学費が払えない!奨学金を家計に回さなきゃ生きてけない!そんなあなたに教えたい3つの上策①。

1.はじめに


このタイトルを見てこの記事を読んでくれた人は、「とりあえず読んでみるか」という人が多いとは思いますが、少しでも今の苦しい現状を打開したくて、藁にも縋る思いで読んでくれている方もおられるかもしれません。

「大学の課題で。」とか「レポートの参考にする。」とかなら、それはそれでうれしいなっ!

私はこのノートが誰かにとってのなんらかの力になることを願いたいです。
でもまず読んでいただいている方には、こんな人生を送っている人がいることがリアルであることを知ってほしいです。そして周りにそういった人がいれば力になってあげてほしいです。また、もしご自身がその立場になった時のためにもぜひ知っておいてほしいのです。
こういった家庭問題には他の人には言えない辛さが内在しています。
そして知られたくはないけど、誰かに気付いてほしいし、この混沌に強い力で介入してほしいと思っています。

ところで今の日本の状況、どうでしょう。
未来は明るくて、それぞれが高い自尊心と志をもって生きているでしょうか。
若者が生き生きと自己表現や葛藤をしながら日々を歩み、大人は自身の人生設計のため、自己実現のためと社会の一部で汗を流して働き、政府は国民の平和と安心のためと、各個人が明るくよりよい未来につなげる営みを繰る。
そんな状態はもう夢物語かもしれません。
というかもう来ないでしょう。(うわ、こいつ言い切りよった。そう思っちゃって下さい☆)

私は今の政権の良し悪しについて語るつもりもありませんし、日本が欧米諸国やユダヤ金融資本に隷属しているとのうわさを語るわけでもありません。
思想の右左や、老人にやさしい社会、30年間経済成長しない国、毎日ご飯を満足に食べることができない国民のいる、他国にばかりお金を配る先進国の名折れについて語るつもりもありません。(もろ出ちゃった。。。笑)
ですが、民意と政府のお役人の向いてる先が全くずれていることは言うまでもありませんよね。
この間友達が「これ貰ってん」と使っていたうちわには、「#生きづらさを生きていく」と書かれていました。

誰しも自分はまず大事にしたいし、大事にされたい。
けどあまりに自分勝手すぎる人や、相手の気持ちに配慮を見せることができる人が極端に少なくなってしまっている気がします。
みんな眉間にしわを寄せて、いつも何かに悩んでいます。
今更江戸時代のようなコミュニティ形成の勧めなど、むしろおありがてぇ迷惑なので嫌ですが、どこかに孤独と生きる私たちの暮らしがありますよね。

こんな状態だといつ自分の生活が転落するかわかりません。
病気にでもなって働けなくなったら。。。
保険をかけとけばといいますが、少ない所得、高い奨学金返済。女性へのいい顔、それでもスーツや時計はその人の価値。
そんな状態ではかけたくてもかけれません。
少ないお金で賢く生きる本やSNSの発信、ミニマリズムの台頭もこういったことが背景になっていることも考えられるかもしれません。

日々流れる暗いニュース。
殺人や自殺、詐欺や欺瞞に満ちたこの風潮や空気感を変えなければなりません。

でも今を生きていくのすら大変で、将来に向けてなにか頑張ろうにも生活することや大学に通うことで精一杯の人もいるでしょう。
そんな不安や生活で疲弊しているあなたにこれが届けばいいなと。
別に暗い話をするわけじゃありません。
光の見えない深海に棲む魚も、魚群探知機に見つけられ、漁師さんに引き上げられて光を見ます。
このノートが探知機に、僕が漁師さんになります。

いま経済的に苦しいあなたに届いてほしい。
心からそう願って書いています。

2.何を隠そう、僕もお金がない家庭育ちである


そんなあんたは何者なんだと。
「そうです、私がただの母子家庭の大学生です。」

これはちょっと冗談が過ぎましたが、私も相対的貧困家庭で育ち、今もその世帯で生活しています。
私は現在大阪府のとある大学に通う4年生で、現在は就職活動も終わり、内定先の研修を週一で受けながらアルバイト漬けの生活をしています。

