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2日目のアーティチョーク

シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

一昨日買った今年のお初物、アーティチョーク。 その日の晩にサラダにして楽しみ、残りは昨日パスタにしました。 

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生食できる柔らかいアーティチョークなので、茹でずにそのまま調理。 オリーブオイル、ニンニク、鷹の爪を温めて、そこへ薄切りにしたアーティチョークを投入。 少し炒めたら蓋をして弱火にします。 これで水分が抜ける事なく、程よく日が通ります。 これはアーティチョークの柔らかさによるので、パレルモで主流の固めの物の場合、一度茹でてから炒めます。

2人で3個分ですが、これも又大きさによります。 見た目はあまり変わらない物でも、剥いていくと結構違うのです。

これは一番シンプルな作り方だと思いますが、そして私はフィレンツェで覚えたのですが、トマトを小さく切って入れることもあるし、トマトソースで作ることもあります。 そしてシチリア風は何とリコッタが入ります。 長いアーティチョークシーズン、そのうちそれも登場しますよ。


昨日は楽しい日でした。 アッシジにお住まいのカトリック教のシスターと、ラインビデオ電話で長話ができました。 彼女がシチリアの反対側、シラクーサにいらした時に知り合ったのですが、もう5年は前かしら? 彼女の上司と私の母がつながっていて、彼女がシラクーサへ移動された時に「会いに行ってあげて」と母から連絡が来たのが最初です。 

会ってすぐに超仲良しになりました。 彼女は自由に動けないので、私と相方がシラクーサへ会いに出掛けていたのですが、2年前にアッシジへ移動。 最後にお目に掛かったのは2年半前の事です。 いつも話がつきません。 相方には遠慮してもらって、2人で数時間過ごしていました。

クリスマスにメッセージの交換をした時に、「ビデオトークしませんか?」とお誘いを受けて、6日のクリスマスシーズンが終了したらやりましょうという事になっていました。 そして遂に昨日! 

昨日もいつも通り盛り上がる、盛り上がる。 私達のマシンガントークが1時間半続きましたよ。 修道院と言ってもそれぞれの役割があるそうで、今いらっしゃるアッシジは「巡礼者を受け入れる宿」的な事をしています。 更に貧しい方達との交流、結婚式の手配などなど。 

私はずっとカトリックの学校で教育を受けていたので、学校にシスターが大勢いらっしゃいました。 当時はもう何て言うか・・・通常の私達のネガティブな感情、怒りとか嫉妬とか、そう言うものとは無縁の生活をなさっていると思っていました。 だってそう言う教育なんですから。 「自分を犠牲にして、人の為に・・」的なね。

ところが彼女の話を聞いていると、もう嫉妬も意地悪もアリアリ(笑)。 以前「修道院の中でシスター同士の派閥とか、意地悪とかがあるなんて、考えたこともありませんでした」と言ったら、「かおりさん、私達も普通の人間ですよ」って。

長年カトリックの教育を受けてきた私にとって、目から鱗でした。 ちなみに私は信者ではありません。

今の所は9人体制で、しかも6カ国のシスターの共同生活で、このコロナ禍色々と考え方の違いも出ると言う事。 接触を避けるのは常識なのに、スペイン人とイタリア人のシスターは「クリスマスはハグし合わなくてはいけない、ハグしないクリスマスなんてありえない。 だってクリスマスなんだから」と言う感じなんですって(笑)。 それを私の友人シスターが咎めて険悪な雰囲気になったとか。それを愚痴るのではなく、面白おかしく話して下さいます。

私は彼女とお話をすると、物凄いエネルギーをもらえて、チャージバッチリです。毎回お話をするだけで元気になるの。 別に悩みを聞いていただくわけでもなく、ただのガールズトーク(年齢は別として)何ですけどね。 年も私より一つ上という近さ。

その楽しいお喋りの中で彼女の一言、「かおりさん、私は空気を読む必要なないと実感しました」が、心に残っています。 その理由はここでは書けないのですが、私も同じことを思っていたので、でも言ってはいけない事だと思っていたので、何だか妙にスッキリしました。 色々な人がいるのだから、「空気を読め」と思う人、「読まなくて良い」と思う人、どちらも存在して許されるってことかな?

私の大切な、大切なお友達。 テンションが下がったら、また彼女とマシンガントークで吹っ飛ばそうと思いました。 あー、幸せ。

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