歯が臭いまま誕生日を迎えそうなこと

先月、親知らずを抜きました。
左上に生えていた親知らず。今まで不便はなかったけど、親知らずの手前の歯が2月ごろから痛みだしたのが発端です。

レントゲンを撮っても原因不明の痛み。
歯茎の中にあるはずの親知らずが徐々に歯茎から出てきているので、それが圧迫して痛いのかも？となり、抜くことになりました。

右上の親知らずを以前抜いたこともあり、当日もふらぁと歯医者に行きました。「麻酔しますね」で、今から麻酔を受けることを思い出します。
私は歯を抜くこと以外にも、本番直前まで何も考えずにきてしまうことが多々あります。

高校受験でも結婚式でも、当日になってふと「何も考えずにここまできてしまったな」と思うのです。
長くなるので省きますが、要するに何も考えずに「いけるっしょ」でのこのこと挑んでしまう癖があります。

その癖はまた歯医者でも発揮され、「麻酔しますね」の言葉に突然緊張し出します。緊張が数秒でピークに達します。とても心臓に悪かった…。
幸いお医者さんの腕がいいのか、取った後の痛みはほぼなく今日に至ります。

しかし、一週間を過ぎても親知らずの手前の歯の違和感はなくなりません。
抜いた後の歯茎は歯ブラシでゴシゴシ洗い過ぎないように、を忠実に守ったので歯茎が膿んでいるのかなぁ。舌で触っても異常はなさそうです。
でも歯の違和感は続きます。

違和感を感じながら電車に乗ったある日。
「くっさぁぁぁ」自分の口が臭いことに気が付きます。おそらく臭いの元は、違和感が続いている歯のようです。

これは私も初めてでしたが、人間は歯の臭いを吸い取ることができます。電車の中で左側のほっぺに力を入れ、奥歯の臭いを吸い取ります。…臭いの元は奥歯で間違いなさそうです。
しかし臭いの元は、数回の吸い取りだけではなかなか取れません。

一週間近く放置していたのに、臭いの存在を知った時から歯の違和感が私の中で大きくなってきました。そうです、違和感を「いけるっしょ」で放置してたのに、突然不安を感じる例の癖が出てきたのです。

Googleで調べると、虫歯や歯周病の可能性が出てきました。
「レントゲンまで撮ったのに、今さらそれはないやろ…」心臓バクバクです。

帰宅して夫に奥歯を診てもらいました。
「普通やで」
帰ってくるや否や夫に頼んで奥歯や喉ちんこまで見せたのに、見た目は何もなかったようなのです。
「写真撮ったろか？」
夫のカメラロールに保存される恥はあったので断りました。

次回の歯医者はGW明けだったので、その日まで2週間ほど我慢することに。その間も毎日の吸い取りは続きます。

ようやく先日、歯医者に行けました。
臭いや違和感があることを先生に相談します。
「親知らずが近過ぎたから、歯と歯の間に骨がないようですね。だから奥歯が安定せず、動いてしまって痛みが出てますね。また奥歯を支える骨がないのでそこに食べかすが入ってしまい臭いが出てますね。」
虫歯や歯周病ではなかったので安心しました。

「あのぉ、臭いはどうやったら取れますか？」
お医者さんにも「僕が施術してる時もほんのり匂いました」と言われたので、聞いてみます。

「骨ができるまでは窪みができているので、食べかすが詰まると臭いの原因になります。歯ブラシでは取れないかなぁ。イソジンでゆすいでもらうしかないかもね。」
助言通り、すぐにイソジンを買いに行きます。

家に帰ってすぐにイソジンでゆすぎます。左奥の頬の筋肉を駆使して、高速で口内のイソジンを動かします。イメージは黒部ダム。
すると、どうでしょう。
数週間悩まされていた臭いはマシになりました。やったぁ嬉しい。

しかし、数十分経たないうちに臭いは60%も回復してきました。どうやら数回のイソジンでは臭いの元は消えないようです。
骨ができるまでの間、私はイソジンで臭い断ちしかないのです。

骨っていつできるんかなぁ。
先生に聞くの忘れてたなぁ。
今月で37歳を迎えるので、あんまり早い成長は期待できません。歯が支えてくれるまでは私はイソジン一本で乗り切らないといけません。

ちなみに今月夫と一泊二日の旅行に行きます。
その時もリュックにイソジンを持ち歩き、きっと口は臭いまま…。
食べ歩きをしては、イソジンを出して口をゆすぐ私。
旅館で晩御飯を食べたら、部屋に帰ってイソジンをし出す私。

新しい旅の楽しみ方ができそうです。

---

▼去年の誕生日旅行のお話です。