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【試し読み】『魔法のように人をズラす ラグビー最強のステップ』グースステップを極める

無事に発売日を迎え、おかげさまでご好評を頂いております『魔法のように人をズラす ラグビー最強のステップ ニュージーランド式ステップデザイン』(奈良秀明著、本体価格1800円)
本書から第3章あらゆるステップを身につけるから「グースステップを極める」を一部抜粋で公開です。

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林大成選手推薦!(7人制ラグビー)
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魔法のように人をズラす ラグビー最強のステップ
ニュージーランド式ステップデザイン』
ページ数 288
判型 A5
本体価格 1800円
ISBN:9784862555922
出版社 カンゼン
発売日 2021年3月22日

グースステップを極める

■ 魔法のようだけどシンプルなステップ

 ニュージーランド式ステップの代名詞でもあるグースステップですが、レッスンをしていると見ているだけでは一瞬何をしているのかわからず、実践するのが難しいと思っている方が多いなという印象を受けます。僕自身もはじめてグースステップを生で見たときは何が起きたのかわからず、魔法をかけられたかのように魅了されたのを今でも覚えています。
 しかし、実際のグースステップの方法はとてもシンプルで、多くの選手がレッスンを通じてできるようになります。方法を知れば、日本人でもオールブラックスの選手のようにグースステップを踏むことができますので、ぜひお試しください。

■ グースステップのやり方

 それでは、グースステップの方法を説明していきます。
①DFに近い方の足(リードフット)を上げると同時に身体を前方に運び、浮かせる。
②リードフットを後ろ斜め方向に引く。
③ステップフットを接地する(※リードフットも同じタイミングで接地する)。
④リードフットで一歩目を踏み出す(図3‐1)。

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 いかがでしょうか。実は足を一回入れ替えてステップをするだけでグースステップができます。動きとしてはシンプルですが、実際には動きながら足を入れ替えるという動作は、今までにやったことがないという方がほとんどかと思います。そのため、最初は運動神経がつながっていない場合が多く、ぎこちなくなるかもしれません。
 まずは足を入れ替えるという動きを身体に教えこませる必要があるので、そのための方法を説明していきます。その方法のひとつは、足じゃんけんです。みなさん、小さいころにやったことがあると思いますが、まずはグーチョキパーの動きを確認しましょう(図3‐2)。

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■ステップ①:両足をそろえたグーの状態で軽くジャンプをして、身体が上から落ちるときにチョキの姿勢を作ります(図3‐3)。

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 このとき前に出す足がステップフット、後ろに引く足がリードフットとなり、同時に地面に接地します(※どちらかの足が先に地面に接地するこ
とがないようにしましょう)。
 またチョキで地面に接地するとき、ブレーキと床反力がしっかり生まれているかなど、ステップフットの着き方を意識しながらやりましょう。
■ステップ②:両足をそろえたグーの状態から、片足(リードフット)を上げて、その場でケンケンをします。ケンケンで身体が上から落ちるときに、リードフットを斜め後ろに引いて、チョキの姿勢を作ります(図3‐4)。

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■ステップ③:片足(リードフット)を上げて、前に進みながらケンケンをします。そして浮いた身体が下に落ちていくときに、リードフットを斜め後ろに引いて、チョキの姿勢を作り、ブレーキをかけます(図3‐5)。

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 慣れてきたらブレーキをかけた後に、斜め前に進んで方向転換まで行いましょう。
 方向転換する際、最初は顔を次の進行方向に向けることだけを意識しましょう。方向転換の意識が強くなると、ステップフットでアクセルもかけやすくなります。顔を向けるだけで、上半身と骨盤が進行方向に向くので、自然と動き出すことが可能となります(図3‐6)。

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 ステップ③までできたら、最後はステップ④のジョグをしながら実践します。
 ステップ③まではリードフットを上げた状態からスタートしているので、リードフットを引くだけの動きでしたが、ステップ④ではリードフットを上げることからスタートします。
 ジョグからの場合のポイントは、リードフットを上げると同時に逆足で踏み切り、身体を少し浮かせることです。
 入り方のタイミングは「(ジャン)ケン・チョキ」です。
 「ケン」でリードフットを上げるのと同時に逆足で踏み切って身体を少し浮かせ、地面ギリギリのところで「チョキ」で足を入れ替え、ステップフットを接地します。このとき、リードフットもほぼ同じタイミングで接地します(図3‐7)。

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※こちらの動画は本書のQRコードを読み込むとご覧いただけます。この他にも多数動画メニューも収録です

プロフィール

奈良秀明(なら・ひであき)
1983年3月29日東京都町田市出身。忠生高校から日本体育大学へ進学。2001年よりタッチラグビー日本代表で18年間プレー。通算5回のワールドカップに出場。 2011年タッチワールドカップではメンズクラス(男子の部)世界4位・日本チームMIPを獲得。様々な国際大会に出場しトップの成績を収めている。2019年ワールドカップでは銅メダルを獲得。日本初のステッパーとして、2015年にニュー ジーランド式ステップ指導プログラムを開発、また同年に日本初のタッチラグ ビースクール「町田ゼルビアBLUES」(JリーグFC町田ゼルビアのスポーツスクー ル)を設立して、小学生を対象に指導を開始。これまで7人制ラグビー日本代表選 手をはじめ小学生から社会人と幅広く指導を実践。約5000人に指導した実績を誇る。


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