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初めて『遠隔整体』を受けてみた話

最近とにかく体が重い。

寝ても寝ても疲れがとれず、頑張って午前中内職仕事をしていても、午後になると電池が切れてダウンしてしまう。うっかり寝てしまった!と慌てて起きると、大抵2時間程寝てしまっている。
慌てて仕事を再開し家事をこなしたら、あっというまにもう夜に…。1日が秒速で過ぎていく。

やること、やりたいことは色々ある。
家事に仕事に、読書もしたいしnoteの記事も書きたい、好きな手芸もたまにはやりたい。

なのに、体が本当に全くついてこない。
やる気も出ない。
酷い時は、何にも出来ず1日が終わる。
昔は多少無理すれば張れたのに、最近は全くもって『頑張る』ことが出来ない。

一体なんなのだ。
年なのか。更年期なのか。
単に根性がなくなったのか。

体がしんどいと、多分次はメンタルに来る。全く持って、嬉しくない状態になる。でももはや自分の力ではなんともならない。

もうここは、体のメンテのプロに頼もう。
そんなわけで、ここ数年子供達がお世話になっている整体の先生方に連絡し、予約を取った。

ーーーーーーー

子供達が体調を崩して不登校になり、病院に行ってもことごとく原因不明と言われてらちがあかなかったため、そこから病気について、体について、栄養について、心について等、情報を集めに集めた。

そこで行き着いたのが『野口整体』。

著者の野口晴哉は、今行われているほとんどの整体の始祖的存在。死ぬ前に弟子達を集め自分は何月何日何時に死ぬよと告げて、その時間に自然に亡くなった。(4日前に自分の死期を知っていたらしい。)

野口整体とは、治療家を志した野口晴哉氏が提唱した、古今東西から治療法を探求し体系化した整体法。活元運動、愉気法、体癖論から構成される。

☆野口整体に関しては、詳しい記事にされている方がいらっしゃったので詳しくはこちらを…↓

すげー。
当時はよく分からなかったけど、スピリチュアルな情報に慣れてきた今、改めて全生の詞のくだりを読んだら、おぉーってなる。
昭和の前期にすでにこの境地とは。
凄い。まさに天才。

なんにせよ、『自分の体は自分で治す』のスタンスが、やっぱ最後はそうですよね!と当時の自分にジャストフィットして。

早速、子供達が野口整体を受けられる整体院を探したものの、残念ながら近くにはなく。
諦めきれずインターネットで片っ端から探していると、ちらほらと『遠隔整体』の記載がある。
遠隔で…?
目に見えないエネルギーを、送る…?

今では『ヒーラー』とか『遠隔ヒーリング』とかの情報が溢れる世界を知っているけど、当時私にとっては未知の世界。

直接体に触れる整体は、それまでに子供達は山程受けてきた。整体を受けた直後は確かに症状は軽くなった。でも時間が経つと、また元に戻ってしまう。こうなると、何回受けてもキリがない。

もしや、体が『治ること』を拒んでいる…?

これは恐らく心理的な事も含め、もっと根本的な問題を解決しないといけないのだろう。
でも、体のしんどさだけでも楽にならないか。
さて、どうしたものか…。


整体は交通事故でもない限り、基本保険が効かない。この時点までであらゆる健康法や整体を試してきて、かなりの金額を注ぎ込んでいる。正直財政的に限界も近い。それに整体の効果はシンプルに先生の腕で決まる。下手におかしな整体院にかかりたくはない。でも、どうやってその判断をする…?

考えるばかりではらちがあかない。
とりあえず、勇気を持って遠隔整体受けてみる…?
でもどこがいいんだろうと悩んでいる時に、たまたま今の先生の整体院のホームページに辿り着いた。

こちらの整体操法とは、これまで考えられてきたように、「凝っている箇所をほぐす」、あるいは「歪んでいる箇所を矯正する」というものとはまったく異なります。「凝るのも歪むのも、いや病気でさえも、それはからだにとって必要があって」そのようになっているからです。
このことをこそ、まずもって考え方の根幹としています。「凝り」や「歪み」など形として現れる表層の部分にとらわれるのではなく、逆に、目に見えない内側の奥を観察し、どうしたらその必要がなくなるかを読み解き、さらに「操者が力を加えて正すのではなく、からだ本体が自然にみずから整う」ように導くことが、操法の本来あるべき姿と考えます。

つまり整体をすることによって、「治す」のではなく、「治る」のです。
「どこに本当の問題(黒幕)があり、それがどこにどのような影響を与えているか」、これこそが観察の要であり、その状態に於ての自然法則に則っておこなうこと以外のものではありません。
心身は壮大で精妙なパズルのようなもので、それを解き明かし、ほどくことを整体操法と呼んでよいでしょう。

