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アドバイスに使ってみたい漫画の名言①~「スラムダンク」~

 私は教員だったころ、よく好きな漫画のセリフを使ってアドバイスしていました。

自分の心に響く言葉は、生徒たちにも伝わるはず

という熱い思いで引用していましたが、若干、
漫画を読んでいるときに
「このセリフ、使ってみてぇぇ!」
という邪な思いがあったことも否めません。

下手糞の上級者への道のりは己が下手さを知りて一歩目

 これは漫画「スラムダンク」安西先生が、バスケ初心者の主人公である
桜木花道のシュート練習の際につぶやいたセリフです。

 私はこの言葉に感銘を受け、ソフトテニス部の顧問をしていたとき、
初心者の生徒やチーム内の序列で満足しかけている生徒に対して、
よく活用させてもらいました。

初心者の生徒へは、
なかなか上達しない、もどかしさを励ますために

満足しかけている生徒へは、
チームメイトは味方であり、謙虚な気持ちを取り戻して
自分たちの目標を再確認し、より上を目指してもらいたい

という思いでアドバイスしていました。

【引用の一場面】
初心者の生徒たちに技術的なアドバイスをしたあと、最後の〆の言葉で
「下手糞の上級者への道のりは己が下手さを知りて一歩目や、がんばれ」
と引用し、
(決まった!いいアドバイスした)
と心でガッツポーズをしながら、
おさえきれないドヤ顔で反応を見守っていると
生徒たちの頭の上に見えるはずのない?マークが浮かんでいます。
言葉の言いまわしが少し古いことが原因で、
あまり意味が伝わらなかったみたいです。とうとう
「どういう意味ですか?」
と質問されたので、心で赤面しながら、
「これはね、うまくなりたかったら、ボールが悪い、ラケットが悪い、練習相手が悪いとか他に原因を求めず、自分が下手であることを素直に認める気持ちが大切だよっていう意味で…」
と、詳しく説明することになりましたとさ。めでたし、めでたし。

 私はnoteを始めて、自分の文章の下手さ加減を痛感しており、安西先生の言葉が心にしみています。謙虚な気持ちで、かつ、真剣に文章と向き合いながら一歩目を踏み出したいと思いました。

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