今日のアウトテイク#151「地方出版社からローカルコワーキングが学ぶこと」ほか【メンバーシップ特典】(2024-04-17)

<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ、殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」

※noteメンバーシップ「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」に参加いただくと有料記事も全文読めます。初月度無料です。

突然、企画が勃発することもある。それがコワーキング。

#今日のBGM

#今日のコトバ

"世界の終わりなんかには何の興味もない。
これまでに何度も終りを迎えているけれど、朝になったらまた始まってる。"
(チャールズ・ブコウスキー)

#告知:コワーキング開業運営講座+フィールドワーク #1茅ヶ崎チガラボ編「コワーキングがまちづくりに果たす役割とその方法」

【コワーキングをまちづくりの文脈で学ぶ!】

来る4月21日(日)、神奈川県茅ヶ崎市の「チガラボ」さんで開講します。

この講座では、まちづくりのいち手段として、コワーキングスペースをどのように位置づけ、どういう視点でまちを捉え、どんな活動を行うことで地域に貢献できるかを学びます。

講師に長年茅ヶ崎というまちで実践してこられたコワーキングスペース「チガラボ」の清水さんをお迎えし、実際に茅ヶ崎のまちを巡るフィールドワークを交えての5時間30分です。

講座のお申し込みはこちらから

まちづくりに取り組んでいる方、地域の活性化に役立つコワーキングを運営されたい方は、この機会にぜひ受講ください。

#コワーキングツアー屋久島編

今日、屋久島から阪根さん、またの名をMickeyさんが来られた。

Mickeyさんとは、今年の1月のタイのデジタルノマドツアーの事務手続きで1〜2度、メッセージのやり取りをしたぐらいで初対面。

ところが、話が弾んで(いつもそうですけど)、5月に屋久島でコワーキングツアーして、向こうでインディー・コワーキング開業講座をすることになった。はい、いまさっき。

聞けば、Mickeyさん、屋久島でゲストハウスとシェアハウス、それにコワーキングもやっておられる。理想的。

ぼくがやってるコワーキング開業運営講座のキモは、マネージャーのスキル、センス、ホスピタリティ、そいでもってコワーキングてのはコミュニティなので、みんなでその環境を作っていく、維持していく、という思考が必要、とかなんとかいつもの話をしゃべったら、じゃ、その講座、屋久島でやりませんか、と。え。はい、喜んで!となった次第。

善は急げではないけれど、オモシロイですね、こういう話の展開。でもそれも、Mickeyさん自身がインディーであるからだけど。

タイまでデジタルノマド事情を自分の目で見に行くぐらいだから、彼にはコワーキングに対する知見もあり、期待するところもあると思う。特に、(島に限らず)地方(ローカル)では、地元住民、自治体、の理解が欠かせない。加えて、地域おこし協力隊の皆さんにも、ぜひ受講いただきたい。

愛媛西条市でサカエマチHOLICを運営する安形さんも、もともと地域おこし協力隊員だ。いまでは、コワーキングで起業家を支援する傍ら、公益財団法人まで作って市民活動をサポートしている。

今、準備している「(仮)インディー・コワーキング講座」は、そんな「自分たちのためのコワーキング」を作りたい人に向けて開講するので、まさにグッドタイミング。屋久島では、その第1回目を基本編として単発でやろうと思う。

そういえば、屋久島には、いつかコワーキングツアーで行きたいと思ってた。とか言ってたら、なんと、スカイマークが5月バーゲンしてるではあ〜りませんか。

どういうめぐり合わせか判らないが、きっと「お前、行っとけ」ということだろう。

もしかしたら、まず鹿児島に入って、市内のコワーキングを2〜3カ所おじゃまして、夜は例の素晴らしいホスピタリティにしびれた居酒屋「あかね」を再訪して、朝、フェリーで屋久島に渡ることになるかもしれない。

実は鹿児島には、4年前、コワーキングツアーでおじゃましている。そのことはここに書いた。その「あかね」のことは後ろの方に出てくる。

詳しくは追って告知します。ご都合つく方は、ぜひ、ご参加ください。

#カナリア諸島でもデジタルノマド問題が

カナリア諸島政府は、デジタルノマドを誘致するために70万ユーロを投資する計画を立てている。ただし、地元からは抗議の声も上がっている。

カナリア諸島政府によると、2022年に86,000人以上のリモートワーカーが島の観光収入に1億6,700万ユーロ以上貢献し、平均滞在日数は28日であったとか。ちなみに、CNNトラベルによると、観光客数は過去10年間で年間1150万人から約1600万人に急増した。