ここで簡単に私の生い立ちを綴りますが、私は双子の片割れとして京都に生まれ、京都で育ち、今も京都に住んでいます。
そして現在は母と双子の三人家族でして、片割れはもう短期大学卒業後社会人として働いています。
両親は私が中学2年生だったころに離婚し、そこから貯金を切り崩しながら母親がパートで家計を支えるという形態になりました。
(もうはや、8年くらい?かな。大人になったねぇ。。。ぼく(?)。)

父親は元より金使いの荒さと女が大好きな男でして、借金を抱えることも度々あったようです。
しかしその代わりといっては何ですが、仕事は魔法のように溶かす秀逸ぶりだったらしく、大学卒業後は財閥系商社、その後はヘッドハンティングで数社を渡り、私の知る最終は京都の超有名企業でした。
(まぁその同時くらいのタイミングで離婚しちゃったんですけどね…)

離婚調停では親権は母親に帰属し、月何万かの慰謝料や養育費の支払いが父親に命じられ、終結したと聞きました。
しかし1円たちとも入ってきたことはありませんし、成人のお祝いや私たちへの謝罪の言葉もありませんでした。
慰謝料とか養育費払わない人たちはなんなんですかね。
借金の返済?知らんて。自分の責任じゃ。って思います。
それ相当分、毎月給与から国が天引きして、自動的にぼくらに振り込まれるとかなら、それこそ「所得の再配分」ですよね!
(かしこい大人たちは人権が。。。とかゆーてきそう)

そしてぼくらは双子ですから、何をするにも同時にお金がかかるわけです。
遊びに行くのも、1000円以上はお小遣いとしてもらったことはありませんし、部活動の用品も贅沢は言えませんでした。
これはみんな経験あると思うんですけど、無理やり最寄りから歩いて帰って帰りの交通費浮かすっていうやつ。僕それの常習犯で、一回熱中症でふぅーふぅーゆーてました。
一日三食を30日続けるなんて、今でもすごいことだなと思います。
家賃や光熱費を滞納しないことという当たり前すらも、払えないことがニューマイノーマルになったのも苦しい過去の現れです。

しかしそんな中でも中高を経て私文に進み、部活動を中高6年間できたのには、母親の友人の助けがあったからに他なりません。

急に父親に捨てられたぼくらを不憫に思って惜しむことなく援助してくれた友人である彼は、子供や伴侶がおらず、それが故にわが子のようにかわいがってくれました。いや、くれています(現在進行形)。
彼は世間的に見ても高い給料というわけではないものの、外食に連れ出してくれたり、誕生日プレゼントを買ってくれたり、大学入試代を負担してくれたりと本当によくしてもらい、一生かけてもこの恩義は返すことはできないと思っています。
時には「なんでそんなにそれにお金がかかるんだ」など、子供を持ったことがない故にどうしても理解しがたい出費などに、渋い顔を見せることもあり、何度も大喧嘩をしたこともあります。
それでも何度も助けてくれるところに本当の「無償の愛情」を感じています。

まぁそんな中で育った僕が、なぜ私文4年生をできているのかというと…

次をご覧ください。


3.大学授業料無償化と天恵のコロナ禍

見出しにもあるように高等教育授業料無償化の波が予定されていたよりも早く大学に実装されたことと、コロナ禍によって家計困窮世帯が増えたことが背景としては大きいのかなと感じています。

まず大学で納めなければならないお金は、大学によって仕組みや名前は違うと思いますが、大別すると「授業料」と「教育関連費」があげられます。(私文の場合)
そして国の施策である高等教育授業料無償化は、名称通り授業料のみ負担してくれます。そしてそれは世帯収入による3区分により減免額が異なります。(無償とはいっても、減免後の額を月々の奨学金で払ってねのシステムなので、教材や通学費、学食代といった学内での生活費用までは負担してくれないほんとにケチな制度です。)
また、減免額は非課税世帯かそれに準ずる世帯は全額となります。多くの所得のある世帯でも、減免は受けることができます。それ故、制度としては画期的で、経済的な理由で学業をあきらめる学生を減らす一助になっていることは事実です。(ありがたいです、ほんとにこれは。)

そして残りの教育関連費ですが、こちらは全く減免されません。ですので実費です。ですがこれも高等修学支援制度で毎月定額振り込まれるので、それから支払えばおっけいです。
この定額というのが、先述の3区分のどこに属するかで額が変わり、非課税世帯で生活保護受給世帯だと最大額の42,500円が給付で支給されます。
生活保護(以降、生保)を受けていない非課税世帯は38,300円です。

