今日のアウトテイク#133(土曜無料版)「コワーキングもクラフトビールもまちづくり」ほか【メンバーシップ特典】(2024-03-30)
<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ、殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連が多め
・要するに「伊藤の現在地点」
※noteメンバーシップ「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」に参加いただくと有料記事も全文読めます。初月度無料です。
暑い!
#今日のBGM
#今日のコトバ
#「デジタルノマド&ワーケーションラボ」がスタート
いよいよ、デジタルノマドとワーケーションの最新情報を発信するメディアが日本にも登場した。
中心となっているのは山梨大学の田中敦教授、関西大学の松下慶太教授、株式会社AnyWhereの斉藤 晴久CEO、毎日みらい創造ラボ執行役員の今村 茜氏ら、まさにこの分野の専門家であり実践者の面々。
「デジタルノマド&ワーケーションラボ」を、グローバルデジタルノマドと日本をつなぎ、働く場所にとらわれない「新たなライフスタイル」の世界的な実現を目指すプロジェクトとしている。カッコいい。
このメディアで公開される記事には、以下の4つのテーマが設定されている。
執筆陣も、この分野の実践者、研究者である錚々たる顔ぶれが揃っている。実はぼくもリサーチパートナーのひとりとして末席を汚している。じゃまにならないように大人しくしてしよう。
日本版デジタルノマドビザには賛否があるが(ぼくもブーブー言ってるが)、
それより、実際にノマドを受け入れる中でどういう変遷を遂げるか、彼らとの対話を介してニーズに沿った機敏な対応が求められると思う。
で、そこには、おもてなしではなく、共創・協働関係を育む意識が欠かせない。彼らも仲間がほしいのだから。
個人的には(いつも言ってることだが)、大都市圏ではないローカルな町でのノマドとのコラボによる新しい価値創造を大いに期待する。だから、ローカルもその体制を整えておかなければならない(これも、ずっと言ってるけれど)。
なお、来る4月23日(火)、「デジタルノマド&ワーケーションラボ」のローンチを記念し、共同創業者4名によるオンラインイベントが開催される。
興味ある方は、下記をチェックください。
#創るのはハンバーガーだけではない
これはオモシロイ。モスバーガーがレコードレーベル「MOS RECORDS」を新たに立ち上げ、自社のスタッフのデビューをサポートするんですって。いろんなことを考えるなぁ。
「モスバーガーで働きながらアーティストデビューを目指しているスタッフをチェーン内で公募」する、というのが新しい(んじゃないか)。
そうすると、デビューしたい若者が、まずはハンバーガーを作ることからはじめるかもしれない、と思ったら、やっぱり「人材確保の課題解決」という狙い。
ただ、「将来的には一般からの応募を受け付け、才能を発掘する一助となることを目指す」ということらしいから、案外、本気かも。
ただ、公演をスポーンサードするだけではなくて、人材発掘のところからコミットする姿勢は好ましいと思う。
ところで、これ、年齢制限とかあるんでしょうか?(何を考えている)
#コワーキングもクラフトビールもまちづくり
姫路市のコワーキング「mocco」を運営する梶原さんのインタビュー記事があったので、紹介しておく。これがとてもいいので一読されたい。
「mocco」はこちら。
しばらくお会いしていないだけれど、梶原さんのカツドウぶりがスゴイ。何がスゴイのかは、この記事を読んでいただければ判るので端折るけれど、そのカツドウで思うところあったのでちょっと書いておく。
元々、梶原さんは建築士だが、2013年にコワーキングをオープンした。その時のことを語ったこの一節がぼくにはビビビと来た。
そうなのだ。「人とのつながりが欲しい」←まずはここ。「設計事務所での仕事は人間関係が閉じがち」というのも建築士に限らず、フリーランサーにはいつもついて回る課題だ。
そして、「コワーキングスペースがあれば、事務所をもっと開いていろいろできる」←これまさに、ぼくがカフーツを開いたときに考えていたこととまったく同じ。
今、カフーツで仕事しながらコワーキングを運営するのも、ぼく自身がまずここのコワーカーのいち員であると考えているから。で、そうするから、人のつながりがどんどんできる。これを「おもしろそう!」と思わないで、どうする?
ただ、ここで伝えたいのはそのことだけではない。梶原さんはコワーキングを運営する傍ら、建築士として姫路市の大手前通りの利活用推進計画に関わり、文字通り新しいまちづくりにガッツリ関わっていることだ。
いくつか社会実験も実行してデータを検証し、道路をテラス席として活用することの可能性に気づくところがさすがだ。ただ、イベントやればいいのではないのよね。
(画像出典:ソトノバ sotonoba.place)
(画像出典:ソトノバ sotonoba.place)
これらの社会実験を経て姫路市は、2021年に大手前通りを全国で初めて「ほこみち」に指定した。
そこで、梶原さんは「沿道に関わりがなかったので、僕自身が活用の当事者にはなり得ない。沿道で何かをしたい」という思いで、2022年2月、大手前通り沿いになんとクラフトビールの店『KOGANE』をオープンした。どんどんカツドウ領域が広がる。
しかし、クラファンで681人の支援者から12,485,703円を調達したって、それもスゴイ。
ただ、通りを新しくするのではなく、そこに新しい意味をプラスする、それを皆が共有する。まさにコモンズ。
コワーキングも、本来、そういう位置にあるべきものだ。ただのスペースではない。ぼくがコワーキングスペースのことを、単にコワーキングと言ってあえてスペースを省くのも、そういう思いがあるからで。
で、コワーキングはそこを利用する各自が目的や課題を持ち、それらを他者と共有することでつながりを得、前進させてくれる。そういう居場所だ。
コワーキングの運営にもまた、梶原さんが言うように「積み重ねんと、何もならん。根を張ろう」という気概が必要だ。そしてもちろん、その裏には「楽しくしたい」がある。楽しくないものはやっぱり続かない。
そしてコワーキングもまた、まちづくりの文脈上に展開されていることを強調しておきたい。ぼくらがやっているコワーキングは、単なるハコではない。人と人をつないでカツドウを支援し、町を活き活きとするコミュニティであり、すべからくまちづくりに直結している。
4月からのコワーキング開業運営講座も、この認識に立ってコンテンツを構成している。まずはこれ。
で、最後のこの一言がすべてですね。
ぼくはコワーキングを「店」とは思っていないが、そこに根を張ってやりたいことをやるためにやってよかったと心から思っているのは、確か。
あー、こんなこと言ってたらエールが飲みたくなってきた。久々に姫路、行くかな。
ということで、今日はこのへんで。
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