お世話になっている整体院ホームページより抜粋


ここだ。

何だかわからないけど、なぜかこの先生なら大丈夫だと思えた。
ただ、整体を受けるのは自分ではなく子供達。
念には念を入れ、整体院のホームページも端から端まで読み尽くし、先生が書かれているブログも全て読み、人となりも確認した。この仕事に対し、とても真摯に取り組まれていると感じた。

夫に相談してみると、子供達の体調が少しでも良くなるのならと、賛同してくれた。子供達にもわかるように説明し、まずは1度受けてみることにした。

まず、現状と、今までにあった病気や怪我の有無をメールで送信した。

意外と古傷が大本の原因になっていることがありるらしく、特に小さい頃の打撲、突き指、事故、骨折、(親知らず以外の)抜歯、歯科矯正等、また(自分が生まれた時の)難産や鉗子、吸引分娩等の情報を知らせて欲しいとの事。

野口整体では病気より打撲の方がよほど恐ろしいとされていて、特に交通事故等の不意打ちでの衝撃の大きいものは体に残りやすく、注意が必要らしい。

息子は小2の時の下校時に転び、コンクリートの角に額をぶつけ、7針を縫う大怪我をしている。
学校に呼び出されて駆けつけた時の、血まみれの息子の様子を今でも覚えている。傷口から頭蓋骨が見えていて、血の気が引いた。
病院にはその日たまたま縫合が上手い先生がいて、今は薄っすらと傷か残る程度で無事に治ったが、本当に運が良かったと思う。もう少し場所がズレていたら、失明の恐れがあった。
そんな理由で、息子は今でも救急車の音に敏感だ。



初めての、目に見えない整体。
同じ日に姉弟で順番に施術を受けた。
ただ、約2時間程ベットでゴロゴロしているだけ。
気持ちよくて、2人共途中で寝てしまったらしい。

息子の方は体感があったらしく、『なんか、背骨がみょんって伸びた感じがして、体が楽になった気がする。』娘の方は体が固まり過ぎていたのか、あまり実感はなかったよう。
先生から、やはりかなり頭とお腹が固まってますね、と言われた。

そこから子供達は毎月施術を受けた。
先生宛の長々と症状を書いたメールが、徐々に短くなっていく。少しずつ回復し、今では普通の生活を送れている。本人達からも、もう整体しなくて大丈夫と言われ、今現在はやっていない。

健康である事が本当に有難い。
人間の体って、凄いな〜って思った。


———————

そして今回。
初めて自分が受ける事にした。
どんな感じなんだろうか。

事前に今までの病歴や怪我は知らせている。
書き出してみると、鉄棒で前歯を折ったり、自転車で溝に突っ込んだり、跳び箱や階段から落ちたり、鎌や包丁で手を切ったりと、結構怪我が多い。
(…だた鈍くさいだけ?)


施術前に先生から電話がかかってきた。
送ったメールの内容の再確認。
『そうですか。だいたいわかりました。』
え、もうわかったの?

取り敢えず布団に転がりボーっとしておく。
なんだか死体になったみたいだな。
2時間何にもしない時間なんて、普段ないな…。

施術が始まる。
体に集中してみると、目には何も見えないけど、もしかして今先生左側診てるのかな、みたいな感覚がある。今まで体に出る症状は全部左側。

ひたすらボーっとしているうちに時間は過ぎた。
再び先生から電話が。
『体感はいかがですか?緩んだ感じがありますか?歩いてみて下さい。』
言われるまま体を起こし、部屋の中を歩いてみる。おぉ、体が軽い。なんか、軸が真っ直ぐに通った感じがする。視界もいつもより明るい。

先生に感想を伝えると、
『恐らく左手の薬指の怪我が原因だと思います。』

そこは昔、会議なんかで使う長机を片付ける際、机の足を畳もうとした時に手を挟み、爪がバックリ折れて無くなった。急な衝撃となかなかの出血で、貧血を起こしてへたり込んだ覚えがある。
もう20年以上も前の事。

整体では、昔の足の怪我が鼻まで繋がっていて…みたいな話はよくある。私の場合もまさにそのパターンらしい。そんなの素人にはわかんないよね…(汗)

人間の体って、色んな所が繋がっているんだな…。

症状として1番酷かった、カチコチの肩こりもかなり楽になった。有難い。
ただ、内職をしている限りまた肩こりは発生する。
今回の整体は緊急手術のような物。


もし80才位まで生きるなら、まだまだこの体を使っていかないといけない。私が大事にしてもしなくても、身体は何も言わず、いつも鼓動を打ち続け、病気や怪我を治してくれる。

普段は気にもかけないけれど、『健康』は有難いものだ。人間は愚かなもので、病気にならないとその有り難さをいとも容易く忘れてしまう。

自分の健康は、自分で守るもの。
その事を忘れてはいけないな、と思う。

一晩寝たら元気になる。
そんな体が理想的。

もっと普段から、自分の身体を大事にして手入れをしてあげないとな…と反省した。

まずはストレッチでもするか〜。

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