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目に見えるようになった時間

それこそニューヨークとか海外だと、アート作品って割とその辺にぽいってあるので、あんまり構えることなく見れるのだけど。日本にいると、大体は美術館の中とか、ちょっとお洒落な空間に飾られてるので、大体は「よいしょ!」っておばちゃん的な気合いを入れないと見にいけないバリアがあるなぁと思っている。

もちろん全てがそんなバリアだらけではなくて、もはやひっそり展示しすぎて、「こんなところにひょいひょい飾っていいの?!」ってなることもたまにあるから、私が無自覚なだけなのかもだけど(笑)

そういうひょいひょい飾っちゃう系の一角だと思ってる銀座の蔦屋書店で宮島達男さんの展示があるよって見て、半分くらいは避暑地を求めて銀座に来てみて。

スタバの横のスペースに何気なく飾られてるのは、有名なLEDの作品で(多分これSea of timeだよね??)「keep changing, connect with everything, continue forever」って表題も壁面にそっとあるだけ。

「こんな当たり前みたいに飾ってていいの????」ってちょっと心の中で挙動不審だったけど。

LEDの表示される鏡が蔦屋書店の前の人達をひたすら写し続けながら、ただただ時間のような数字を刻み続けるのを見てると、「人の時間の感じ方ってこんな感じなのかなぁ」ってなんだか納得感もあって。

皆同じ時間の中で生きてるけど、時間の感じ方や使い方も人それぞれで、当たり前に時計で時間を測ってるけど、それもある1つの解釈でしかなくて。時計が示す数字も「時間」なのかもしれないし、ただの線の集合体なのかもしれない。

私達はあたかも時間を見て触れて知っている気がしているけど、この私達が生きる空間に「時間」はあるはずだということと、それが人々を繋ぐ手段の1つであることと、ただ止まることだけないという以外にはまだ確かなことはないのかも…なんて思ったり。


ニューヨークみたいになって欲しいと思う訳ではないけど、こんな感じですぐ横に何かを考えさせてくれる作品がある場所ってやっぱり楽しいなぁ。。

まぁこんな屁理屈をごにょごにょ言いたい訳ではないし、そんなことを考えてたらスタバの席が埋まってしまってお茶のタイミングすら逃したから、私の場合はもうちょっと、時間の流れとか周りの様子に注意を払った方がいい気がするのだけどね。笑


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