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オフィスにおいても「景色」は大事

一言でいうと

自然の景色は癒し

活用シーン

仕事の環境

内容

マーク・バーマンのチームによる研究。
被験者たちに数字の逆唱を行わせ、注意力を測定。
次に被験者たちは一定の仕事を行うよう指示され、注意力を消耗させられた。

そのあと、被験者は二つのグループに分けて観察された。
Aグループ:ミシガン州アンバーの繁華街を歩かされた
Bグループ:街の植物園を歩いた。

散歩の後再び数字の逆唱を行わせたところ、Bグループのほうが高い得点を取った。研究者の一人スティーブン・カプランはこれを注意力回復セラピーと呼んでいる。

ロジャー・ウルリヒの研究(1984年)
自然の風景を望める窓のある病室に入院した患者は、レンガの壁しか見えない部屋の患者に比べて、入院期間が短く、鎮痛剤を求める量もっ少なかったことが認められた。

ピーター・カーンのチームによる研究(2009年)
あるオフィスで働く被験者をグループ分けした。
A:自然が見える窓の近くに座らせた。
B:外の自然の風景と似た映像が見える場所に座らせた。
C:何もない壁のそばに座らせた。

彼らの心拍数を測り続け、ストレスの度合いを観察した。

Bのグループは「気分がよくなった」と言ったが、心拍数は実際のところCのグループとまったく変わらなかった。Aの被験者は、実際に健康的な心拍数でストレスからの回復もうまくできていた。

心理学的に正しいプレゼン
スーザン・ワインチェンク (著)


どことなく無機質な空間。
ビジネスにおいては、機能的で合理的に感じます。
しかし、そこに働くのは、あくまで人間。
そう考えたときに、人にとってはやはり自然の景色が心を潤わせるようです。

それも「映像」だとあまり効果がないようで、そこにいる臨場感が結構大事なのかもしれません。

実は、1980年代にオフィスビルでは、「香り」を時間に応じて流すサービスがあったように記憶しています。例えば朝にはさわやかで、目が覚める香り。お昼には食欲を活性化し、夕方には癒しを感じさせる・・・という感じでしょうか。においというのは、脳にその感覚がダイレクトに伝わるので、非常に効果が高いのだとか。これも或いは、臨場感なのかもしれません。


さて、これまで、オフィスと言えば機能がとても大事というイメージがありましたが、オフィス家具や内装業者さんは、この検証結果を上手に使われてはいかがでしょうか?
ライバルが、機能や合理性、無機質なデザインを推し進める中で、自然に回帰するオフィスを作る業者があるととても面白そうですね。しかも、これでそこで働く従業員さんのストレスが低減するとなれば、一味違った提案になるかもしれません。

私個人的には、オフィス内に川が流れる(水の音がする)ような仕事場、いいなぁ。機能重視だと、「テレワークでいんじゃね?」で終わる話が、集いたい場になると、また違った価値を生み始めるかもしれませんね。



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私はこんな本書いてる人です(^^)/


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