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手芸漬けの毎日。スカルス手芸学校の1日の流れ

アート系、国際系、スポーツ系、食事系、など、
様々な分野のフォルケホイスコーレがあるデンマーク。

多くのホイスコーレでは専門分野以外に、
散歩の時間やディベートなどカリキュラムに含まれているところも多いようです。

しかし、私が滞在したスカルスでは
洋裁、刺繍、織物、編み物…と手芸漬けの毎日でした。

気付いたら1日ずっと校舎内でしか過ごしてないなんて日も。

ということで、今回は手仕事漬けのスカルス手芸学校の1日の流れがどんな感じなのかをご紹介します。

※私が留学していた2015〜2016年頃の体験です。最新の内容ではないため、現在の内容と異なる場合もあります。参考程度に見てもらえると幸いです。

手芸のフォルケホイスコーレ・スカルスでの1日

AM7:45前後~AM8:15 朝食

朝7:45前後に鐘の音で朝食が完成したよーと知らされる。
人によってはこの鐘がめざまし代わりになることも。

朝食はシリアル、ヨーグルト、黒パン、ジャム、コーヒー・紅茶。
バイキング形式。

AM8:30 朝礼

8:30から9時まで30分間の朝礼。
デンマーク語でモーニング・アセンブリー=朝礼です。

ホイスコーレの歌がびっちり詰まった辞書のような「ホイスコーレソングブック」を片手にまずはみんなで合唱します。

もちろん、デンマーク語です。

毎日1曲、本の中から歌を選び、ピアノ演奏をバックにみんなで歌います。

その後は諸々の連絡事項と、その日の担当(主に先生)がプレゼンをします。内容は担当者のやりたいことを自由にプレゼン。

手芸の講師であれば自身の専門分野のついてワークショップを行ったり、

生徒の場合はそれぞれの興味おある分野について自由に語っていました。
コスプレやジェンダーについて熱く語る子もいたなぁ。

また週に一度、外部からデザイナーやアーティストがやってきて、小一時間ほど自分のアートワークについて講演も行うことも。

デンマーク語なので、日本人はニットを編んだり内職しながら参加してる子が多かったです。


AM9:00 授業開始

朝礼が終わると授業開始。各々、自分の作りたいものを製作。

多くの授業では課題はなく、自分でやりたいもの・作りたいものを探してそれぞれのペースで作業します。

作りたいものが思い浮かばないとか、
作るものを決めてもらいたい、という受け身な人にはフォルケホイスコーレは合わないかもしれません。

AM10:15~ 15分休憩

早くも休憩。

コーヒー・紅茶のほか、皮剥いただけの人参、キュウリなどワイルドなおやつが提供されます。

この日は、2つに切っただけのアンズっぽい、桃のような果物。
今思えば、ワッサーかな?

PM12:00〜PM13:00 昼食

15分休憩のあとは授業に戻り、それぞれの作業に戻ります。
12時からはランチタイム。

日によってメニューは変わり、この日はめったに出ないサーモンが!

PM13:00〜 午後の授業

満腹・眠気という使徒が襲来することもしばしば。
でも、授業は楽しいです。

週ごとに時間割が変わります。

PM14:15〜 15分休憩

またもや休憩。

コーヒー・紅茶、おやつはケーキ・パンなどその日によって変わる。

とある日のケーキはこれ。
チョコレートスポンジの高カロリーで疲れた脳を癒します。

手仕事で全く動かないのに、ケーキが毎日のように出るから太る人続出。
やめられない、止められない、で私は肥えました…

PM15:00 授業終了・自由時間

ただし、週に2回は授業終了後に掃除の時間。
週番で掃除場所が変わり、各教室を生徒が掃除する。

夕食までの時間は各々製作の続きを行ったり、
近くのフィヨルドまでランニングや散歩したり。

デンマーク人の子は授業が終わったらそれぞれ好き勝手やってました。

みんなで映画みたり、運動している子が多かったような。

日本人はずっと手芸している人が多かったです。

PM18:00 夕食

盛り方汚くてすいません…慣れてくると盛り方も雑。

キッシュとサラダの夕食。

PM19:00 夜の授業

毎日19:00から21:00までは各先生が持ち回りで学校に滞在することになっている。

その間、担当の先生に分からない部分を聞くことができる。

これも参加するか否かは貴方次第!

PM23:00 消灯

一応、消灯は23時とされており、シャワーが使えるのも23時まで。

とはいえ、教室に関してはそこまで厳格ではないので、
気分が乗った日には深夜まで洋裁やったりしてました。

古い建物なので、1人で深夜の教室にいるのは怖かったなぁ…
見える人には見えてたし…でも大丈夫、可愛い幽霊らしいので!

オンオフの切り替えがうまいデンマーク人

…とまぁ、スカルスでのフォルケ生活はこんな1日でした。

最初は休憩が多い!と思っていたホイスコーレ生活も、
終盤には1時間半労働したら「休憩!お茶!」の生活がすっかりしみ込んでおりました。

印象に残ったことは、
午前と午後の休憩の時間でも日本人は作業に戻る人も多かったけど、
デンマーク人は休憩になったら一目散に食堂へ行って休憩。

休む時は休み、作業するときは集中する。

こうしたバランスの取り方がデンマーク人はうまいなーと、
関心したホイスコーレ生活でした。

作品の製作、教室や旅するフォルケホイスコーレなどの活動費に使わせていただきます。よろしくお願いします☆