藤井フミヤ展 広島
12/27 「藤井フミヤ展」
夜更かししたのに、パッチリ朝早く目が覚めた。
たまにあるんだけど…
「今日なら行ける!今日しかない!」
と目覚めた瞬間、迷いなく心が言う。
体も合わせた様にワクワクしている。
私の頭は、
え?本当に?
今日は雪だよ。雪深い地域だよ。本当に行けるの??
なんて思ってるんだけど。
心と体の声を信じることにした。
今日!
…なのは、調べてみると確かに、美術館は明日から元旦まで休みだった。
おまけに、格安チケットも発売は今日まで。
(1930円で広島バスセンターから三次までのバス往復と、現地の路線バス1日乗車券と、美術館入場料と、レストラン割引券がセットになっていた)
美術館へ直行バスは朝の9時20分のみ。
本当に行けるのか半信半疑のまま出発したけれど〜
難なくスムーズに行って帰れた。
おまけに、道中はとても美しい雪景色!❄️
たどり着いても雪景色に感動!
看板も、雪に埋もれる様にあった。
藤井フミヤの描いた絵が100展以上の大規模展。
展示室は三つと茶室。
展示室に入った一枚目から、想像を越えた絵に、近づいて見入ってしまう。
一つ一つがどれも面白くて、とても時間をかけて観た。
見たところ、きっと絵は独学。
だからこそ自由な発想!
だけど、ただめちゃくちゃに描いているのとも違う。
私も今まで観てきた、世界中の有名な絵の要素も含まれていると感じる。
自由だけど本物を押さえているというか。
藤井フミヤの展覧会一つで、世界中の有名な絵をいくつも見ている様でもあるし、同時にポップススターなのと同じく、絵もポップの先端を行っている気がする。
若い頃、NYのSOHOや美術館、ロンドンの美術館を歩き回ったけれど、ポップアートとしては
世界的に見てもきっと引けを取らないハイレベルさだと思う。
それにしても、多彩なアイディアと使う画材と絵の量に驚いた。
先日、藤井フミヤの十音楽団というコンサートを観て、表現者としての才能に驚いたばかり。
絵を見れば、もっとその秘密が分かるのではないのだろうかと思ったけれど、
絵を見ることで、もっと細かいニュアンスで本質が感じられた。
コンサートが大きなストーリーの映画だとしたら、
絵は映画の原作小説みたいな感じといったところかも。
(写真はいずれも撮影OKと言われた場所)
2時間も時間をかけて観た後に、散々悩んで図録より安いけれど解説やインタビューが沢山載った本を買うと、販売員さんに、併設のレストランが美味しいと薦められた。
出かけ時に食費をケチって、夕方まで我慢してしまいがちなのだけど、今日はせっかくはるばる来たのだからと、話に乗ってみた。
ガラス越しに外が見える席に案内され、しんしんと降りつもる雪を眺めながら食事をした。
頭を空っぽにしてゆっくり味わうのは何時ぶりだろう。
言われた通りお肉も柔らかく、付け合わせの野菜も美味しかった。
優雅な気分を味わえた。
もう一度美術館に寄り、発車バスの多い三次駅までの路線バスの時刻表をもらう。
バスの発車時刻まで、常設展と、さらにもう一度急ぎ足で藤井フミヤの絵を観た。
もう一度観れば、また新しい発見がある。
壁の所々に書かれた言葉も好きだった。
コンサートの一人芝居も、素敵な言葉だと思ったのだけれど。
例えばこんな言葉。
写真撮れなくてうろ覚えだけど。
「好きなことは熱中出来る。
熱中出来るものは、それが知識や技術になっていく」
何でも無い言葉かもしれないけれど、
自分の中にあるものを何か表現したいと思う私にとっては、そんな言葉が励みになる。
…広島は三次の奥田元宋・小由女美術館にて2022年1月16日(日)まで。12/28〜1/1と水曜日休館。
県外からも行く価値あると思います。
作品の展示方法もアートの様でした。
文章が誰かの心に響いて、それが対価になって、それを元手にさらに経験を積んで文章など色々な表現で還元出来たらと思い続けています。 サポートお待ちしております♪