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これは本当に、今の自分に必要なもの?〜『断捨離』と『無駄遣い』について考えてみた話〜

昔から雑貨や小物を買うのが好きで、さらに可愛いキャラクターものも好き。一つ買ったら全種類揃えたい!というコレクター気質もある。
なので若い時は通販の『フェリシモ』に登録し、毎月毎月家に届く雑貨やお洋服にウキウキ。
当時は『ミッフィー』にハマっていて、家中ミッフィーグッズで溢れかえっていた。あぁ幸せ。

でも結婚し、家庭を持つと当然家族の持ち物も増えていく。夫もコレクター気質があり、子供におもちゃを買ってくれるのはいいのだけれど、子供が欲しいものが出てくるまで『ガチャガチャ』を毎回大量にまわしてくるため、どんどん物が溢れてくる。

さらに夫は買ってくるだけで、片付けるのは苦手。なので最終的に片付けるのは私。子供が小さい時はキャラクターものやトミカやプレールが溢れかえっていて、部屋を片付けるのは毎日一苦労だった。

子供が大きくなるにつれ、物が増えるスピードは加速していく。増えていく家具と収納グッズ達。

もうしんどい。
こんなに片付けに追われるのなら、もう自分の物はもう手放してもいいかな、という気持ちになった。
もう十分に買ったし満足した。
それに可愛い雑貨を飾っても、手入れを怠ればすぐにホコリまみれになる。

もっとシンプルな暮らしをしてみたい。
そうしたらもっと、日々過ごしやすくなるかも。
片付けたい。片付けよう。

ちょうどその頃に流行っていたのが『断捨離』。

断捨離とは

1.沖正弘が提唱したヨーガの思想。1976年の著書『ヨガの考え方と修業法 上巻』において「断捨離」という語が使用されている。

2.作家のやましたひでこが提唱し、商標登録している、不要な物を減らし、生活に調和をもたらそうとする思想。

「断捨離」のそれぞれの文字には、ヨーガの行法(ぎょうほう)である断行(だんぎょう)・捨行(しゃぎょう)・離行(りぎょう)に対応し、

断:新たに手に入りそうな不要なものを断る
捨:家にずっとある不要な物を捨てる。
離:物への執着から離れる。


という意味がある。
すなわち「断捨離」とは、不要な物を「断ち」「捨て」、物への執着から「離れる」ことにより、「もったいない」という固定観念に凝り固まってしまった心を開放し、身軽で快適な生活と人生を手に入れようとする思想である。ヨーガの行法が元になっているため、単なる片付けとは異なるものとされている。

ウィキペディアより抜粋

TVで放送されている「ウチ、“断捨離”しました!」は今でも毎週観ている。
個人的にはその人のお家がキレイになったかどうかよりも、その人が物と向き合う事で葛藤したり、気持ちが変化していく様子を見るのが面白い。あと時々百戦錬磨のやましたさんが頭を抱えたり苦戦する時もあって、それもまた人間らしいな〜と思ったりする。


断捨離、やってみるか。
そう思ったのが確か2年程前。

取り敢えず、自分のものを少しずつ片付けた。
いつか読もうと思っていた本
いつか着ようと思っていた服
いつかミシンで縫おうと思っていた布達
いつか処分しようと思っていたおもちゃ…

『いつか』が部屋に溢れかえっている。

『いつか』って、一体いつやねん。


200年くらい生きるつもりなんか?と自分にツッコミを入れながら、物と向かい合う。
これ、本当に必要?

自分が優先したいものは何なのか。
1日に使えるエネルギーは限られている。
その、貴重なエネルギーを使ってまで本当にやりたいことなのか?


今の私には必要ない、たくさんの不用なモノ。
思った以上にたくさんあった。
迷ったものは、一旦保留。
逆に改めて日の目を見たモノもあり、面白い。

そうやって何周も断捨離してモノを処分しているうちに、ある日『あれ、私本当にやりたいことってなくない?』となった。
断捨離したら、『自分が本当は何をしたいのかが分からない』を見つけてしまった。
私、何のために生きてるの?

で、今に至る…(苦笑)そして今だに『自分が本当は何をしたいのか?』を日々模索中。

いつもなんとな〜く買っていたものや、なんとな〜く見ていたYouTube、スマホの情報。
最近は、「それ、100万円を持ってたとしても、本当に欲しい?」「大切な時間を使ってまで見たい情報?」と、自分に問いかけてみる。

そうすると答えは、だいたい「いらない。」
むやみに100均で物を買わなくなり、YouTubeに保存していた「後で見る」リストは1/3に減った。

「これ欲しい!」と自分の勘を頼りにする事は、大切なことだと思う。でも時にはそうやって、自分に問いかけてみる事も大切じゃないかな、と最近は思うようになった。

たくさんの、モノや情報に囲まれる日常の中で、見失っていく自分。

埋もれきってしまう前に拾い上げて、時々さっぱりとさせて、清々しい空気を吸わせてあげたい。

余分な何かを削ぎ落としたその先に、ふんわりと自由になった自分に出会える気がする。

自分に必要なものを、選び抜こう。自分の好きな物だけに囲まれて、暮らしたいから。

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