ぼくは非課税世帯なので、ありがたいことに38,300円を毎月給付でいただいていますし、半期ごとに支払わなければならないお金はすべてこれから支払っています。

しかしながら、これらは入学金を収めることができ、晴れて入学できた人たちにのみ降り注ぐ恩恵なのです。

というのも、授業料や入学金は奨学金を受給できるよりも前に請求されます。もちろん延滞は、入学資格取り消しを招きます。
加えて、指定校推薦( ぼくもそうだったのですが )の場合、入学資格の取り消しや除籍といったことは、母校の後輩に多大な影響を与えうるため絶対に避けなければならないのです。
しかし払えないなら高等教育を受ける資格はないと言わんばかりに請求がしっかり来ます。来てから奨学金や修学金を受けるようでは間に合いませんし、志望校が見つかったタイミングが受験ギリギリであれば、見積もりの資料の提出が難しいため、自治体の無利子無金利の寡婦貸付金を利用するのは難しいでしょう。
加えてこの寡婦貸付金(名前が微妙に違うかも…)は、貸してくれるまでにおおよそ一か月かかるのですが、恐ろしいことに返還催促も早いです。四年生に通う人は、おそらく在学中であっても返還義務が始まります。据え置き期間は確か1年で、償還開始がその翌年だったような…

じゃあ入学支度金はどう調達するんだよ!!
僕もそう思いたくさん調べました。
でも子供にやさしくない国、日本では少ない候補と厳しい現実が待っていました。

次です。

4.頼みの綱からの不採用通知とローンの勧めをまじめに語る検索結果。

そんな中で入学支度金(合計70万円ほどだったかな)をどう用意するんだと頭を悩ませていました。先述の通りぼくは母子で双子。生活するので精一杯。滞納なんて至極当然レベルでした。
(わかってます。関係各所にご迷惑をおかけしています。すいません.…)

一般的なご家庭でも、支度金を払えないことはないかもしれないけど、払ってしまうともしものときのお金が不安で…というところもあると思います。じゃあそんなときどうするんだ。
検索エンジンで調べます。
そしたらおそらくとても都合がよく、適当な結果としては日本政策公庫がヒットするでしょう。高等修学支援制度が2020年春(僕の入学年度)入学の方からが対象になるので、今は少し変わっているかもしれませんが、日本政策公庫はまとまったお金を用意できる点でとてもよい借入先だと思います。(なんで借りなきゃいけねーんだよとも思います)

そうして、ぼくも見つけ次第すぐ申請しました。
すると数週間して届いた郵便の内容はあまりにも非情でした。

まさかの日本政策公庫落ち。

目の前が真っ暗になりました。そして泣き崩れました。
冒頭でも書いたように、指定校推薦は母校の後輩に多大な影響を与える進学方法です。ぼくのほかにも同じ指定校推薦枠を狙っていた人が5人ほどいたみたいなので、その人たちにもなんと弁明したらいいか…と塞ぎ込んでいました。
それと同時に、「なんでお金とかいうものにこんなにも人生の時間と経験を奪われなきゃならないんだ。なにをしたっていうんだ!」と憤怒の気持ちも湧き上がっていました。

それでも何とか気を保ちながら調べていきますが、馬鹿みたいにどのブログやコラムも「公庫。公庫。公庫」の有様。
それがだめだったやつの気持ちわかんのかよと思いながら調べると、教育ローンや学資ローンといった利子高めだけど君には必要だよね!?といったようなおすすめや、寡婦貸付金などの自治体の予算に組み込まれている修学支援の案内がでてきました。
しかし差し迫る支払期日に間に合うもので、適当なものはなく、あったのものでカードローンでした。
しかし当時の僕はそれほどの借金を背負ってまで四年間学ぶべきなのか?とも感じ始めていて、でも指定校で入るからという見えない責任を背負いながらなにかないかと探しているときに、仏なのか神なのかが僕の微笑みました。

母の友人の助けです。

彼は「おう、かまへんぞ。」
の一つ返事で、ウン十万円入学支度金の全額を負担してくれたのです。自分の子供でない人にそこまでできる人がいますか?心の底から謝意に溢れました。ちなみに双子は僕よりも入試日程が遅かったので、ぼくの経緯を知っているため早い段階で自治体の貸付に申請し、支度金を借りていました。

