幸せの基準はどこにあるのか?
一言でいうと
幸せの基準
活用シーン
幸せの感じ方をコントロールする
内容
ドイツでの学生を対象に行われた実験。
参加した若者に、次の二つの質問を含む質問票に応えることが要求された。
【パターンA】
・あなたは最近どれくらい幸せですか?
・あなたは先月何回デートしましたか?
【パターンB】
・あなたは先月何回デートしましたか?
・あなたは最近どれくらい幸せですか?
結果は、Aのパターンでは、デートと幸せに関する相関関係はまったく見られませんでした。しかし、Bの順序の場合、デートの回数と幸福度は、心理学的な調査ではこれ以上望めないほど高い相関関係を示した。
『ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか?』
ダニエル・カーネマン (著)
日頃そうそう考えることのない、「最近どれくらい幸せか?」という質問をまずされると、人は、幸せの基準となる物差しを探します。あれも大事、これも大事と、思いめぐらせた結果、自分なりの優先順位を決め、その物差しで測った幸せ度を回答します。
一方で、先に「デートの回数」というなんとなく若者にとって、幸せとの関係がありそうな質問により、意識がデートに行っているなかで幸せ度を尋ねられると、まさに、幸せの物差しをデートの回数で測ることになった、と考えられそうです。
つまり、私たちが意識してどんなことに注目するか?で自分たちの幸福度は変わってきそうです。よくある、「国別の幸福度ランキング」で日本があまり高くないのは、あるものよりも、ないものに注目させられているからなのかもしれません。
ああ、それって、競争させられてるからなんでしょうかね・・・。
ワタシ、こんな本書いてる人です(^^)/
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