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人はだれもが自分を平均以上と思っている(けどそんなわけない)

一言でいうと

アンケートをとると、人はいろんな分野で「自分は平均以上」という自己評価をしていることが分かった。

活用シーン

平均以上効果

内容

約100万人の高校3年生を対象とした調査。
他人とうまくやっていく能力を自己評価させた。
・100%の学生は自分が平均以上だと評価した
・60%の学生が自分は上位10%に入ると評価した
・25%の学生が自分は上位1%に入ると評価した。

リーダーシップの能力についての自己評価では
・平均以下と自己評価した学生はわずか2%

そのほかにも…
大学教授の94%が自分は平均以上の働きをしていると答えた。
患者を肺炎と診断した医師は平均88%の自信を持っていたが、実際に正しかったのは20%に過ぎなかった。
起業を買収する際、CEOは自分が経営すればもっと利益を上げられると感じて、相手企業の株価を現在の株価よりも41%高く買う。
証券コンサルタントも、値上がりする株を選ぶ自分の能力を過大評価している。

『しらずしらず――あなたの9割を支配する「無意識」を科学する』レナード・ムロディナウ (著

ということで、100%の学生が自分は平均以上と考えていたそうです。
明らかにおかしいですね。
もしかしたら、対外的には、謙遜して言うこともあると思いますが、「まさか自分が平均以下ではないだろう」と誰もが思っているのかもしれません。

そういえば、一つの仕事の納期について本人の申告より実際は1.5倍は見ておいたほうがいい、という話も聞いたことがあります。

また、ここにあるCEOの勘違いも、笑い事ではありません。そのうち取り上げたいと思っているのが、ダニエル・カーネマンの著書ですが、氏曰くビジネス書がCEOの影響を重く見すぎている、と激しくいっております。会社経営におけるその影響力は、1割程度しかないぞ、と。


こういった、言ってみればうぬぼれと、現実に起こる事のギャップ。
あるいはそれが、自分をガッカリさせる要因の一つかもしれません。
できるはずだったことができなかった、となるときつい話です。
そもそも、それは買いかぶりすぎだ、と知っていれば少しは楽なのかもしれません。


こんな本、上梓しました(^^)/


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