祇園囃子の聴こえぬ街へ・8
本日は、わたしが祇園祭の中でダントツにイケメンだと思う方を紹介します。
どうぞ刮目してご覧ください、こちらの彼です!
イケメン……!!!
あの、これ、笑いをとろうとか思って言ってるんじゃありませんよ。本当にもう、山鉾巡行中に一番きゅんきゅんときめかせてくれるのがこの人なんです。
綾傘鉾の棒振り囃子。
顔を隠すことや赤熊(しゃぐま)という異形の姿で「ヒト」から離れた存在となる魔術的効果、身長程もある長さの棒を軽々と操りステップを踏む様子。
どんどんテンポアップするお囃子に合わせて動きが加速度化、それが一度ふっとおさまり再びテンポが上がると共に、ゆっくりゆっくりと棒がまわり出し、やがて激しく空を切り幻惑的空間が生み出されるその眺め。
踊り手が「ヒト」から「神」に変わっていく、その姿が猛烈にぐっときます。
もう、このトップ写真のイケっぷりと言ったら……!
ちなみに、中止となった今年の巡行の為に綾傘鉾さんが公開してくれた以下の動画では、今年限定版のスペシャル棒振り囃子が見られます。
踊り手の原田さん、素顔もイケメンだった。
アップになってるあたりなど見ていると、人間ってこんなに長いことまばたきしないでいられるんだ、と感心します。
集中力がすごい。
こんなのもつくっておられるそうです。
原田さん、かわいすぎかよ……。
ちなみにトップ写真は、このお囃子にて太鼓を叩いてる人がつけている神面。
目力も鼻力も凄い。
さて綾傘鉾というともうひとり外せないイケメンがこの方、八木透先生。
佛教大学の先生です。
「おや、見覚えがある」と思われた祇園祭好きの方、正解です。
毎年、巡行は京都の民放局・KBS京都とBSフジにて生中継されているのですが、その際に大抵、解説として入られるのが八木先生。
KBS京都1の安定感を誇るナイスボイス・梶原誠アナウンサーと共に、毎年鉄板の中継を繰り広げます。このお二人がいるのを見ると安心だ。
なんだかんだ言って、毎年同じ祭りで、毎年同じ山鉾が巡行していく訳ですから、説明も基本毎年同じものにならざるをえないじゃないですか。
八木先生「皆さん、こういう大きな背の高いものが鉾で、小さいのが山だと思われているでしょうが、そうじゃないんですよ。ほら、この岩戸山、これは一見鉾に見えますが、名前は山でしょう」
梶原アナ「はー、確かに。これは先生、何が違うんでしょうか」
八木先生「山はですね、上に木がついているんですね」
梶原アナ「ああー、山と鉾との違いは、そこを見ればいいんですねえ。成程」
……てな感じで毎年同じ問答を同じトーンで繰り広げられるお二人の安定感が素晴らしい。特に毎年ちゃんと驚いてちゃんと感心する梶原アナの相槌っぷりが優れて見事です。
ほんとは「ヒトでないイケメン」も紹介するつもりだったのですが、思ったよりも長くなってしまった。
そちらはまた次回。
せっかくなので、オマケイケメンを2点程。
京都では誰もが知ってる、永楽屋を見事立て直した婿養子・十四世 細辻伊兵衛(本名)。
ちょっと若い頃のカールスモーキー石井氏に似ている。
手前にいる細身のボンは息子さんです。
下のページ内に頻発している、メガネのツルに手をかけるのが決めポーズのようです(笑)。
そしてこちら、外国人ボランティアのご一同。
すごくカメラ目線でおさまってくださった(笑)。
左の方は、海外ボランティアチームを率いるシャヒード・ルパニさん。
皆すごく嬉しそうで楽しそうで、毎年見ているこちらも楽しい。
有り難いことであります。
来年はまたきっとね。
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