【創作小説】まわれ!今川やきくん!フィンランドの巻⑺
「のぅ…。今川やきくん…」
「はい!」
「今川やきくんが栗を飲みたい気持ちは とてもよく分かった」
「はい!」
「今川やきくんは キミを作ってくれたオッチャンが、好きかの?」
「はい!当たり前だのク○ッカーです!ででで、でもボクは! ギ○ビスの たべっこど○ぶつ の方が好き…じゃ…なくて! ボクはオッチャンが 大好きです!!」
「ホーッホッホ!大好きか」
「はい!! ボクを作ってくれたオッチャンは サンタさんにも負けないくらい、ステキなオヤジです!」
サンタさんを間接的(かんせつてき)にオヤジ呼ばわりしてる今川焼き…。
「ホーッホ!そうか!そうか!ならばな…」
「はい!」
「大好きなオッチャンがたくさんの真心で作ってくれた今川やきくん…そのまんまで 良いのじゃないか?」
「はい!そのまんま今川です!!…って、ん?」
「んん。そうじゃ。そのまんまじゃ」
「く、栗は…?」
「オッチャンの真心…それ以上、最強なものは ないんじゃないかのぅ…?」
「ん? い、言われてみれば…そ、そーか…」
「気がついたかの? 今川やきくん…あとはな…飾(かざ)りになるんじゃよ」
「飾り…」
「飾ることを必要な時もあるんじゃがな。しかし まことの心が伝わる以上に 輝くものなんて きっと ないんじゃ」
「最強に輝くものが…真心…」
「そうじゃ」
カーーーーーーーーーーッ!!
やっぱ、サンタさんって、カッケーーオヤジ!だなーーーーーー!!
あいや!待てよ…。
じゃ、じゃあ栗の代わりに何か…うーん…。
「じゃ、じゃあ!サンタさん!ボクは 栗の代わりに、紙と!色えんぴつと!ハサミ!が欲しいです!」
さっき ゆるぎない真心を 宣誓したばっかりなのに、変わり身の早い今川焼き…。
「ん? その三つで良いのかの?」
「はい!『三種の神器(じんぎ)子供用』です!あ!あと、時々 テープも!」
「ホーッホッホ!何か作るのかの?」
「はい!これさえあれば、何でも作れます!!」
「子供の 三種の神器か…ホホホ」
「ボクは おっちょこちょいだから、自分で持っていた三種の神器をフィンランドの森に落として来てしまったみたいです!」
「なるほど。良し!分かった!そうするかの」
「ありがとうございます!サンタさん!」
「ホーッホッホ!」
フィンランドの巻、ここまで前編です。
長くなって ごめんね、ごめんね〜!
「ペッペーーーーーーーーッ!」
後編へ続く
※たべっこど○ぶつは ブル○ンではなく、ギンビ○でした(汗)失礼しました!
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