感染症学 HIV/HTLV-1感染症 伝染性単核症
HIV
ヒト免疫不全ウイルス
ヒトのCD4+細胞に感染し免疫不全を引き起こす
これにより免疫力が低下し、日和見感染症を合併
CD4陽性細胞の減少に伴い
帯状疱疹→カポジ肉腫→ニューモシスチス肺炎→サイトメガロウイルス感染症 と合併症が変わっていく
診断:ウエスタンブロット法・・・血中の抗体を検出
AIDS指標疾患
真菌:カンジダ、クリプトコッカス、コクシジオイデス、ヒストプラズマ、ニューモシスチス肺炎
原虫:トキソプラズマ脳症、クリプトスポリジウム症、イソスポーラ症
細菌:化膿性細菌性感染症、サルモネラ、結核、非結核性抗酸菌症
ウイルス:サイトメガロウイルス、単純ヘルペスウイルス、進行性多巣性白質脳症
腫瘍:カポジ肉腫、原発性脳リンパ症、非ホジキンリンパ腫、浸潤性子宮頸がん
その他:反復する肺炎、リンパ性間質性肺炎、HIV脳炎、HIV消耗性症候群
これらがみられることでAIDSと診断される
治療:薬物療法
核酸系転写酵素阻害薬+キードラッグ(非核酸系転写酵素阻害薬、プロテアーゼ阻害薬、インテグラーゼ阻害薬)
関連疾患
①サイトメガロウイルス感染症
中枢神経、肺、肝、消化管、網膜など全身に障害
②HIV-1関連認知症
認知、運動、行動習慣の異常
脳の萎縮が慢性に進行し四肢麻痺、植物状態と進展していく
治療が確立されていない
③進行性多巣性白質脳症
JCウイルスの潜伏感染からの再燃
オリゴデンドロサイトに感染・増殖する
症状:認知機能障害、片麻痺、失語など
④トキソプラズマ症
人畜共通感染症(ネコ、ブタなど)
症状:頭痛、錯乱、発熱、傾眠、痙攣
他に片麻痺、運動失調など
治療:日本未承認薬で症状軽快
伝染性単核球症
EBウイルスによる疾患
症状:発熱、全身リンパ節腫脹、咽頭炎 の三徴
異型リンパ球の増加が特徴
HTLV-1
ヒトT細胞白血病やHTLV-1関連脊髄症の原因ウイルス
母乳感染が大半
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