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Hero

中学生の時に聞いた曲があって、6歳年上の姉がちょうどニュージーランドに留学しているときに教えてくれた曲だった。マライヤ・キャリーのHeroという曲を聞いてからマライヤに夢中になってしまった。

英語を習っている時も重なって将来は英語を話す仕事がしたい、海外に行って暮らしたいとそんな夢ができた。

初心に戻りたい時にマライヤの曲を聞くと、中学生だった自分に戻ることができる。戻るとともに、後悔の念も戻ってくる。

後悔しているのだったら実現するためにもっと努力すればよかったのに。
13歳の私がそう語りかけるような気がする。何も知らない、怖いもの知らずのただの13歳の私。山の中の中学で、世界が広いってことを知らない私はいつも夢ばかり見ていた。

勉強もしないで、空想ばかりふけて、好きな男の子とのことばかり考えて、
何していたんだろうか。と、そんな自分を思い出す。
人生、悔いのないように。後悔しない人生を送りたい。って誰しもが思う。
そんな風に思っていたのにいつの間にか45歳になってしまう。20歳までは早く大人になりたくて仕方がなかったのに、1日が長くて退屈だったのに、40歳すぎるともう歳をとったのかと1日が短く感じて、こんなにも時が経つのが早いとすぐにおばあちゃんになってしまう。そんな風に考えてしまう。一年一年がこんなに早いなんて、思いもよらなかった。

「大人になると退屈だよと、子供の頃が一番楽しいから。」

そんな言葉が身に沁みて、本当にとの通りで子供の頃のあの無垢な気持ちが今は無くなってしまった。心から願う事が少し変わってしまったのもある。
自分よがりだったことが他者の幸せを願えるようになった。あんなに卑屈だった性格が落ち着いた事も自分でびっくりする。他人の子供でも可愛いと思えるなんて年を取ったんだなぁと、そこにも驚いていて、いい事もあれば刺激が足りないと思うこともあって、内心複雑な思いです。

私にできること、まだまだこれから沢山あるのかな。
Heroの歌詞を読むと励ましてくれる。
茨木のり子さんの詩のように。

そうだね、私はまだ生きているからね
可能なことは沢山あるね。
生きているうちにやれること、後悔がないようにしていきたいと思う。



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