ところが、ここもご多分に漏れずオーバーツーリズムに疲弊している地元住民が抗議デモを組織していて、「デジタルノマドの流入が、新規住宅建設の大幅な減速、急速な人口増加、住宅地での長期休暇レンタルの増加に拍車をかけており、これらすべてが地元住民の経済的負担につながっていると考えて」おり、「非居住外国人による住宅購入の制限を要求」している 。

うーん、これまでもデジタルノマド排斥運動してる国はあったが、記事を読む限り、なんとなく深刻度が違う気がする。

スペイン、ポルトガル、ギリシャでも、外国人労働者がもたらす経済的利益と地元住民の社会的懸念が問題化している。

こうした問題は、今後、デジタルノマドビザを導入する各国で起こってくる可能性は高い。

で、毎度書いてるが、こなた日本ではどうなるのだろう。それに対応する準備はできているのだろうか。

それとも、まだ何も気づいていないのだろうか。

#地方出版社からローカルコワーキングが学ぶこと

地元兵庫県のこの出版社のことは以前から気になっていた。

少人数で独創的な企画でヒット本を連発しているのは見聞きしていたが、重版率が7割とは、昨今の出版不況を思えば驚異的だ。

詳しくは、この記事を読んでいただくとして、ぼくがビビビと来たのはここ。

手持ち資金も、「書籍を1~2冊作ったら消える」(大塚氏)という1000万円にまで激減。同業の先輩には「会社を辞めてまで作りたかったのが類書なのか?」と苦言を呈された。「あとがないところに追い込まれ、『自分たち自身が心から面白いと思える、誰も見たことがない本を作るしかない』と開き直れた」(大塚氏)

人のモノマネでは、やっぱり読者には響かない。これは、本に限らないと思う。二匹目のドジョウを狙うのではなく、やっぱり、自分の世界観、価値観にマッチするものでなければ自信を持って世に送り出せない。

そういえば、ぼくは大学卒業後、最初に就職したのが楽器メーカーだった。その会社の製品が好きで受けたら採用されたのだが、メーカーというのは、時々、何を作ればいいのか判らなくなることがある。

マスで製造しているとひとつ踏み間違えると大きな損失を被るので、自然、商品開発も慎重になる。そんなとき、市場で今売れている他社のものを模倣したりする。これが、全然受けない。客離れを起こし、結果、自身のブランドに傷をつけることになる。

『自分たち自身が心から面白いと思える』ものでないと、やっぱりお客には響かないのだ。

ヒットを連発できる理由を、「本当に作りたい本だけに絞って制作していること」と大塚氏は分析する。「ノルマの中の1冊ではなく、本当に作りたい本だからこそ、編集やデザイン、PR、営業のすべてでベストを尽くせる。その姿勢が読者にも伝わるのだと思う」(大塚氏)

ここ、またしてもコワーキングに置き換えると、『自分たち自身が心から面白いと思える』コワーキングでなければ、もしくは『自分たち自身が心から楽しいと思える』コワーキングでなければ、ファンは付かない。どこにでもあるようなハコに成り下がってしまう。それでは、もったいない。

だから、ライツ社がやるように徹底的に自分たちの価値観を鍛えること、磨くこと、が必要だと思う。それはコワーキングにどっぷり浸かると判ってくるはず。

もうひとつは、ここ。

一方、明石に情報や流行が伝わるのは「肌感覚で1年後」(大塚氏)。時間に淘汰されるため、届くのは「誰にとっても必要な、価値の高い情報」に絞られる。「そうした『地方にも根付くであろう価値観』をテーマに据え、ライバルにあおられず、静かに丁寧に作るからこそ、全国どこででも売れる本を生み出せるのではないかと思う」

これはローカルコワーキングにも同じコトが言える。ややもすると、東京発信の情報だけを見ることになる。前提条件が違いすぎる大都会のコワーキングを、「とてもではないが真似できない」と尻込みしたりする。東京の真似をする必要はまったくない。むしろ、そのローカルならではのカルチャーをベースに、自分たちの必要とするコワーキングを自分たちの流儀で考えて実行したほうが絶対いい。

ついでにもうひとつ、ライツ社は「ライバル」を意識するだろうが、コワーキングの場合、それは「競合」ではなくて、「共創」関係に持っていくのがお互いにハッピーだ。つまり、そこもコワーキングなのだ。

ところで、企画をLINEで決めるというのは、ヒジョーによく判る。その投稿を見た瞬間にピンとくるかどうかだから。 だいたい、しかし、我々もそんな感じでモノゴト決めてると思う。

ということで、今日はこのへんで。

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