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SMOKE

SMOKEみてきたの。 なんか、公演中止やら色々で、お芝居を見ることに疲弊しちゃっているような気がしたけど、やっぱり劇場で、物語の世界が始まったら、お椅子が硬かろうがちょっと寒かろうが、もう、わたしは世界から守られてた。絶対に外界から安全な100分。 そして、SMOKEの物語に背中を押されて、自分の選択や頑張りや失敗しちゃったなっていう後悔も、全部ひっくるめてそれでいいよって言ってもらえた気がして劇場を後にしました。本当にありがとうなの。外は雪で現時点で無事帰れるかも不明だ

    • Tootsie

      Tootsie見てきた! いろいろ悲しいニュースが多くて凹んでる新年に、へこたれてる私たちを元気づけてくれるミュージカルだった。華やかで楽しくて、元気でる!!! 考えさせられる重いお芝居も人生に絶対必要だけど、とにかく楽しくて音楽に体が動き出しちゃうミュージカルも大事!!! マイケルドーシー(山崎育三郎さん)は、お芝居は悪くないんだけどこだわり強くてややこしいことばっかり言って周りに煙たがられる40歳の俳優。 エージェントもクビになっちゃって、にっちもさっちもいかなくなって

      • 今年みた舞台まとめ

        何かにやられ、昨晩胃痛にのたうち回りました。 ジルドレを途中退出してしまったことが一番の後悔です。比喩じゃなくないた。。わたしきもーい!! さて、そんなわたしが「今年はあんまり見てないかも」と思ってうっかり見た作品数を調べてみたらびっくり。複数ステージ見てるのもあるから、公演数はもっとやばい。調べたくない。 来年はあんまり見られなくなるのです。 だからゆるして。 全部ほんっとに楽しんだ! 一番笑ったのはNOISESOFF 一番泣いたのはALTERBOYS 私が読売演劇

        • John &Jen と字幕ガイド

          ジョンアンドジェンみてきたの。 クリスマスの家族が集まる季節にぴったりなお話し。 ジョンとジェンは仲の良い、少し歳の離れた姉弟で、1980年前後のアメリカの田舎に住んでる(ちょうどわたしとおんなじ時期おんなじ場所にいたんだなあ。) 父親と母親は喧嘩が絶えなくて父からの暴力もある。 姉のジェンは暴力を振るう父を許せなくて、弟を守らなきゃって思ってるけど、弟は自分が悪いから叩かれるんだ、お母さんがお父さんを怒らせるからいけないんだ、お父さんは尊敬すべきだって思ってるの。 結

          劇場とアクセシビリティについて真剣に考えたいのよ

          劇場とアクセシビリティについて、真剣に私考えたい。 舞台芸術を楽しむオタクの仲間たちをとにかく増やしたい。ミュージカル好きを増やしたいし、戸井さんのオタクがいっぱい集まってバスツアーしたい。場合によってはガチ恋のファン同士で揉めたい。 視覚、聴覚を補うことについては、技術の力とトライアンドエラーでどんどんアクセスしやすくなっているように思うし(当事者の方からするとまだ足りなかったり、当事者の人への伝え方がいまいち足りなかったりするかもしれないけど)、成功事例を見ることが多

          劇場とアクセシビリティについて真剣に考えたいのよ

          阿佐ヶ谷スパイダース ジャイアンツ

          長塚さんがKAATの芸術監督なので、もはや阿佐ヶ谷スパイダースは他人事ではないです。 そんなわけで見に行ってきたの。ジャイアンツ。 なんか、徹底的に人間のお話しだったの。 「ケイトウ」が始まっちゃうと、大きな目玉が浮かんで、時間と空間がぐにゃぐにゃになるの。 そんな世界で目玉探偵に連れられて、「わたし」と息子である「あいつ」を探しに行くの。わけわかんないファンタジーなんだけど、なんか、あまりに普通にファンタジーの世界に連れてかれるから、普通がよくわかんなくなってくる。

          阿佐ヶ谷スパイダース ジャイアンツ

          聲の形 

          聲の形みてきました。ミュージカルと聲の形、ぴったりだった。 すごかった。本当に素敵だった。 小学生の時に耳が聞こえない西宮さんへのいじめをした石田くん。そのいじめをきっかけに自分自身もいじめられることになる。 高校生になって自分がしたことを後悔?して、西宮さんのところに行くところからお話は始まるの。 障がいを持った人をいじめちゃいけない。いじめたら謝らなくちゃいけない。そうひとことで言っても、ごめんねって言ったら終わる話じゃないし、耳が聞こえない人にイラッとしたらだめで

          聲の形 

          アンドレデジール最後の作品

          ねえ、なんでわたし、こんなに千穐楽間近にマイ初日だったの??あんまりもう見れないじゃん。よし。大阪だ。 アンドレデジール最後の作品を見たの。日本初演のオリジナルミュージカル。高橋亜子さん脚本作詞、清塚信也さん作曲、鈴木裕美さん演出の、豪華すぎるクリエーターチーム!! 帰り道みんなが振り返るくらい泣いちゃった。 お母さんの語るお話しを絵に描くことが大好きだったエミール(上川一哉さん)は、お母さんが亡くなったあと、絵が描けなくなってたの。 お父さん(戸井勝海さん)はエミー

          アンドレデジール最後の作品

          ヴァグラント!!!

