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読書記録『ADHDの人の「やる気」マネジメント 「先延ばしグセ」を「すぐやる」にかえる!』

こんにちは、神崎翼です。

今回の読書記録はこちら。

『ADHDの人の「やる気」マネジメント 「先延ばしグセ」を「すぐやる」にかえる!』
(司馬理英子著/2020.2/講談社)

つまり、某CMにある「君のやる気スイッチどこにあるんだろー♪」のADHDバージョンの本ですね。私自身がADHDなので、興味深く読みました。

【やる気があるのにできないADHDの人へ】
周囲の人から見ると理解しづらいのですが、ADHDの人は、やる気はあるのになかなかやるべきことをできません。(中略)
 やる気はあっても、行動に移すのが難しい、日々続けておこなうのが難しい。ADHDの人は好きなことはがんばれるのに、興味のもてないことや普通のこと、毎日の決まったことに、なかなか取り組めません。(中略)
 けれど、めんどうでもやらないといけないのはわかっているし、できない自分はダメな人間だと感じ、悩んでもいます。
 あなたのなかにある「やる気」を引き出し、行動に結びつけて持続させていければ、多くのことが改善して、生きやすくなる……。
 本書では、そのためのマネジメント術を考えてみました。やる気を行動に移すスイッチをじょうずに入れて、やる気をうまくマネジメントしましょう。そうすればあなたに合った人生の進め方が見つかるでしょう。(まえがき・商品説明より引用)

大人の発達障がい特有かもしれませんが、発達障がいって診断されたとき、正直ほっとしたんですよね。「自分ができないのには理由があったんだ」って。でも、ADHDと診断されたからといって、すぐにどこからどこまでが障がい特性なのかを判別することは難しく「やっぱり自分がだらしないだけなのでは」と自責することも多々あります。

そのため、どういったことが「障がい特性」なのか、そこから派生している生きにくさやもどかしさがどういったものなのか、どういう対策をすればいいのかを知るのに役立ちました。「作業してて寝ちゃうのわかるわー」「あるあるあるある、あーこれ障がい特性だったか……」と赤べこになること間違いなし、イラスト図解なのでフラットに読めるところもよかったです。

ですので、これからがんばるADHDの人にはもちろん、これまでがんばってきたADHDの人にも読んでもらいたい本ですね。がんばってきた人からすると「このマネジメント方法はもうやってる」ということもちらほらあると思います。私も「作業を書き出して全体をつかむ」「TODOリストを作る」というのはすでに誰に言われるでもなくやってきていました。

つまり、自分ががんばっていたことに対する答え合わせにもなるし、健常者の人はやらなくてもいい努力だから認めてもらいにくいけど、確かにあなたはがんばってきたんだという証にもなります。努力してます、がんばってますよ私たち。

最後のページに載っていた「やる気マネジメントの5カ条」を載せておきます。それぞれの理由や細かい対策は本でどうぞ。

【やる気マネジメントの5カ条】
ごほうびでモチベーションを高めよう
  やることのメリットに注目
  ごほうびを自分で用意してもいい
「めんどう」と思ったときが、やるとき
  「めんどう」「まだいいか」「あとでやろう」は赤信号
目標を大きくしすぎない
  作業を細分化して適切な目標にする
  大きな岩は小石にしよう
自分が自分の応援団長
  「どうせ無理」は言わない
  あきらめやすい自分を卒業。「きっとできる!」
目移りしそうな刺激を減らそう
  環境を整えよう
  スマホの使用はほどほどに

それでは今日はこの辺で。
次の読書記録で会いましょう。

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