやカセットテープの再評価もいいですね。レコードはコーヒー焙煎のように、過程も楽しめるから。

写真撮影の変化:

写ルンです→iPhoneとLINEで共有。

父が一眼レフを使っていましたが、小学生の私は写ルンですや、コンパクトカメラを使っていました。時は流れ、ガラケーの写メールは便利でした。デジタル一眼レフに興味を持ち、そこからフィルムカメラを遡り、中古の一眼レフカメラ・コンパクトカメラや、SMENA8Mやロシアのレンズカメラをヤフオクで買うなどしました。デジタルと異なり、量を撮って腕を磨くのはコストがかかりすぎるのですが、フィルムを選び、適切に撮ると、デジタルとは違った味わいが出るのが楽しかったです。

今は、記録と共有がメインだから、iPhoneで撮って、LINEや Skypeで共有する工数の少なさが気に入っています。単焦点のまあまあいいレンズを死蔵しているのは、気にはなっています。

情報管理の変化:

大学ノートと手帳→スマホと大学ノート。

大学ノートとボールペンも、頼りになる組み合わせです。私の親は40年以上大学ノートと電卓で家計簿をつけており、フォーマットが出来上がっていますし、紙のノートの汎用性と一覧性で十分快適なので、Excelや家計簿アプリがどれほど魅力的でも勧めないことにしています。学習コストをかけたり、クラウドストレージにデータを保存すれば済むことですが、iPadやAndroidを買い換える度に設定するのは手間ですし、大学ノートと電卓で困っていないからです。

大学ノートか手帳を使っていました。2000年以降、ネットを利用しています。メールは送信するとタイムスタンプがつくから、自分宛にメールするようになりました。携帯へメールでメモを送ったり、その逆も。現代のNotionでやりたい「同期」を擬似的にやっています。
今は、GoogleドキュメントかGmailに蓄積したり、GoogleToDoとGoogleカレンダーを組み合わせています。なお、Gmailと比較すると、GoogleDriveは、Googleの技術なのに検索で探しにくいと感じています。なので、フォルダ名やフォルダの位置で工夫しています。
また、OneDriveも使い分けています。
話を戻すと、GoogleToDoはWindows・Linux・iOS・Androidで動くし、階層化出来るから、簡易アウトラインエディタとしても使えます。(スマホのGoogleToDoで書き溜めて、PC版Chromeのサイドバーに表示して文章にするなど)

1998年からモノクロのレーザープリンターを使ってきましたが、印刷する頻度が減ったので、今はプリンターを使わず、ネットワークプリントか、大学ノートに手書きしています。後者は、相手の話を聴きながら、自分のメモに書き足す形で、素早くメモを取れる点を気に入っています。

また、紙の本もそうですが、落としても濡らしても、そうそう壊れない点も魅力です。手帳にも言えることですが、直感的に記録できるし、書き方も大学ノートにスケッチしても構わないわけだから、柔軟さの高さもいいですね。

話が長くなりました。要点をまとめます。
アナログとデジタルは、両者とも特性と利点があります。
アナログは曖昧さや連続性が優れているし、デジタルは正確性と複製の容易さが特徴ですね。

違いを理解して使い分けると豊かです。とくに、アナログは手元に実体のデータがあるから(データと実体が分離していないから)、何らかの事情でサーバーにアクセスできない場合に、安心です。逆に、火災など、実体があるからダメージを受ける点もあるので、デジタル化してクラウドにも保存すると吉。もう、二項対立では無くなってきているのかも。

デジタルとアナログをうまく融合させることは、意味があります。Apple Pencilやスタイラスペン、電子ペーパー技術などは、一例です。ChatGPTなどの言語生成AIは感情分析と自然言語処理で、実体のないプログラムと会話しているのに、あたかも礼儀正しい生真面目な人物と話しているかのように錯覚します。アナログである日本語などの自然言語と、デジタルである機械学習で構築した大規模言語モデルの組み合わせは、未来への入り口かもしれません。

近い将来、「2020年代は、データの取り扱いの過渡期だったね」と、振り返る日が来るかもしれませんね。


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