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僕のNHK退職物語①

おはこんばんにちは。劇団らふの橋本です。
さて、唐突ではありますが、
僕は新卒で就職してから昨年度いっぱいまで丸5年、NHKでディレクターとして働いていました。
(やっと言えるようになった!)
そして、コロナ禍真っ只中のこの春にNHKを退職しました笑
今は、演劇に関する仕事を新しく始め、
三十路が着々と近づく中、社会人一年目の気持ちで日々を過ごしています。

NHKってめちゃくちゃ職員はいるものの、
(正確じゃないけど確か数千〜万くらいだと、、、)
ディレクターをしていたというのは、
我ながら割と珍しくもあるのかと辞めてから思いはじめ、
それなら情報共有の意味も込めて
僕個人が感じたNHKに関することや、なぜ退職を決意したのかという事を、
つらつらとnoteに書こうと思い立ちました。

実際にNHKで働く中で、思う所は沢山ありましたが、
(尊敬できる人もいれば、そうでない人もいたし、組織として良い仕組みもあれば、マジで終わってると感じた部分もあった!)
基本的にはとても恵まれた環境下で番組作りに専念できていました
なので、批判!というよりは、ただただこういう所だったなぁと、
主観的に語る形になると思います。

また大変勝手ながら、NHKは10年以内に辞めるだろう、と就職が決まった時点で考えていました。なので、予定よりだいぶ早まりましたが、計画通りといえは計画通りです。

とはいえ、ここからどのような生き方をしていけるかが、NHKでの経験、そして受信料やお給料を頂いていたことへのお返しだと感じています。
得たものを忘れないためにも、書いて行こうと思った次第です。

それでは、まず初めに、僕がそもそもなぜ演劇関係の仕事を選ばずにNHKに入ろうと思ったのか、書いていきます!

なぜ新卒で演劇関係の仕事につかなかったのか

僕は学生時代、演劇団体に所属し、ミュージカルを中心に活動していました。
その活動の中でミュージカルの魅力に触れ、将来は自分でミュージカルを作ったり、世に広める仕事がしたいなぁと思うようになりました。
特に、自分と同じ世代の人たちに見てもらえるような演劇が作りたいという気持ちが強かったです。
そのためには、日本オリジナルの、エンタメど真ん中ミュージカルが必要だと考えていました。

一方で、実際に演劇界で働かれている方のお話なども聞いてみると、大卒で演劇界に入っても、なかなか自由に作品が作れない(既存の海外ミュージカルに携わることになる)という意見が多数ありました。

その結果、自分は一度演劇を外から眺めた方が良いという結論にいたり、マスコミや広告、レコード会社などを中心に就職活動を始めました。

なぜNHKを選んだのか

演劇活動をしながら就活をちょこちょことやっていましたが、就活以外での人間関係や素敵な出会いもあり、最終的にNHKを含め、広告会社やレコード会社など、複数の会社から内定を頂けました。かなり早い段階で準キー局の内定をもらえてしまった事もあり、本当に素敵だなと感じる会社の採用にぽつぽつと応募していました。

(周りにはこういう人も少なからず居たので、自分はラッキーでした…)
その中からNHKを選んだ理由は、大きく以下になります。(これ以外にも沢山の要素はありましたが)

①必ずディレクターになれる
②映像制作のノウハウが学べる
③マスに対するコンテンツ制作が学べる
④視聴率だけに囚われず番組制作ができる


まず、NHKは他のテレビ局と違い、当時職種別採用をしていました。(多分今は違う)

(なんかわかりにくくなってる気がする…)
入って終えばディレクターになれることが保証されており、部署も一応希望がある程度通るっぽかったので(結果そんなことなかったけど!)、自分がやりたいこと、学びたい事を取捨選択しながら働けるのではないかと考えました。
NHKでディレクターをしている、という枕詞があれば、基本的に色々な方とお話しさせて頂けることも、非常に有難いことでした。

次に、これからの時代、映像制作のノウハウも学んでおき、最終的には自分で企画、撮影〜ポスプロまで出来る様になるべきだと感じていた為、テレビ番組のノウハウは身につけたいものでした。YouTubeなどでは、既に所謂素人の方が独自のコンテンツ作りを開発していましたが、僕がやりたいことはどちらかというとプロよりだったので(優劣とかではなく)、仕事を通してスキルが身につくのはとても魅力的でした。

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(NHKには独自の編集ソフトがあって、結局Premiere Proなどは自分で勉強することになった…)

そして、テレビといえばマスメディアの筆頭。(マスの良し悪しは入局後痛いほど味わいましたが)演劇は日本ではまだまだマイナーなコンテンツなので、演劇にどのような視点からマス的な要素を組み込むことが将来できるのか、学びたいと感じました。

また、視聴率だけに囚われずに、スポンサーなどとは関係なく、コンテンツ作りが出来るというのは、何事にも変え難い魅力でした。
実際在局時は、今作るべきテレビ番組について自分なりに考えて、様々なコンテンツを制作していました。

演劇を広く世に伝えるという部分では広告代理店も非常に悩みましたが、代理店ではどの様な仕事をするのかが明確でなかった(内定の時も、君がやりたい事がウチで出来るかわからんけど人材として来て欲しいというちょっと微妙な言われ方だった)ので、最終的にNHKに入る事にしました。

次回は

と、ここまでNHKに入るまでの経緯を書きました。
次からの記事では、
実際にNHKでどの様に働いていたのか、入ってよかった事、悪かった事、
改善すべきだと感じた点など具体的に書いていきたいと思います。

問題や課題も沢山ありますが、
社会に貢献できるテレビ局であると僕個人は感じていますので、
より洗練されて世間からも理解される団体になれば良いなと思います。

ではでは〜!

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