保育シリーズ|子どもを怒るよりも見違えるほど、その後の態度が激変した出来事。
はじめに
子どもが生きやすい世の中になってほしい。
また、子どもが生きやすいように術を身につけて、ユーモアのある生活を送ってほしいことを願いつつ、この記事を書きます。
子どもは思いどうりにならないものです。
どーん!!
しかし、大人は子どもが思いどうりにならないことを知ってはいても怒ります。
かくいう私も以前はそうでした。
トホホですね。
子どもの行動にイライラして、怒っていました。
メッメッてな感じです。
でも、怒ったところで態度は変わりませんでした。
そりゃそうですよね!
ここからエピソードだす、だす。
ある時、子どもが保育園の廊下を走っていました。
「たったかたー。」走るの大好きみたいな感じで。
過去に転んで、何度も手や膝を擦りむいたことがあります。
友達とぶつかって、痛い思いをしたこともしばしば。
それでも走ります。
私は注意しました。
「廊下は走らない。」
それでは、ぜんぜん効果がありませんでした。
また廊下を走っています。
「ムムッ!」今度は怒ります。
「こらー、廊下を走るなー。」
「へへーんだ。」
カチーンときますよね。
怒りのひょっこりはんが顔を出します。
だんだんと私の怒りのボルテージが上がってきて、
「ドカーン!!!」
怒りMAX。
ここがピークです。
怒るとエネルギーを使いますよね。
これ以上は子どもにぶつけるわけにはいきません。
「冷静に、冷静に。」
自分に言い聞かせます。
そして、ようやく気づくのです。
怒っていても子どものためにならない。
まずもって、やり方が合っていません。
全然ダメですね。
それから、どうしたら子どもに響くのだろうと、ずっと考えました。
考えて、考え抜いて、
今まで保育士としての知識や経験を積み重ねてきて、たどり着いた方法がこれです。
子どもが走っていたとします。
まずは子どもの今の行動を知らせます。
「廊下を走っているよ。ニコッ(笑顔)」
「えっ、先生いつもと違う!」
「何かあるぞ?」と勘がいい子は察します。
すると子どもは立ち止まるのです。
「ムフフッ」チャーンス!!!
ここでたたみ掛けます。
「ふーん、廊下を走っちゃうんだね。そうか、そうか。」
「転ぶとね、おー痛っ!」
「痛ててててっ。」
「こりゃ、そうとう痛いよ。」
「それでも走るの?」
「走らない」
大抵の子はこう答えます。
「痛いのは嫌だよね。だったらどうしようね?」
「うーん?」子どもが考えています。
私は子どもと一緒に、どうしたらいいのかを考えました。
この時に大人が先に考えを言ってはいけません。
「うーん、どうしたらいいかなー?」とひたすら考えました。
子どもから考えが出るのを待ち続けるのがポイント!
すると、
ポワン、ポワン、ポワワワーン。
考えが思い浮かんだ効果音がでました(笑)。
「歩けばいい」
この言葉が子どもから出た時は、最高でした✌️。
「そうだよね、歩けばいいよね」
「いい考えだね」
「歩くようにしようね」
その時ばかりは歩きました。
うおおおー、この時を待っていたぞー!
しかし、しばらくすると、また走っていました。
めげない、めげない。
子どもを信じて、その度にこのやりとりを続けました。
伝わるものですね。
信じるものは救われる!
そのうち走らなくなり、歩くようになっていきました。
怒っていた時は効果が無いだけでなく、私に近寄りもしない時もありましたが、このやり方にしてからはちゃんと向き合って話をしてくれます。
何事もやり方次第!!
勉強になりました。
子ども達ありがとうね。
先生は保育士を辞めてしまったけど、また復帰するつもりだよ。
その日までnoteで発信するね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?