見出し画像

コーチングを四ヶ月受けてみた。最終回

この記事の始めに

ついに3月から始まったコーチングも6月の今日で終わる。
・・・怒濤だった。
途中でコロナ騒動、ステイホームが起こるとは誰が思っただろうか。

今回の記事は、4回に渡るコーチング、その最後のセッションと今後の展望についてをまとめたい。

私の簡単なプロフィール
香緒(かお)
美大でファインアート(主に油彩)を学び、その後画業を離れていたが、数年前に復活。細々と描いており、SNS上で作品を公開している。
地方在住。30代。


今までのコーチングについての記事は、ここから始まります

前回の記事はこれ

そして、苦行も終わる時が来た

ついに四ヶ月の長いコーチング期間を終えたその日、私は結構気が抜けていた。
課題だった『今後向かいたい方向性がわかる絵を一枚仕上げる』も途中から体調を崩したこともあって中途半端になったが、ギリギリまで手を入れ、複数の作品を持って行くことにした。比較に前見せた、今年初春に完成した作品も持って行った。

あれだけ課題をこなすのに大変だったというのに、おまけに個展を開催するところまで行っていないのに、こうしてセッション最終日はあっさりとやってきてしまった。

お店に絵を持って訪れると、コーチも私も思わずしみじみと「最終日になっちゃいましたね~」と笑ってしまった。

着いて早々、作品を披露した。

まずは比較に持ってきた、今年一月に完成させた作品。

続いて、今作品の試作として描いたドローイングを額装したもの。

画像5

最後に、コーチング中に手がけた作品。
『melt(仮題)』

画像3


『太母(仮題)』

画像4

全然違うね!こっちの方が力を感じる!!」とコーチは言った。

描いて描いたその先に。意識の向こう側

前に描いた絵と比較して力があると言われるなど思わなかった私は、かなり驚いていた。
実際、前作品の方が自室で見る限りは整っているし、力強いだろうと思っていたからだ。
けれどどうだろうか。外で並べて見たときに、もちろんサイズの違いもあるし、色味も違うのだけれど、タッチの力強さ、動きのダイレクトさが全然違った。今作品の方が、確かに力強いのだ。

「インスタのストーリーで描いていた過程を追っていたけど、画面越しと実際見た絵は全然違うね。あと、凄く女性性を感じるね」

と言って頂き、さらにコーチのご家族にも見てもらってしまって、ご感想まで頂いてしまったので盆と正月が一緒に来たのかと、一瞬慌ててしまった。有り難かった。

さて、それだけダイレクトに変わっていった作品であるけれど、そして「やっぱり個展、だよね」「で、すよねぇ」と言い合うコーチと私であったけれども、とりあえず現在である。この四ヶ月、怒濤の期間を乗り越えて、それで今の私の状態ってどーなの?とカードに聞いてみた。

画像1

INTEGRITY。
孤高て。

と一瞬、カード名にひいたけれども、これは外への世界を閉じて独自の世界を確立する、高みを目指すカードらしく、確かにステイホーム、どころかこの期間恐ろしく無職だった私は友人曰く修行僧のように自分に向き合い続ける日々を過ごし、絵と向き合い、自分の世界を少しずつでも確立していったように思う。
カードが示す9は、「いよいよその最終段階です」と告げる意味を持っているらしいのだけれど、それを聞いてやっぱり「・・・個展」「個展だね」と言い合う私たちだった。

しかもである。
個展についてカードをひいてみると

画像2

はい、来た収穫期。今が旬。今が実り。今刈り取らなきゃチャンスを逃しまっせ!とお達しが来たりする。

マジで?マジか。

「うああああああああ」
と、このお店で呻いたのは一体何度目になるのだろう。

自分がしたい事と家族

じゃあ何故ここまで個展を開くのに葛藤を抱えるかといえば、家族に知られたくない、という気持ちがあるからだ。

SNSや活動を知られると、実家暮らしでは24時間何か言われるのでは無いかと緊張するし、いらぬ不安や心配をかけたりするのではないかと思うと既に胃が痛いし

この狭い田舎で、自分の活動がなにがしか家族の迷惑になれば申し訳がなさすぎるからだ。

そして現実面を言われると、この夢見る夢子は大変脆い(吐血)

家族との関係も考えながら、どうこの活動を広めていくか。

という点で引いたカードはこちら。

画像6


突破て。(吐血、アゲイン)

