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しんどいことは忘れるように出来ている

6年前。
長女が小学校に行かなくなった時、わたしは病を得ていた。

家族の仕事の関係であちこち転々としてきたけれど、やっと落ち着く目処が経ち子供達の手もだいぶ離れてきて、さぁそろそろ働き始めようかと思っていた矢先、それは見つかった。

まったくの新天地での告知、治療。渦中の事は記憶からほぼ抜け落ちている。子供同士のトラブルやその他もろもろの対応をしながらも「こんなことしてる場合じゃないんだけど」というのが本音だったかもしれない。

そんな中でも、なるべく長女の希望を尊重して道を選択してきた。もはや学校とか、世間体とかそんなものは横にやって「長女が少しでも前を向ける環境を作る」ことだけを考えた。というよりそれしか考えられなかった。

手術に治療にと体力を奪われ、やっとのことで動いていたから。

われながら良くやったと思う。

まだその頃のことは生々しくて、大まかなこと以外は記憶に蓋(=忘れる?)がされている。

今の長女にも色々思うところはある。本人も言いたいことがたくさんあるだろう。でもお互いよく頑張ったよ。その思いだけで十分かなとも思う。




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