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臨床診断学 全身倦怠感

全身倦怠感

だるい、つかれやすい、やる気が出ない、食欲がない など、日常診療で非常に多い訴え

感染症、腫瘍、代謝疾患、アレルギーなど考えられる疾患が多彩なので鑑別が重要

問診

歩行不可

呼吸苦

意識、精神状態異常

だと神経疾患、代謝疾患、電解質異常が考えられ重篤化しやすい

バイタルサイン:発熱・・・感染症、悪性腫瘍など

        肥満・・・糖尿病

        高血圧・・・心不全、脳血管障害、褐色細胞腫

        低血圧・・・ショック、本態性低血圧、貧血

        頻脈・・・発熱、貧血、不整脈、甲状腺機能亢進症

主な疾患

①甲状腺機能異常

T3,4上昇 TSH上昇 →TSH産生腫瘍

  上昇   低下 →バセドウ病・・・手指振戦、発汗、ALP上昇

  低下   上昇 →橋本病・・・便秘、皮膚乾燥、意識障害

  低下   低下 →下垂体機能低下

②高Ca血症

原発性副甲状腺機能亢進症

悪性腫瘍:肺癌、多発性骨髄腫など

ビタミンD過剰:骨粗鬆症治療、サルコイドーシス

③副腎皮質不全

コルチゾールの増減で症状決まる

慢性疲労症候群(CFS)

休息で改善しない、6か月以上続く他の原因の不明な疲労

気分障害、不安障害、身体表現性障害、機能性身体症候群に関しては併存しうる

PSは3以上になる

検査:尿検査、便潜血反応、血液検査、CRP、心電図、肝機能、甲状腺、胸部X線など

治療:漢方、ビタミン補充、向精神薬

   認知行動療法

   運動療法


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