ほ、他にないんかい!この年で家族喧嘩とか、無理だし嫌だし無理だ!敵前逃亡する!と半ば涙目になっていたのだが、爆笑していたコーチは言った。

「でも、突破と言っても別に相手と衝突したり、相手の意識を変えたりするとか、そういう強行的なことを言っているわけじゃないと思うよ」

「・・・そうですね。多分これは、私が今後は香緒としての創作活動をちゃんと自分の意志でやっていくのだという姿勢を向こうに見せていけばいいと思うんです。現実的に仕事に就き、生活費と画材費用も稼ぎながら、絵を描き発表を続けていく姿を見せていくしかない。そうやって信頼を作るしかないと思います」

それはとても地道な過程だと思う。でも人を納得させるのは、そういう行動を積み重ねた結果ではないのかと今では思うのだ。

結局、家族に活動を知られるのが怖い、という惑いは、私の意志次第なのだ。

それは今までわかっていたけど、出来なかったことだ。でも、このコーチとの会話の時、私は出来ると思った。それは、今までの課題で出来ると呟いてきたからだろうか。それともバカみたいに真面目に毎日やった記録を残してきたからだろうか。少なくともそれは、ちょっとだけ自分が変わったな、と思った瞬間だった。

最後のカード

そうして出た、最後の個展について聞いたカードは

画像7

あまりにぴったりくるもので。

受け入れ、さらに別のものに錬成させるカードは、全く新しい表現、全く別の意識や展開を呼び込むことを教えてくれるのだろうか。

個展も、もしかしたら会場からして予想外のところで開くかもしれないし、絵の表現も、SNSでの発信も違う方法になるかもしれない。

個展をしよう。

家族にはしれっとした顔で言おうか。それとも会場探しを手伝って貰おうか、とまで考えながら、私は次の動きをどうするかを考え始めていた。

コーチングを受けて

ここからはコーチングの総括に入るが、私が受けて思ったのは、人生を簡単に変えてくれる魔法の杖はどこにも存在しない、ということだ。

簡単にがっぽり稼げるとか、有名になれるとか、誰かに認められるとか。

人は簡単にそういう派手な言葉に思考を奪われるけど、というか私がそうだったりしたけれど、やっぱり、そんな簡単なものはフェイクでしかないのだ。

コツコツやった分だけ力になるし、振り返ってできた自分の道が自信に繋がる。

苦しいけど、もう嫌だ!って何度も頭を抱えたけど、やった分だけ、ちょっと何かが変わった気がした。

自分の苦手な部分に向き合った結果、前より強く自分を愛せるようにもなったと思う。

それに、自分はこういう人間だという思い込みも、コーチとの対話と、課題との向き合いで実は違っていたという見直しも出来た。

第一回目の時に上げた長所短所、私は特に短所をずらずらと上げていたのだが、この中に『三日坊主』『何事も続かない』と言っていた。

いや、いや、あんた

画像8

めっちゃ続けてますやん。

後で続けられなかったのは、『自分に厳しすぎて』『(課題をどんどん載せて)頑張りすぎて』体力が続かず、自滅していたからだとわかった。

理想が、高すぎやったんやな。

丁度先日引いたおみくじにも、あれこれ手を出すなと言われていたけど、産土様、どんだけ見抜いてますねん・・・。

ということは、本当に本当にやりたいことだけを、自滅しない程度にやったら私は続けられる人間だったということで、それに伴い、弱点である体力健康面も筋トレやストレッチなどをしながら生活を見直していけばいいとわかった。

そういう計画を立てて動くのに強いとわかったのは良かった。

出会いと別れが多いと言われたのはびっくりしたけれど、それは別の意味で自分の執着した固定観念を捨てて、どんどん新しい考えを入れていく、という捉え方も出来るし、そしてその方が好きだし、そう在りたいと思う。

考えすぎず、やってみたいことを調べ、学び、行動して、失敗して、好きな部分を沢山発見して、進みたい。

コーチングを受けて良かった。

最初だけだったけれど、ストーンリーディングも自分がいかに思考と体の意識が違うか、すぐに視覚化されてわかりやすくてよかった

カードリーディングだって、行動のヒントになって私は助けられた。

何より、この時を伴走してくれたコーチの存在が本当に有り難かった。
コーチがいなかったら、私は途中でギブアップしていたと思うし、他人の目を借りることで自分の新たな面を見ることは適わなかったと思う。

コーチは、「大体コーチングが終わった人は失速しちゃう」と苦笑していたけれど、個展開催を目標に今後向かう先も決まっている私はまだまだ失速できない。

この先も、描いて書いて、自分の表現する先を見ていこうと思う。


コーチングについての体験記は、ひとまずこれまで。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

香緒



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?