そうした経緯で無事入学できたあと、入学金は先述の区分によって全額返還され、授業料として支払った57万円ちょっとも約半分が返ってきました。
そのお金で秋学期の授業料にあて、残りの毎月入ってくる奨学金を使わず貯めていけば卒業までいける!はずでした。

ですが現実はそう甘くなく、賃貸の契約更新代が厳しいから少し出してくれない?と母親から打診されたのが更なる悪夢の始まり。

奨学金は、アルバイト代が振り込まれる口座とは別の、昔ぼくらのお年玉を預けていた口座に振り込むようにしていました。間違って使ってしまわないようにです。
しかし、半年もしたある時その通帳を見て唖然としました。
秋学期分の授業料代がたまっているはずの通帳はその1/4ほどしかなかったのです。振り込みはされていました。ですがちまちま小額ずつ引き出されているのです。
まぎれもなく母でした。
更新料の分は半分ほど持っていかれてもこれくらいは残るよな…を遥かに凌ぐ残額。

最近毎日食事があるなという感覚や滞納がないと思っていたのですが、まさか僕らのお金を使っていたとは。という感じです。

別に母を恨んでいるわけではありません。仕方がなかったですし、恨むべき矛先が父親であることはわかっています。
ですが、一か月30時間ほどの授業の中、月83,000円ほどの稼いでいました。その半額を毎月家に入れていたのに、それでもぼくらのが使われていたのです。
それが原因で大喧嘩をしました。そしてそれが発覚してから奨学金はすべて自分の口座で管理することにしました。
その際に母が呟いた、

「あんたは家を見捨てて自分に走るんやな」(関西弁やから伝わりにくいかも…)

この言葉は一生忘れません。

まぁ当時から母の生活の質をなかなか段階的にしか落とせないところは気にはなっていましたし、昔付き合っていた彼氏さんがみんなどっかの御曹司だとか、副社長とか、商社勤めとかで羽振りのよろしい方が多かったが故、そういった人格形成になったとは感じています。
そして母は肌が弱かったり、アレルギー体質などで化粧品もあるブランドのものでないと使えなかったり、皮膚科などに通わなければならなかったりと固定費を削ることが難しいところも承知はしていました。

この経験が、ぼくにミニマリズムを醸成させたようにも感じますし、
お金に苦労したくないという思いがより強くなり、将来の夢が何者でもない「お金持ち」になりたいと思わせるようになりました。
それと同時に経営者の方とお話ししていて、僕自身もまだ生活に苦しい状態だけど、僕より苦しい方や経済的な事情により、大学中退を決断せざるを得なかった人、夢を諦めざるを得なかった人たちになにかできないかと考えるようにもなりました。(行動の決断にはお金かかんないですしね!)

5.さいごに


このシリーズはあと二つ続きます。
この①で言いたかったことは、

・おまえは誰なんだ。
・高等修学支援制度(JASSO)を使え!
・でもそれじゃ入学支度金は賄えんぞ!
・だから早い目から志望校の入学支度金を自治体にもっていって貸付金の申請を…!
・日本政策公庫は落ちる前提で申し込むこと!
                              です!

最後に、、

僕は家庭問題の専門家でもなければ法律家でもない。財団を運営する人でもないし、社長でもない。
だから申し訳ないんですが、あなたたちを救うことはたぶんできない。無理です!いまは!

でも、知識や経験は人一倍あるし、たくさん悩んでたくさん行動してきたから、きっとお役立ていただけると思う。
自分史なんで人の数だけあるからぜひ知っていてほしい。
文章を読むだけで、その人の経験を知れる。そんな得なことはないから!
(本を読みましょうていわれるゆえんだよね、これが。)

本気で僕は、相対的貧困世帯の親御さん(特に子供さん!)や、学生を助けたいと思っています。
お金の支援もうれしいけど、PCとか食材とかの物的支援も同様に必要なこともわかります。
だからこそそんな悩みも凌駕できるくらいの、安心できるくらいのお金があればいいですよね。

奨学金は貯蓄すべきものではないけど、働いたお金を貯めれないならせめて多めにほしいよね。
だから僕はあなたに、あなた達に少しでも役立つ情報をお渡しします。

次では実際に申請してもらえた奨学金や、もらえなかったもの、
おすすめのサービス(就活生なら絶対!)も教えちゃいますっ☆


②もぜひ読んでね。

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