しんどいことは忘れるように出来ている
6年前。
長女が小学校に行かなくなった時、わたしは病を得ていた。
家族の仕事の関係であちこち転々としてきたけれど、やっと落ち着く目処が経ち子供達の手もだいぶ離れてきて、さぁそろそろ働き始めようかと思っていた矢先、それは見つかった。
まったくの新天地での告知、治療。渦中の事は記憶からほぼ抜け落ちている。子供同士のトラブルやその他もろもろの対応をしながらも「こんなことしてる場合じゃないんだけど」というのが本音だったかもしれない。
そんな中でも、なるべく長女の希望を尊重して道