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予測不可能を楽しむ心構えこそが幸せのコツ?

一言でいうと

予測不可能は「楽しい」

活用シーン

成長

内容

グレゴリー・バーンズの研究(2001年)

コンピューター制御装置を使い、人の口に水かジュースを注ぎ、その時の脳をfMRIでスキャンした。

研究者は、実験前に、被験者の好みによって、脳に活発な動きがみられると仮説を立てた。
たとえば、ジュースが好きな被験者はジュースを与えられたとき、側坐核(楽しいできごとを経験するときに活性化する脳の領域)に活発な動きがあるだろう、と。

しかし、その予測は外れた。

側坐核が最も活発になったのは、液体の中身が予期できなかったときで、好みの液体の場合ではなかった。

心理学的に正しいプレゼン
スーザン・ワインチェンク (著)

よく、「何でもない普通の日々こそが幸せ」と言われたりします。
平和な日常への感謝を込めた言葉なのでしょう。

しかしこの実験を見てみると、脳は「普通の日々」を求めているわけではなさそうです。好きなものだけを求めているわけでもないようです。予測不可能な道の体験、つまり冒険を求めています。

私の知る限り、脳はとてもエコな器官で、できる限りパターン化した行動を好みます。同じことを同じパターンで繰り返すことで、「いちいち考える」という燃費の悪い動作を省略しようとします。

そして、新しい刺激や予測不可能な刺激はこの「パターン化された行動(反応)」を逸脱するため、都度「考える」という動作が強いられます。ここが秀逸なメカニズムで、「日常運転はできる限り省力化し、新たな刺激に”楽しみ”を見出すよう設計することで成長を促そうとする」という作りになっているような気がします。

つまり、成長する気がなければ何でもない日々を過ごせばいいのですが、成長したいなら不測の事態へ首を突っ込め、という事なんじゃないでしょうか。

なのになぜ人は変化を嫌うかというと、これは生存本能ですね。パターン化された日常は安全に見えます。安全とリスク、停滞と成長、退屈と楽しみ、そんな間をゆれているのが私たち人間。

ちなみに、私は「幸せ」な状態を「何かに夢中になっている」状態ではないか、と思っています。そして、何かに夢中になるには楽しさを感じる側坐核が活発に働く必要があります。そして今回の実験の通り、側坐核を動かすには、「予測不可能な刺激」が必要になる。とすれば、新しい経験を日々すべく行動するのが実は幸せへの近道なんじゃないかと思うのですが、いかがでしょうか。


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