見出し画像

幾重にも重なった年輪と風雪に耐えた木肌の言い知れぬ切なさと魅力と愛おしさを感じて・・・

生徒さんが作品に取りかかる前に何を描くのかを
話し合う時間を設けています。
・こんなに素敵な風景を、こんなにかわいいペットを絵にしたい。
・こんなに哀しかった思いを、絵に残しておきたい。
・こんなに嬉しい事を、みんなに伝える為に絵にしたい。
それぞれの想いや感動や想像があって、モチーフは決まって来ます。
そんな想いのこもった生徒さんの作品を、
ご紹介していきたいと思います。                若林 薫


そして Sakura   S4号(33.3×33.3)㎝   SN さん


少し年老いた桜の枝が剪定せんていされ
地面に放置されていた様です。
その切り株を作業員の許可を得て持ち帰り
モチーフとして描いています。

幾重にも重なった年輪と風雪に耐えた
木肌の言い知れぬ切なさと魅力と愛おしさを
感じたのかもしれません。

切り落とされた枝は
やがて朽ち大地にもどるのかも知れませんが
作者はその枝から 又 新しい芽が吹き
小さなかわいらしいsakuraさくらの花を咲かせるはずだと
感じ取ったのだと思います。

巡り来る季節の中で 花が咲き葉を茂らせ幹を太らせ
やがて枯れ大地にかえる。
その途中で 命を絶たれた枝への気持ちを
そのまま作品に仕上げたのではないでしょうか。

切り落とされた枝から 新芽が吹く訳ではありませんが
作者の願望が そこに表現されていると思います。
感情を押えたグレートーンの静かな色調が
その思いを更に際立てたせている気がします。
単純化された形態にも
作者の美的感覚を感じます。 
              絵画講師 若林 薫 評







きしゃこく先生に紹介していただきました。
ありがとうございました。


https://note.com/kisha_koku/n/ncee467313b97

https://note.com/kisha_koku/n/n06c429a71acd


https://note.com/kisha_koku/m/m5c2ffd8bba19


https://note.com/kisha_koku/m/m5c2ffd8bba19

https://note.com/kisha_koku/n/nb977db505d47


https://note.com/kisha_koku/m/m5c2ffd8bba19




「作品をご覧頂きありがとうございました。気に入って頂けましたら、
スキ・コメント・フォローなど頂けますと創作活動の励みになります。
よろしくお願い致します!」



この記事が参加している募集

私の作品紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?