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すでに2回目、ノルマ風パスタ

シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

夏中食べる茄子とトマトのパスタ、「ノルマ風パスタ」ですが、今シーズン既に2回目です。 上のチーズはパルミジャーノではなく、リコッタ・サラータ。
リコッタの水分を抜いて、塩をまぶしながらさらに水分を抜いた物。
普通のリコッタはあまり塩気がありませんが、こちらは塩気十分。
このノルマ風パスタにはこのチーズをかけるのが定番と言われています。

リガトーニで作るのが正式な作り方らしいですが、スパゲッティにもよく合います。
まだ2回目なので、美味しく頂きました(笑)。
週一回なら許せる、来月あたりから週2回は食べることになりそうな・・・。
このところランチは相方任せなのです。
だからパスタばっかり食べている気がします。
そんなに好きではないけれど、作ってもらっているのだから仕方がないわ。
ありがとう。

そして今日は私が現在学んでいるファッションのお話。 ファッションを食とつなげて考えてみます。
以前もちょこっと書きましたけどね。

例えば私の場合、引きずっているお料理倦怠期であったとしても、「今日は何を食べたいか」、「体が何を欲しているか」、友人を招いたら自分の得意料理と彼らの好きな物」を考えて、メニューを決めることができます。

八百屋へ行って沢山のトマトを目にして、作りたい物を考えて適切なトマトを選ぶことができます。
逆に冷蔵庫にトマトがあったら、それをどう調理することができるか、どういう料理に使えるか、いくつも頭に浮かびます。

だけれど洋服を買いに行った時、例えば白いシャツ一枚であっても、どれを選ぶか悩みます。

そして一枚買ったら、いつも同じようにしか着れないのです。
つまり、スーツはスーツでしか着れない私。
上下を切り離してのコーディネートが苦手なのです。

もしくは逆に衝動買いをして(最近は何年もありませんが)、実際に着る機会が無かったり・・・。

トマトやナス、その素材を結構自由にあつかえて料理出来るのに、どうしてそれをファッショに繋げることができないのか?

政近さんの学校はとにかく教えてもらうというより、「問いかけられる」スクールなので、そしてそこから自分で学んでいかなければいけないスクールで、その問いかけを投げかけられるスクールです。
で、毎回「あなた達勉強不足でしょ」と、愛情を持って怒られます(笑)。

でね、考えてみたのです。
食をベースにこのことを。

何故私がいくつも種類がある中から、必要なトマトやナスを選べるのか?
ある種のナスからいくつもの調理法が浮かぶのか?

それはきっと、トマトやナスの種類の違いや味を知っているからなのだと思いました。
だからこれはグリルに適したナス、揚げるに適したナス。
それが瞬時にわかります。
そして揚げナスをどう調理するか、いくつもの引き出しを持っています。
トマトも同じ。ズッキーニもお肉の部位でも同じです。

以前も書きましたが、イタリアではパスタの形状と合わせるソースにある決まりがあります。
例えばカルボナーラにはショートパスタはあり得ない!!!など。
基本はそれですが、基本を知っていれば変化球もできますよね。
ショートパスタでカルボナーラを作っても、それがまずいというわけではないですからね。
やー基本は基本、間違いのない組み合わせではありますが、変化球もありだと、日本人の私は思います。

政近さんに「勉強しろ」、「歴史も知らなければいけない」と言う愛情鞭、食に関しては結構持っているのですよね、私。
だから同じようにファッションも勉強して、知識を増やしていかなければはいけないわけですね。
その勉強というのは、カラー診断や、骨格診断という物ではなく、もっとずっと奥が深い。
ブランド品が好きな人も、最高峰のブランドには美を追求した歴史と物語があるということを、どのくらいの人が知って買っているか?
そういうことなのですよね。
まずは「自分がどうありたいか」、そして自分の装いがその場や一緒にいる人達を上げることができるか?
これはホームパーティでどのくらい友人達が喜んでくれるかと言うことと同じ気がします。

政近さんはカラー診断などのカテゴリーを通り越して、生徒達それぞれが自分で装いをできるようなスクールを行なっているのです。
ビフォー・アフィターは簡単よ、だけどそれだけでは意味がない。
自分のマインドに向き合え。
学んでいることはこれです。

トマト一つで色々調理法が浮かぶ、実際に作るかどうかはやる気もない時も多いので置いておいて、浮かぶことは浮かびます。
今は何とかそれを、その感覚をファッションに繋げたいともがいています。
一枚のシャツを何通りにも着こなせる事ができるように、その日の自分のマインドに向き合って、どういう装いをできるようになるかの?
課題は沢山・・・。
土曜日のアドバンスクラスの初日、何となく落ちこぼれ感を感じた私でした。

ぐちゃぐちゃ書いて、うまく伝えら得れないのですが、政近さんのリンクを貼ります。
政近さんはもちろんご自分の発案した「カテゴリー」もお持ちです。
だけどこのスクールではまだそういうことは一切教えてもらってない。
そこから入ったら、そのカテゴリーから抜け出せなくなるから・・・らしいです、今の時点で私が理解しているだけですが。
今お願いしても一年待ちでお買い物同行、難しい。
だから自分で選べる人を育てるスクールなのです。
このnote、政近さんが読んだら、「カオリーナの理解力って、まだその程度?」と思われることでしょう。
そうなんです、まだこの程度。

これは、私がトマトでいくつもの調理法を考え出せるのと同じように、彼女は一枚のワンピースで何通りもの着方を紹介していらっしゃるものです。

いつかこうなりたいけれど、それには素材の勉強、そのほか色々とお勉強が必要みたいで、どこから手を付けていいのか、これ又暗中模索中・・・。

そうそう、ある授業の中である方が「縫製について教えて欲しい」と言ったら、「まぁ少なくとも縫製だけで30時間はかかるわね」と。

政近さんは土曜日の授業のパワポも、なんと400枚越えの準備をなさります。

「プロは慣れない、手を抜かない」
この言葉、毎回心に染み渡ります・・・。


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