「母の居る家」ピカソやブラックが生んだキュービスム技法を使って・・・
今は 誰も住んでいないこの家
竹と木と藁と土とで 出来た家
やがて朽ち果てる時が来て
跡形も無く消えてしまうのです
たとえ誰かの手に依って
新しく建て替えられたとしても
私の心の中に この景色は
永遠に残るのです
母が生まれ 母が育った
この土地に その人は安らかに
眠っているのです
春の日も 夏の日も
秋の日も 冬の日も
義母の遺骨を7年間程自宅で保管してきました。
7回忌も終えて母が生まれた土地に還してあげたいと思い
良く晴れた秋の日に 妻と一緒に連れて帰りました。
母の生家はどこにでも有る田舎の小さな町です。
母が生まれたその家は 朽ち果て住む人も無く
漆喰の壁もはがれ落ち 今にも崩れてしまいそうでした。
広い敷地の庭先には
樹齢100年を超える様な松の大木が数本有りました。
母が生きた証のひとかけらを
そっとその根元に埋めて来ました。
母は この先ずっとずっと この土地で眠り続け
コスモスの花は毎年母の枕元で咲いてくれる事でしょう。
この日の私達の行いは永遠に心の中に居続けると思います。
描き方
この作品は セザンヌの多視点の絵画に影響を受けたピカソとブラックに
依って1907年に興きた美術運動のキュービズムを応用して描いています。
建物の正面を3カ所 側面を2カ所別々に描き それをひとつの建物として
合成しています。
木製パネルに寒冷紗を貼り シェルマチエールで絵肌を創り
壁の質感を出しています
「作品をご覧頂きありがとうございました。気に入って頂けましたら、
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