小説:コンビニ人間

おそらく発達障害であろう主人公から、この世界はどう見えているのかという視点で読むととてもとてもリアル。

五感で受け取る情報は鋭敏なのに、人の気持ちは全くと言っていいほどわからない。共感できない。

それでもうまく周りとうまくやっていくために、様々な他人の言動などの情報を収集して、「普通の」人を装っていく。

ある意味とても有能。

でも主人公はもう少し、自分の特性を認識して、仕事などで必要なところだけ周囲に合わせて、残りの部分は擬態しないで生きていったらいいのに、

その為にも、様々な診断や支援は必要なのでは、と思いました。

自分の感性を隠して周囲の人に合わせて生きる、一種の「擬態」は、人によって濃淡はあれ、やっている人が多いから、共感されたのかな、とも。

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