説得力のある文章を書く方法・・・?
一言でいうと
視認しやすく発音しやすい文章は信頼されやすい
活用シーン
文章作成、マーケティング
内容
トルコの架空の企業について二つの証券会社が提出した報告書に基づいてその企業の将来性を判断するよう参加者に指示した。
二冊の報告書はいくつかの項目で不一致を起こしていた。
報告書を作成した証券会社の名前は、一つは発音しやすい「アルタン」社。
もう一つは発音が厄介な「タ―フート」社。
このような場合、両者の中間をとるのが一般的と考えられるが、被験者はおおむねアルタンを信用したという。
『ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか?』
ダニエル・カーネマン (著)
この話は、レポートを作った会社の社名の発音のしやすさが、信頼度につながったという話です。
これ以外にも例えば、
視認性の良い文字は、
そうでない文字より、
信頼度が高いと感じる確率が高まるそうです。
このように、太字にするだけで信頼性は高まります。
なおいうなら、書いたものを印刷すること。
高級紙を使って、活字と背景のコントラストを明確にする。
カラー印刷なら、文字は中間色ではなく、明るい青や赤のようなはっきりした色のほうが信頼されやすい。
わかりやすい言葉を使い、文節は短く、シンプルに覚えやすく。
さらに韻文にするとなおよい。
これはまさに、『ヒットの設計図――ポケモンGOからトランプ現象まで』という本で紹介されていた「流暢性」と呼ばれる要素だと思います。
人が、適切に素早く情報処理できる状況を言います。
たとえば、最近話題の企業というのは、発音しやすい名称が多い。
ZOZO、Google、Amazon、メルカリ、Appleなどなど。
かつてSONYがウォークマンを発売するとき、本来の英語なら「ウォーキングマン」となるべきなのに、あえてウォークマンとして大ヒットしたのはそんな流暢性とのかかわりがあるのかもしれません。
見やすく、読みやすく、発音しやすい。
そういった努力が、信頼性につながる。
ビジネス上でもかなり重要な要素と言えるかもしれませんね。
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