腫瘍学 がんの外科治療
手術療法以外に
放射線治療
化学療法
内分泌療法
免疫療法
温熱療法
分子標的療法
遺伝子療法
といった治療法がある 後述の集学的治療ではこれらも並行して行う
手術療法
良性腫瘍への手術
悪性転化の疑い、機能障害などがある場合手術を行う
悪性腫瘍への手術
根治手術:腫瘍の完全摘出
姑息手術:症状の改善、腫瘍の減量
低侵襲手術:患者の負担軽減、早期回復を目指す
①根治手術
定型手術と非定型手術にわかれる
定型手術:臓器ごとに確立されている術式
非定型手術:拡大手術(広範な臓器+リンパ節郭清)や縮小手術
現在は侵襲の関係で拡大手術より縮小手術が増えている
③低侵襲手術
腹腔鏡手術、ロボット手術など
集学的治療
複数の治療を複合的に行い効果を増強させる治療
術前/後補助治療を含む
癌の転移
①血行性転移
原発巣から静脈血内へ流出した腫瘍細胞による転移
肝臓、肺、骨髄、脳、腎臓に好発→血流が多い、血流が緩やかな部位
②リンパ行性転移
腫瘍細胞がリンパ流により転移
センチネルリンパ節:最初に腫瘍細胞が通るリンパ節→転移しやすい
Virchowリンパ節転移:左鎖骨上リンパ節転移→胃癌、膵癌に多い
③播種
体腔表面の原発巣から腫瘍細胞が剥離して脱落し、散布され増殖
腹膜播種:胃癌、大腸癌など
Schnitzler転移:消化器癌の直腸子宮窩・直腸膀胱窩への転移
Krukenberg腫瘍:消化器癌の卵巣転移
④インプランテーション
手術や生検などの時に器具、手指などを介して腫瘍細胞が手術野や創縁に運ばれて生じる
遠隔転移に対する手術
大腸癌、腎癌、甲状腺癌では完全切除を試みる
サルベージ手術:放射線化学療法後の遺残、再発の根治切除術→遠隔転移のない食道癌
Conversion surgery:化学療法により切除可能な大きさになった腫瘍の切除
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