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3ヶ月半振りの外食

シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

昨日は手続きだとか色々あって、久し振りに街へ出た。 3ヶ月半で2回目。 ある意味ロックダウンの生活に慣れてしまい、こんな生活も悪くないなぁと思いながら暮らしていた。 これって、非常に有難い事だと思っている。 ステイホームが出来ると言う事は、恵まれていたと思う、自覚あり。

着替えて、お化粧をして、出掛けるというのが面倒くさかったけど(笑)、用事があったので出る。 結構あっさりと、イタリア的にはあっさりと用事が終了。 1時間の待ち時間と30分の手続き、日本だったら全部で30分位で終了しそうだけど、シチリアでこの位ならばストレスがかからなかったと言える。 

晴れていて湿気の少ない日、そよ風の心地良い日だったので、少し散歩をしようかと。 3ヶ月半何も買っていなかったので、少なくなってきた化粧品、もうすぐお誕生日の相方の弟へのプレゼントなどを買い求め、気が付いたら12時半。 これから帰宅して作るとなると、食べ始めは2時頃。 シチリアではまぁ普通の時間だけど、私たちにはちょと遅いランチとなる。  で、結局、3ヶ月半振りの外食となった次第。 やー、いきなりこういうノリで外食をするとは、自分達でも思っていなかったわ。 実際つい最近「外食はもう少し待とうね」何て事を話していたのに。

たまたま行きつけのトラットリア付近にいたせいかな? 2時までは待てないから、食べて帰る? という事になった。

シチリアの郷土料理のお店、Ferro di Cavallo

ここは通常超混んでいるお店。 観光客と地元客が半々で押し寄せて、すごい賑わい。 観光客は食事の時間が早いから12時半頃から人が入り始め、まぁ1時までは大抵すんなりと座る事が出来る。 その後1時から昼休みとなる勤め人がやって来て、1時半以降は座れない、待たなくてはいけないのだが、この待つ人もすごい人数。 しかし! ここがこのお店のすごいところだと思うのだけど、待っている人にスプマンテ、おつまみを気前よく提供してくれる。 待ち時間が長くなってくると、大皿に盛った揚げたての魚介のフリットがデ〜ンと置かれる。 大きな海老のフリットまで。 スプマンテもなくなればどんどん新しい瓶を開けてくれる。 これだけで満腹になりそうなおつまみが出てくるから、食い逃げする人はいないのだろうかと、他人事ながらに心配になってしまう。 こうやってお客の心と胃袋を鷲掴みにし、旅行者は翌日もう一度足を運び、地元客は当然固定客となる。

まぁそれはともかく昨日はさすがに閑古鳥、「お久し振り、元気だった?」というようなごく普通の挨拶を交わし合い、外の席へ。 2ヶ月半の休業は勿論かなりの打撃だったと、そりゃ私には想像出来ないほどの打撃でしょう。 父親と二人の息子を中心に、従業員を何人も抱えているのだから。 持ち堪えてくれて、私も幸せ。

まずは定番の「パレルモ風前菜の盛り合わせ」。 私は1人分で良いと思ったのに、彼は2人分頼むというので、どうぞお好きに(笑)。

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ナスのカポナータ、イワシ団子、ナスの巻き巻き、ミニアランチーナとパネッラ(ひよこ豆の粉を練って揚げた物)、魚介のフリット。 ここのイワシ団子は絶品なのだ。 いつもと変わらない味、美味しい。 だけど・・・。これらの前菜、5品のうち3品がトマトソースがベースとなっている。 これが私の言う「トマトソース攻め」のシチリア料理。 美味しいのだけどこれが続くと食欲がなくなる。 パネッラはパレルモだけでしか出会えないストリートフード。 日本人はこれを食べると皆からなず「ビールに合いますね」と言う。 確かに。

そして塩鱈のフリットとシチリア風サラダを。

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昨日のシチリア風サラダ、なんだか今ひとつだったな。 いつもはもっと元気良い感じなのに。 玉ねぎの量が少ない・・・。 でもこのサラダ、自宅でもよく作るし、美味しいので大好き。 茹でたポテト、トマト、紫玉ねぎ、アンチョビ、オリーブ。 私はこれにインゲンを加える。 更にツナを加えると、これ一品で夏のランチとなる。

相方はイカスミのスパゲッティをチョイス、画像なし。 やー、食べ過ぎた。 私達が一番乗りだったけどボチボチお客さんが入り始め、常連と思われるおじさんが1人でテーブルについたり、家族連れも。 だけどテーブルの距離は離れているし、以前の1/10位の客数。 好きな店だし、どうか頑張ってね。

とう言う事で、いきなりの外食デビューとなった火曜日だった。

今日は長くなっちゃった。

Ferro di Cavallo

Via Venezia 20  Palermo  Tel/091-331835

予約は一定量しか取らないみたい。 早めに行くしかない。 

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