金利と国債と市場原理ちゃん
市場原理はアダムスミスが激推しした理論ちゃんです。
とってもわかりやすい理論ちゃんなのでみんなに親しまれて超売れっ子になりました。
この理論ちゃんの代表曲が 「需要と供給 ~見えざる手を求めて~」 です。
難しそうな曲だけどとーっても簡単なので、今日は名前だけでも覚えて帰ってください♪
といっても超有名アイドルの市場原理ちゃんのことはみなさん既に知ってるでしょうし、今となってはケイン's とかMARXILEとか新しいアイドルに押されてすっかり下火になってますから、あえて説明はしません。
最近ではMMT48なんていうのも出てきてまさに戦国時代。ですがここでひとつ基本に立ち返ってそもそもアイドルとは…じゃなくて経済とはなんなのかを考えてみようと思います。
なぜ金利が発生するのか
利子を取ることがなぜ許されるのか疑問に思ったことはないでしょうか?
もしあなたがお金に困っている友達に数千円を貸してあげたとしましょう。
一ヶ月後、お金を返してくれた友達にあなたが 「利子は?」 と言ったら、たぶん友情は破綻し、悪い噂が広まってあなたは孤独に陥るでしょう。
でも金融の世界では逆です。
利子もなしにお金を貸したりしたら 「なにを考えてるんだバカじゃないのか」 と同業者から呆れられバッシングを受け自殺に追い込まれます。
今から2000年くらい前には、利子を取ることが違法か合法かはっきりしない時代がありました。
利子収入を生業とする金貸しの地位は低く 「農作物をつくりもせずにお金を増やしている怠け者だ!」 と非難されていました。
しかし現代版の金貸しである銀行は立派なエリート商売です。
なぜそうなったのか、僕にはさっぱりわかりませんが、たぶんなんかがあったんでしょうね。
社債・国債の金利について
なにがあったかはともかく…
現代ではなにかにつけて利子が発生します。冷たい時代です。
でも逆に考えれば、お金を貸す側にはラッキーな時代です。
最近は個人向けの社債や国債もあるようですし、余裕があれば誰でも企業や国にお金を貸して利子をもらうことができます。
(企業にお金を貸すのが社債で、国にお金を貸すのが国債ですね)
そこで大切なのが誰に貸すのかです。
これらの社債は個人向けではありませんが、
同じ10年貸すにしても、どの企業に貸すかで金利がだいぶ変わってきます。
金利に差がつく理由でいちばんわかりやすいのはその企業の信用力です。
経営が安定していて、貸したお金を必ず返してくれるはずだと信用できる企業ほど金利は低くなります。
逆に信用があまりない企業は、リスクが大きい代わりに金利も高くなるわけです。
アダムスミスが激推ししていたように、世の中はとってもよくできていて、"絶対安全に大金を儲ける方法" なんてないのです。
リスクを無くそうと思えば、信用力のある安全な相手に貸すしかありませんが、それでは受け取れる利子は少なくなります。
利子を増やそうと思ったら、多少リスクのある相手に貸すしかありませんが、サイアク貸したお金が返ってこない可能性があります。
こうなってくると 「じゃあ一番金利の低い企業が、日本で一番信用ある企業ってこと?その企業はどこ?」 と思いませんか?
実際には社債の金利にはいろんな要素が絡んでくるので、信用度と金利は直結しないんですが、それでも気になりますよね?
その答えはこれです!ばばーん!
日本国債の金利は最も低い
はい、日本国の金利が一番低いです。
企業名が知りたかった?知りませんよそんなの。自分で調べてください。
でもこれはとても大事なことです。
どんな大企業にもこの先お金を返せなくなるリスクはありますが、国というのはその中で最もリスクが低いと考えられているのです。
国がお金を返せなくなるというのはいわゆる財政破綻です。
そうなってしまえば日本全体がヤバいので、東急だろうが三菱だろうがどうせヤバくなるわけです。
逆に、どこかしらの有名企業が倒産したとしても、日本そのものが破綻するわけではありませんから、そういう意味では国のリスクが一番低いというのも納得できます。
税を徴収する力もあり、日銀に頼めば通貨発行もできる "国" の信用力を超える企業なんてまずないので、国債の金利というのは、あらゆる国内金利の中での下限になるわけです。
じゃあもし国がヤバくなってきたらどうなるか?国債の金利が上がります。
誰が上げるのか?ここで登場!元祖アイドル市場原理ちゃんです。
彼女の見えざる手の不思議パワーによって勝手に上がっていきます。
でもね、市場原理ちゃんを邪魔するわっるーい人たちがいるの!
不思議パワーを奪って、金利を上げられなくしちゃったのよ!ひっどーい!
もう激おこぷんぷん丸だぞ ٩(๑`^´๑)۶
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