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【試し読み】読んで眺めて家でも楽しめる喫茶ガイド『喫茶チェーン観察帖』から試し読み②

 4月13日(喫茶店の日)に発売予定の『喫茶チェーン観察帖』(飯塚めり 著)。今回は発売に先駆けて、CHAPTER1「安心のクオリティ 超王道喫茶チェーン」より一部を公開いたします。

「行ってきます!」と朝から元気をチャージしたいときは“定番カフェ”がオススメ。なかなか外出できない今は、日常のささやかな贅沢にカフェを使う楽しみをイメージしながら、気持ちを上げていきましょう。

 まずはあの大人気コーヒーチェーン、みんなが大好きな“スターバックス”の魅力を観察し、絵日記にしてみました!

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『喫茶チェーン観察帖』
著者 飯塚めり
ページ数 128
判型 A5
本体価格 1600円
出版社 カンゼン
発売日 2020年4月13日

今日の気分はどの喫茶チェーン ?

喫茶店は気分や用途によって行きたいお店が変わるもの。 ファッション誌の一週間コーディネートよろしく、シチュエーションで喫茶チェーンに訪れるシーンを描いてみました。

週のはじまりは定番カフェで一日のスイッチを入れる。
▼CHAPTER1へ

喫茶チェーン観察帖01

絶妙なコミュニケーション力と安定したエンタメ感に酔いたい

【STARBUCKS スターバックス】

 “スタバを味わうための背伸び”をしていた時期がありました。学生のころ、そもそもわたしはコーヒーがあまり飲めなくて、ついでに、食事に添える飲みものが、甘かったりミルキーだったりすることにも慣れなかった。それでも、街で見かけるスタバはかっこよくて、頼めそうなメニューをおそるおそる探りながら通っていた記憶があります。
 
 そんなスタバになじんでいくきっかけとして大きかったのは、社会人になり、会社に行く途中のお店に寄る習慣ができたこと。朝、コーヒーを飲むとシャキッとして一日を“ヤッテヤル”という気分になるし、洒落た空間に寄っていく習慣も、気持ちをあげてくれる。
 
 店内で少しくつろいだのち、持ち出して会社でちびちび飲むのも、カフェの延長にオフィスがあるみたいで、ささやかなぜいたくでした(軽減税率の件で、その楽しみ方が複雑になってしまったのはさみしいところです)。

 なんなら、朝寄っていくスタバが近隣にあるかどうかで、勤務地を選んでいたフシだってあるくらい。そのとき働いていた場所と交互に思い出す、お店とその店員さんたちのこと。
 
 一度身近なものとすることができれば、シックな雰囲気や、店員さんによる洗練されたコミュニケーション、季節のメニューへのわくわく、冬にるとカップがクリスマスっぽくなること……などなど、味わい方はどんどん広がります。
 
 いまでも、スタバが「コミュ強すぎる」イメージのあまり「近づきにくい……」という声を耳にしたりしますが、むしろコミュニケーション力が卓越してるからこそ醸し出されている、万人を包み込んでくれるウェルカムなムードを、どうか日々の味方にしてほしいなと思います。

喫茶チェーン観察帖04

【著者プロフィール】
飯塚めり
イラストレーター/喫茶店観察家。早稲田大学第一文学部卒。カフェインで酔える喫茶マニア。そして、おばけ好き。著書に『東京喫茶帖』『東京喫茶録』(カンゼン)、『カフェイン・ガール』(実業之日本社)。季刊誌『珈琲時間』(大誠社)にて「喫茶の効用」連載中。2013年より、喫茶店めぐりミニコミ『別冊カフェモンスター』を制作。 


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