          ヴァグラント、初日観てきました。 これはあれです。すごいもの見ちゃった 物語の舞台は炭鉱。時代は米騒動の頃。 炭鉱の働き手たちが、危険な労働環境と安すぎるお給料に不満を爆発させてる。10年前に何人もの死者を出した炭鉱事故の記憶もまだまだ生々しい。 労働者のリーダー(上口耕平さん)と、炭鉱を経営する会社の、父親に逆らえない若き二代目社長(水田航生さん)と、会社の私設警備隊の隊長(小南満佑子さん)はもともと幼馴染で、この土地(ヤマ)をよくしたいと誓い合った仲なんだけど、お互いの

          ヴァグラント!!!

          銀河鉄道の夜

          青山にある円形劇場(っていっつもかいちゃう笑)で、銀河鉄道の夜見てきた。 この劇場ほんっっとすてきなの。すりばち状の劇場で、赤いふっかふかのビロードばりの円形ベンチが舞台を見下ろす形で並べられてるの。 客席の真上に照明があって、舞台の延長線上に客席がある感じ。照明が客席を巻き込んで舞台を照らすの。 今回はSong Story tellingってなってて、朗読音楽劇?みたいな感じ。舞台奥にグランドピアノがあって、グランドピアノの蓋に反射する光もすてき。 銀河鉄道の夜って、

          銀河鉄道の夜

          近所の私たちから、KAATにいらっしゃるあなたへ❤

          KAATって魅力的な公演沢山ありますよね。 普段は日比谷の劇場で観劇した後、銀座に繰り出したり新橋でわいわいしたりしている皆さん、KAATにいらしたら、ご飯どうしてます? 先日「KAATの周りには飲食店が少ない」というツイートに、横浜生まれ横浜育ちの薛珠麗さんと白目向いたので、ここでKAATや神奈川県民ホールにいらした皆さんへ、おいしいグルメ情報をお届けしたいのです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー と、ここまで書いたまま下書きに残ってい

          近所の私たちから、KAATにいらっしゃるあなたへ❤

          ダブルブッキング!!

          ダブルブッキング観てきました。 2021年頃に、シアタートップスの復活柿落としか何かでこの企画のリーディングを見て、どうっっっっしても観たかったの。やっと観られた!! すっごいのよ。 ある役者さんが、同時に行われる新宿シアタートップスでの自分の劇団(デニスホッパーズ)の公演と、向かいの紀伊國屋ホールでの老舗の劇団(天空旅団)の公演にダブルブッキングして出演しようとするんだけど、直前でこれがバレちゃっててんやわんやになるっていうバックステージものなの。 まさかの実際にシアタ

          ダブルブッキング!!

          オイディプス王

          パルテノン多摩でオイディプス王を見てきました。 久しぶりのギリシャ悲劇 とはいえ、舞台見てると多分パリロンドンくらいには頻繁に訪れる地、テーベ!!知ってる知ってる。だいたい実家だわ。 預言者に父を殺し、母と近親相姦を結ぶと予言されたオイディプスは、父母によってくるぶしにブローチの針を刺され、両脚を縛って殺されようとするけれど、哀れに思った召使によってこそっと隣国コリントスに逃がされ、コリントスの王子として育てられる。 大きくなって、自分が父をころし、母と近親相姦するって

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          ある馬の物語 生きてるものを「所有」するということ

          馬が出てくるからって軽率にみにきたら、ちょっとこれは馬乗りにはきつすぎた。終演後トイレで過呼吸っぽくなって劇場閉まりかけて焦りました。 ここから先、馬の関係者読まないで!! しんどすぎるわ あとネタバレもあるでよ 成河さん演じるぶち馬の一生のお話し。 俺の不幸は、俺のことを、神様のものでもなく、自分自身のものでもなく、誰かのものだと人間がみなしてきたことだ。 ってそのぶち馬はいうの。 馬を「所有」することって人間独特のエゴだよねって。 ぶち馬の所有権は、人から人に

          ある馬の物語 生きてるものを「所有」するということ

          Factory Girls

          産業革命後のアメリカ、ローウェルの繊維工場で、女性労働者の地位向上を求めて戦った女性たちのおはなし。 ソニンさん演じるハリエットをはじめとした女性工員たちが詞や随筆を寄稿していた「ローウェルオファリング」という雑誌があって、当時、女性に参政権すらない時代に女性の意見を表明できる一つの大きな場所だったの。 ローウェルオファリングの編集長を務めることになるハリエットと、新しく工場にやってきた、闊達で自分の意見を持っていてリーダの素質があるサラ(柚希礼音さん)は、工場での女性工

          Factory Girls

          ピエタ 僕は青空を持ってる

          すごかった。 わたしにとってのアンジェロはこの作品を作った人たちみんなよ。 あのね、浅田次郎のピエタ、何度読んだって泣いちゃう本だったの。主人公の友子のお母さんは友子が6歳の時に彼女を捨てて男性の元に行っちゃったの。「いい子にしてたら戻ってくる」って置いて行かれて、お母さんに戻ってきて欲しくてずっといいこでいるためにいたいけな努力をしたまま大人になったの。 でも、おおきくなって、お母さんが帰って来ないのにいい子で幸せな人生を送るのがしんどすぎて、完璧な彼氏からのプロポーズ

          ピエタ 僕は青空を持ってる