コロナ時代に植物療法ができること〜ハーブ編〜
コロナ時代に植物療法ができることは、「ウイルス予防と心理的ストレスの軽減」。今日はオススメのハーブについて書きたいと思います。
元気だけれど予防をしておきたい場合
ネトル、スギナ
どちらもミネラルが豊富で、腎臓のデトックス作用が高いハーブ。ネトルは花粉症にも効果的で、ヘモグロビンに似たクロロフィルを多く含むため貧血の方にもよく使われます。スギナはケイ酸がカルシウムの吸収をサポートするため、骨粗しょう症の予防にも使われます。皮膚、髪の毛、爪の保護にもよし。私もここ2週間くらい毎日飲んでいます。
風邪症状の出はじめ
体を温めて免疫細胞を活性化させるハーブ
梅醤番茶
日本の民間療法の代表的な植物ぐすり。湯飲みに梅ぼしをそのまま入れ、醤油小さじ1杯と生姜おろし汁2~3滴を落とし、梅干しを突きながら練っていく。そこに熱々の3年番茶を入れ飲み干します。でもこれを行うのは面倒なので個包装のものを常備しておくと便利。胃腸を強化する作用があるので、夏バテで食欲不振の時もオススメです。
生姜シナモン紅茶
お茶は発酵度の高いものほど体を温める作用がありますが、完全に茶葉を発酵させる紅茶はお茶の中でもっとも温め作用が高いお茶。そこに漢方において「体を温めて発汗を促す」代表的な植物ぐすりである生姜とシナモンを入れる温め作用を強化します。今日みたいな寒い春の日に、身体を温めるために飲むのもオススメです。乾燥生姜を買っておくと便利です。
※無性に飲みたくなって今作りました。生姜の分量を調整することで温まり方を変えられます。ホントポカポカしてくるーーー!
エキナセア
同じ身体を温める作用をするにしても、上記2つよりもっと薬っぽいハーブと言えます。梅醤番茶も生姜紅茶も元気の食事に近く元気な時に飲んでも支障はありませんが、エキナセアは常用しないほうがよいハーブ。エキナコシドというカフェイン誘導体が白血球や脾臓の細胞を増やし抗ウイルス作用を高めることが確認されています。
ハーブでもよいのですが、手早く、かつ、成分を確実に摂取したい時には、タンチュメールという形状がオススメです。水に薄めて飲みます。
利尿作用があり、デトックスを促すハーブ
エルダーフラワー
こちらは欧米の先住民に使用されてきた「インフルエンザの特効薬」と呼ばれるハーブです。すでに熱を持っている身体の発汗を・利尿を促しデトックスしていきます。鼻炎症状にも非常に効果的で、私がもっともよく使用するハーブ。味もマスカットのように爽やかで飲みやすい。娘も飲みます。
発熱に加え、喉に症状があるときに使うとよいハーブ
バンランコン、菊花
漢方薬局で働く人たちは、冬になると毎日のように飲むと言われている「板藍根」。2003年、中国でSARSウイルスが流行した時、中国政府が板藍根に予防の効果があると公式に認め、大いに売れたやつです。日本では食品扱いになり、買いやすいと思います。(でも今、薬局においてあるかなあ。。。売り切れてそうなイメージ)
菊花は種類が多く、漢方薬としてのものと食品としてものがあります。漢方薬で使われるものは野菊花。私は抗菊花という黄色い菊花を使っていますが、これ飲むと花粉による目のかゆみが落ち着く!!!目の充血や喉の炎症など熱を散らす働きがあります。
不安定な気持ちを落ち着かせたい時
メリッサ
この分野の人気者といえばメリッサ(レモンバーム)ですね。春の講座では2開催ともメリッサの人気が高かった。オレンジピールやローズ、ジャスミンなども心を和ませてくれるものですが、好みが別れますので今回はメリッサをオススメしておきます。
まず、おいしいのがいいです。安らかな気持ちになりたいのに、おいしくないのはツライですもんね(泣)
メリッサの特徴は心の鎮静とプロゲステロン様作用。精油は非常に高価なので、まず、ハーブティーを入れたら、香りをかいで欲しいです。その後舌で味わうように飲む。神経過敏になっていたり、不安に思っている時、もしくはPMSによるイライラが止まらない時にいいです。
それでは!
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