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DtoCマーケティング

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通販を20年以上生業としてきました。そのときの経験をまとめています。主に中小のDtoC企業にお勤めのマーケッター向けの内容です。
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F2転換率の管理手法。DtoCマーケティング

 前回、F2転換率をあげる方法を解説しましたが、実際の施策をした際、その成果が知りたいところ。そこで今回は成果の管理手法を解説します。  管理手法を間違えるとミスリードにつながなりますので参考にしていただければ幸いです。さて、管理手法で重要なことは2つあります。 1.新規獲得の施策ごとにわける  F2転換率の増減で、疑問に思う方も多いはず。「タマゴが先かとニワトリが先かじゃないけど、実は新規の取り方次第では? いいお客様ばかり獲得すればF2転換率は勝手にあがるはず」。

F2転換率を上げる方法。DtoCマーケティング

 前回に続き、DtoCマーケティングの重要指標である、F2転換率について解説していきます。今回はF2転換率を上げる方法です。  具体的な手段としては、例えばダイレクトメールや電話、メールなど、初回獲得から次回購入までの期間にターゲットとタイミングにあったコミュニケーションをすることになります。  ただ、先に手段を考えてしまうと、やみくもにクーポンを進呈することになるので、まずは考え方を大事にしてください。 「初回購入したお客様が2回目も購入したくなる気持ちは何だろう。そ

F2転換率の重要性。DtoCマーケティング

 DtoCマーケティングにおいて重要な指標として、F2転換率があげられます。Fはフリークエンシー(Frequency)のことで、2は2回目のことです。つまり、初めて購入した人のうち、何割の人が2回目を購入(または継続)したかを測る指標になります。  今回はそんなF2転換率の重要性について解説していきます。  なぜ、F2転換率が重要かというと、 2回目に購入(継続)するかが、以降、自社の商品・サービスに定着するかの分れ目になるからです。  実際に、各社のデータを見てみても

ターゲットやタイミング情報を収集する方法。DtoCマーケティング

 今回から、これまで解説したターゲットとタイミングの内容をふまえて応用編をお届けします。  今回は第8章【応用編①】DtoCマーケティングとし、ターゲットやタイミング情報を収集する方法を解説します。  DtoCマーケティングは、新規獲得フェーズ、そして顧客育成フェーズにおいて、自社の商品・サービスを継続して利用していただける「ターゲット」に焦点を当てて、適切な「タイミング」でコミュニケーションを取ることが重要だと、これまで解説してきました。  次に解説したいのは、ターゲ

顧客との距離感を見極める。DtoCマーケティング

 第7章【タイミング編②】DtoCマーケティング。前回に引き続き、タイミングの種類と、活用方法を解説していきます。  前回はライフサイクル×短期・長期について解説しましたが、今回は、顧客との距離感×短期・長期について解説します。  前提として、距離感とは、お客様との親密性を指します。お客様との最初の接触からの期間が長くても距離感は近いとはかぎりませんし、逆もしかりです。 3.顧客との距離感×短期 まずは短期の方からです。認知から検討、初回購入~直後までのサイクルを指しま

顧客のライフサイクルを見極める。DtoCマーケティング

今回は、第6章【タイミング編①】DtoCマーケティング。 ターゲットと同じく重要なタイミングに関して解説していきます。 絞った特定のお客様に対して、そのタイミングを見極め、活用することで、さらに効率よく自社の商品・サービスの販売向上が見込めます。 忙しいときや、興味がない商品について、人は聞く耳を持ちませんよね。ニーズが高まる「そのとき」をキャッチしていきましょう。 さて、まずはタイミングはどういったものがあり、どのように活用できるのかを解説していきます。タイミングは大

ターゲットの育て方。DtoCマーケティング

今回は、第5章【ターゲット編⑤】DtoCマーケティング。いよいよ、DtoCマーケティングにおいて昨今、重要視されているCRMの領域です。 【CRM】 CRMとはCustomer Relationship Management(カスタマーリレーションシップマネージメント)の略語。既存のお客様から得られる利益を最大化する手法になります。 事業がスタートしたばかりのときは、商品そのものの価値に惹かれてくださったお客様が中心なので、特に育成の観点は不要ですが、事業拡大に伴い、新規

ターゲットの見つけ方。DtoCマーケティング

今回は、自社の外にいるターゲットを見つけにいきます。それでは、 第4章【ターゲット編④】DtoCマーケティングとして解説していきます。 ターゲットを外の世界で見つける際に重要なのは、 1.チャネル 2.セグメント 3.クリエイティブ の3つになります。それぞれ解説していきます。 1.チャネル ひと言でチャネルといっても、 ・テレビ ・ラジオ ・雑誌 ・フリーペーパー ・リスティング ・アフィリエイト ・サイネージ などなど、さまざまな種類があります。それらは、純広

簡単なデータでターゲットを絞る。DtoCマーケティング

さて前回はいわゆる定性的なアプローチでターゲットを絞り込みました。 今回の 第3章【ターゲット編③】DtoCマーケティング では、定量的なアプローチからターゲットを絞っていきます。 まずはデータの準備です。なるべく簡単なやり方を解説します。 1.データ準備編購入者や会員の方には、例えば年齢や性別など、さまざまなデータが紐づいたり、紐づけられることが一般的です。 今回はまず ①購入者のID(=顧客IDとします) ②購入金額 ③購入回数 というシンプルなデータを中心に扱いま

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インタビューでターゲットを絞る。DtoCマーケティング

今回は 第2章【ターゲット編②】DtoCマーケティング になり、 DtoCマーケティングの2大要素、「ターゲット」「タイミング」のうち「ターゲット」に前回から引き続き焦点をあて、さらに「ターゲットを絞る」方法を具体的に解説していきます。と、その前にここで2つ質問です。 質問1 自社の業務データがきちんと整理されていますか?購入者の方の属性情報と呼ばれる、年齢や居住地域だったり、購買情報と呼ばれる、その方がこれまで何をどれくらい、いつ買ったかだったり。 質問2 データが正し

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ターゲットの絞り方のイメトレ。DtoCマーケティング

DtoCマーケティングにとって重要な2つのうち、今回は、 第1章【ターゲット編①】DtoCマーケティング として「ターゲット」について解説していきます。 といってもかなり広範囲な話になりますので、いくつか要素に分解して解説していきます。 ①ターゲットを絞る ②ターゲットを見つける ③ターゲットを育てる それでは、「①ターゲットを絞る」から解説していきますが、まずは難しい話は置いておいて、なぜターゲットを絞ることが必要なのか、という話からスタートします。 スタートと言い

いきなり結論。DtoCマーケティング

いきなり結論から始めます。ダイレクトマーケティング、今の言葉でいう DtoCマーケティングの重要なこと、基本は、2つあります。2つしかありません。 1つ目はターゲット 2つ目はタイミング です。 データ収集・解析、CDP、MA、DX、CX、BI、CRM、1to1、セグメント、ペルソナ、カスタマージャーニー、ファンベースマーケティング、ロイヤルティプログラム、などなど。 DtoCマーケティングにまつわる言葉は多数ありますが、あくまでターゲットとタイミングが基本でそれらは