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キノコとサルシッチャのリゾット・・・と、パセリの話

シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

久し振りにリゾットを作りました。 リゾットって簡単だけど、ブイヨンがないと美味しく出来ない。 たま〜に顆粒のコンソメを使うことはありますが、そして一応常備しているのですが、あまり使いたくないのです。 野菜のリゾットには野菜のブイヨンを使うわけで、玉ねぎ、人参などはいつもあるからそれを使えばいいのですが、わざわざブイヨンを取るのってちょっと面倒。 野菜ベースならばそれほど時間もかからないのは知っているけど・・・。

で、どうするかと言うと、まずは乾燥のキノコを加えます。 干し椎茸と同様にかなり美味しい出汁が出ます。 今回はフィンランドの友人から頂いた乾燥キノコを使用。 更にちょこっと残っていたサルシッチャを加えると、ブイヨンを作らなくても驚くほど美味しく出来上がります。 あとは普通にマッシュルーム。 日本だとキノコの種類が多いので、もっと美味しいのができるでしょうね。

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大量にみじん切りにして、冷凍ストックしてあるパセリをパラパラ。 日本ではどうもパセリってお飾り的な立ち位置でありますが、イタリアではしっかりと「ハーブ」の役割があります。 色味だけではなく、味付けとして使われるのです。

いつから、そしてどうして日本ではお飾りになってしまったのか? 「いつから」はおそらく日本の洋食が出回った頃なのだと思います。 子供の頃の記憶を辿っても、エビフライとか、ハンバーグとか、お皿の上にちょこんと乗っていました。 私は苦手で食べられず、兄はパセリも美味しいと言って食べていましたっけ。 因みに100年くらい前にオランダから日本に入ったようです。

「どうして」は、単に色合いが足りないとか、そう言うことだったのだと思いますが、どうしてパセリの役割になってしまったのでしょうかね? 紫蘇でも良いのに。 そしてパセリの原産国は何と!!! 南イタリアとアルジェリア。 古代ローマ人も使用していたと言われるので、歴史はかなり古いですね。 その後9世紀にフランスへ渡り、そこからヨーロッパへ広がったらしい。 日本やアメリカで使われている「縮れたパセリ」は、人間に手によって品質改良されたものなんですって。 つまり、日々私が使っている「イタリアンパセリ」が本家本元でした。

イタリアと言えばまずはバジリコ、そしてローズマリーやセージが思い付きますが、パセリも大切ですよ〜。

そう言えば冷製クスクスの「タブレ」。 地中海料理にはよく出てきますが、セルビアのレバノン料理店で食べたタブレの具は、ほとんどがパセリでしたっけ。 そしてそのタブレが、今のところ私の人生で最も美味しい物です。 

見直してあげよう、パセリの役割。



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