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ほにや よさこい 昔いた踊り団体の仕組み

1.昔いた踊り団体の仕組み

 昔いた沖縄のよさこいの踊り団体は高知からよさこい踊りをもらい、のれん分けしてなっていた。奴らは、メンバーの「個性の尊重」と言ったが、入ってみると、そんなものはなく、「踊りの個性の尊重」が主で、中心には毎年輸入される踊りの個性の身しかない、他はのれん元の踊り団体がいかにすごいかの情報やくだらない権威の見合った。のれん分けされた団体には踊りの輸入のみしか存在意義がなかった。輸入して、又は、毎年の夏に行われる祭りに、参加しないと、団体の存在自体の要素が空になって、空になって中身がない事への空虚な恐怖が不安になっていく。

のれん元の高知の踊りの作る概念。踊りが作られる過程で、踊りの型と衣装が作られるが、それはありあわせの情報、事実を周囲から集めて組み立てて、行くからだ。同時に人も周囲から募集されていく。
 何故かと言うと、踊り団体そのものが中空構造になり、中身がない。ないから、神話的思考の試みで踊り、衣装の形相のみ、中空構造にセットされて、周囲から材料が集められて組み立てられていく。

2.中空構造
 中空構造の説明。中空構造とは、河合速雄が日本神話の仕組みを分析する中で見つかった理論。例えば、神話の中で三人の神様がいる。アマテラス、ツクヨミ、スサノオ。三人いるが、古事記にはアマテラスやスサノオの話はあるが、ツクヨミの話は乏しい。アマテラスは、スサノオと駆け引きや天の岩戸、スサノオはヤマタノオロチ退治やアマテラスの引きこもりの件で高天原から追放された話があるのに。アマテラスーツクヨミースサノオ。中間に立つ存在が両者をつないでいるのみになる。

3.器用な仕事
 器用な仕事。フランスのレヴィ・ストロースが「野生の思考」で神話を作る人間の思考を示した言葉。フランス語でbricolarge(ブリコラージュ)という。ありあわせの材料を周囲から集めて、物を作る。神話も周囲にある自然物や人間の特徴などの情報を集めて組み立てる。

 上記の話を合わせる。中空構造の空の仕組みの中に形相のみがセットされている。よさこい踊りののれん元の団体で言うと、踊りの型、音楽、衣装、音楽、踊る人間だろう。それが中空の中にセットされているだけ。周囲の具体的な材料を集めて、踊りと衣装と音楽が作られる。そして踊る人間の人数も、募集で集め、練習を行う。練習の過程で踊りの型が変化していく。

 この仕組みによって中空構造の中によさこい踊りが作られて中心化する。これはトーテムとしてなり、同調するものになる。
 私がいた踊り団体では毎年の夏、高知の団体から輸入される踊りが中心化されて、その踊りと踊りを扱う団体の価値に自己陶酔。その踊りの価値を賛美していく。賛美することにより同調性ができる。その踊りの個性を皆が尊重していく。客観性よりも自己陶酔する主観性が強くなる。

トーテム 図式-1

 あの時、いたが、この仕組みが見えなくで苦しかった。踊り素晴らしい、のれん音の踊り団体素晴らしい、という風潮のみで。違和感さえ言いにくかった。メンバー間のメーリングリストには、スケジュール以外に、常に賛美の宣伝があった。違和感言うと、人によっては逆切れされたり、被害者面してくる女性もいた。

 あの当時、この全体的な構造を把握している人や、しようとする人がいなかった。見る限り。自己陶酔しているから、分析よりも感じることのみ優先したのだろう。踊りの理論何て当時、ないに等しく、理論家はもってのほかだった。よさこい踊りは、今や自分にとっては関心ない。
 






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